ペタル ダンスの紹介:2013年日本映画。自殺未遂をした大学時代の友人を訪ねるため、病院までの“女子旅”に出た3人の女たちが、その道中でそれぞれが抱える悩みを見つめ直す過程を描いたヒューマンドラマです。実力派女優4人の共演にも注目です。
監督:石川寛 出演者:宮崎あおい(ジンコ)、忽那汐里(原木)、安藤サクラ(素子)、吹石一恵(ミキ)、安藤政信(直人)、風間俊介(川田)ほか
映画「ペタルダンス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ペタルダンス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ペタル ダンスの予告編 動画
映画「ペタルダンス」解説
この解説記事には映画「ペタルダンス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ペタル ダンスのネタバレあらすじ:起
河川敷を訪れた図書館職員のジンコ(宮崎あおい)と男友達の川田(風間俊介)。川田にふい抱きしめられたジンコは戸惑いながら「はしょらないで」と呟き、川田は「友達のままの方がいいのかな?」と返しました。その後、二人はじゃんけんをしてその場はお開きにしました。同じ頃、服飾店で働く原木(忽那汐里)は、店先で空を見上げながら何かを呟いていたところを先輩(後藤まりこ)に見られ、かつての友人だったキョウコ(韓英恵)から「風に乗って飛んでいるものに願い事をしたらきっと叶う」と言われたことを思い出しました。キョウコは「私なんていなくなればいい」と言い残して原木の前から姿を消しており、何もしてあげられなかったことを今でも後悔していました。
ペタル ダンスのネタバレあらすじ:承
ジンコの大学時代の親友・素子(安藤サクラ)は車を借りるために元夫の直人(安藤政信)と再会しました。素子は同じく大学時代の親友で、海に飛び込んで自殺未遂し病院に入院しているミキ(吹石一恵)に会おうとしているのです。直人はミキは会いにいったら喜ぶだろうとしながらも、なぜミキが自殺未遂をしたのか疑問に思っていました。一方、ジンコは図書館で“自殺”に関する本を探していた原木から声をかけられ、その様子が気になりながらも一緒に本を探しました。仕事を終えたジンコの携帯電話に素子から電話があり、素子はなぜジンコがミキに会いにいくのか尋ねると、ジンコはその理由を知りたいからと応えました。出発を間近に控えていた頃、原木の勤めていた服飾店が突然閉店、職を失った原木は駅のホームで一人佇んでいました。偶然にも同じホームに居合わせたジンコは、原木が自殺を図ろうとしていると勘違いして彼女を抱き寄せ、その時にジンコが怪我をしたことから原木が代わりに車を運転することになりました。
ペタル ダンスのネタバレあらすじ:転
ジンコと素子、原木はミキが住む北の果ての町を目指して出発、ここに同世代の女3人の“女子旅”がスタートしました。雑談をしながら進んでいるうちに雪が降り出し、途中の海辺で休憩を取った3人。原木は突然「自分は曲がっています。真っ直ぐでも真っ白でもない」と言い出し、ジンコは「私は濁っているのかな」と呟きました。素子はジンコにふと「もし自分が海に飛び込んでいたらどうする?」と聞いてきましたが、ジンコは何も答えられませんでした。そうこうしているうちに、3人はミキの入院している病院に到着しました。3人の到来に最初は驚くような表情を見せたミキは、みんなで海を見に行きたいと言い出しました。一旦病院を後にして旅館へと車を走らせる3人は思ったよりも普通に会えたと安堵しながらも、素子は「本当はどうしていいか分からなかった」とジンコに打ち明け、ミキは本当は海に行きたくないのではないかと呟きました。
ペタル ダンスの結末
翌日、4人は約束通りに冬の海へと向かい、ミキがもうひとつ一緒に行きたい場所があると話したその時、ジンコに川田から電話がかかり、川田は受話器越しに「好きだ」と告白してきました。それを聞いたジンコは満面の笑みを浮かべました。4人が向かったその場所は、ミキが自殺を図った防波堤の先端でした。ミキは、あの時の自分がどうだったか確かめたかった、一人じゃ来られなかったと語りました。海辺へ戻った4人は、ジンコの提案で思いついた言葉を100個紙に書き、最後に拾った言葉3つを絵に書くことにしました。ジンコは「カメラ・音・葉」、素子は「頬杖・そば・よだれ」、原木は「三角・女子・蛇」、そしてミキは「かもめ・カラス・雪だるま」を描き、キョウコをふと連想した原木は海に向かって「笑って生きていて」と呟きました。別れ際、ジンコはミキに、いつでも同じ場所にいると告げて談笑しました。
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