パラレルワールド・ラブストーリーの紹介:2018年日本映画。恋人同士の崇史と麻由子が幸せな日々を過ごす世界と、麻由子が崇史の親友・智彦と交際している世界が並行するパラレルワールドの世界を描く。見るものを惹き付ける今や誰もが知る有名作家である東野圭吾の同名小説を原作に、映像化不可能と言われていた作品を見事に映像化しました。どちらが現実なのか全く分からない見せ方に、後に分かる衝撃的な結末に驚かされてしまうでしょう。
監督:森義隆 出演:玉森裕太(敦賀崇史)、吉岡里帆(津野麻由子)、染谷将太(三輪智彦)、筒井道隆(小山内護)、美村里江(桐山景子)、清水尋也(篠崎伍郎)、水間ロン(柳瀬礼央)、石田ニコル(岡田夏江)、田口トモロヲ(須藤隆明)、ほか
映画「パラレルワールド・ラブストーリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パラレルワールド・ラブストーリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パラレルワールドラブストーリーの予告編 動画
映画「パラレルワールド・ラブストーリー」解説
この解説記事には映画「パラレルワールド・ラブストーリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パラレルワールドラブストーリーのネタバレあらすじ:起
敦賀崇史(玉森裕太)がいつも見ていたのは、すれ違う電車から見える女性。いつしか恋に落ちていた崇史は、意を決して告白しようと向こう側の電車に乗り込んでみるも、彼女の姿はなく落胆してしまいます。しかし彼女も、意を決して崇史が乗っていた電車に乗り込んでいて、お互いがすれ違っていたのでした。
崇史は卒業後、バイテック社に親友の智彦(染谷将太)と共に入社し研究を始めます。そんなある日、智彦から彼女だと紹介されたのは崇史がいつも電車で見ていた彼女、麻由子(吉岡里帆)でした。心の整理が出来ない崇史と智彦の関係はギスギスし始めます。
朝、目を覚ました崇史はやけにリアルな夢に驚いていると、そこには恋人で同棲している麻由子がいたのです。バイテック社で働く崇史に、同じくバイテック社で働く麻由子。崇史は自らが目を覚ます度にパラレルワールドを行き来している感覚に気づきます。
智彦と麻由子が付き合っている世界と、自分が真由子と同棲している世界、崇史の記憶は曖昧になり混乱していき、同時に智彦と麻由子が付き合っている世界では智彦に対する嫉妬心がどんどん膨れ上がっていくのでした。
智彦と麻由子が付き合っている世界では智彦が人間の記憶を操作してしまうというタブーなものを研究しています。最初の被験者は篠崎という男でした。
パラレルワールドラブストーリーのネタバレあらすじ:承
幸せなはずの崇史と麻由子が一緒にいる世界で、一つ腑に落ちない事がありました。それは崇史の頭の中から智彦の存在が抜けている事。智彦がどこで何をしているのか全く分からないのです。
智彦のことを麻由子や会社の人間に聞いてみても、バイテック社のLA支店に異動になったとしか言われません。連絡をとることも出来ず、智彦の住んでいた所を訪ねてみても当然誰もいませんでした。
もう一つ、崇史には気がかりな事がありました。それは麻由子の存在です。崇史と智彦どちらと付き合っているのか、断片的な記憶が戻ってくるにつれて麻由子に対する不信感が募っていくのでした。どちらが現実なのか分からない崇史は、だんだんと疲弊していきます。
パラレルワールドラブストーリーのネタバレあらすじ:転
崇史の記憶が少しずつ断片的に戻っていきます。智彦の事、麻由子の事、2人の関係などの記憶が戻ってきました。ついに崇史は麻由子を問いただすことにしました。自分なのか智彦なのか、しかし麻由子ははっきりとした答えを出しません。
崇史は部屋を後にし、向かったのはバイテック社の地下にある研究室でした。崇史は智彦に呼び出されたのを微かに覚えていたのです。しかし部屋の前で倒れてしまいました。
崇史と麻由子の暮らしていた部屋に、真由子と教官の須藤(田口トモロヲ)がいました。須藤は崇史と麻由子の会話を盗聴していたのです。麻由子は須藤に命じられて崇史を監視し、崇史が記憶の研究の場所にたどり着くのを突き止めようとしていたのです。
パラレルワールドラブストーリーの結末
崇史が目を覚ますと、そこには須藤の姿がありました。崇史は全てを思い出したようです。実際は智彦と麻由子が付き合っていました。崇史と麻由子は惹かれ合っていましたが、麻由子は崇史の気持ちを受け入れようとはしませんでした。
一方、智彦は記憶の研究に没頭していきます。被験者である篠崎(清水尋也)が倒れ、姿を消すと、智彦はますますのめり込んでいくのです。
ある日、智彦が崇史を訪ね、崇史と麻由子の関係を問いただします。そこで2人の本当の気持ちを知った智彦は傷つき、崇史にある頼みごとをします。智彦が研究していたのは記憶の一部を変える事。智彦は、麻由子に関する部分を変えて欲しいと崇史に頼むのでした。崇史は仕方なくそれを受け入れます。実験の途中で智彦は目を覚まさなくなってしまいます。篠崎と同じスリープ状態になってしまったのです。崇史は智彦がそうなってしまった事に自責の念を感じてしまうのでした。
その後、須藤の口から崇史の記憶の一部を変えた事が語られます。崇史の智彦に対する罪悪感が我慢できなかったためです。須藤は記憶の操作により崇史が麻由子を恋人だと思っているのだと話します。さらにスリープ状態の解除法を崇史に思い出させる事を麻由子に命じるのでした。
崇史は解除法のデータを渡す前に麻由子と話をさせるよう須藤に頼みます。崇史は麻由子を連れ、記憶を便りにデータを探し出しました。そして2人はある決断をします。
それは2人の記憶を変え、もう一度やり直す事。不安そうな崇史に麻由子は、私を探してと告げるのでした。
交差点で目を覚ました智彦からの電話に出る崇史。再び親友同士に戻っているようです。信号が青になり歩きだす崇史。黄色いコートの女性とすれ違った崇史が振り返ると、そこには同じように振り返った麻由子の姿がありました。
以上、映画「パラレルワールド・ラブストーリー」のあらすじと結末でした。
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