沈まぬ太陽の紹介:2009日本映画。山崎豊子の同名ベストセラーを映画化したものです。昭和のある航空会社を舞台に、会社に人生を捧げる男の生き様を組織の腐敗や堕落などを交えて描きます。
監督:若松節朗 出演者:渡辺謙(恩地元)、三浦友和(行天四郎)、松雪泰子(三井美樹)、鈴木京香(恩地りつ子)、石坂浩二(国見正之)、香川照之(八木和夫)、ほか
映画「沈まぬ太陽」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「沈まぬ太陽」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「沈まぬ太陽」解説
この解説記事には映画「沈まぬ太陽」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
沈まぬ太陽のネタバレあらすじ:起
昭和30年代、国民航空の社員・恩地元(渡辺謙)は、労働組合の委員長として職場環境の改善に努めていましたが、会社からは目の敵にされ、カラチ、テヘラン、ケニアなどの僻地へ事実上の左遷とも言うべき海外赴任を命じられます。いつ終わるかわからない僻地での勤務を続ける恩地に対して、会社は組合からの脱退を条件に帰国話をちらつかせていました。共に労働組合で活動した同僚の行天四郎(三浦友和)は早々に組合を抜けて出世街道をひた走り、行天の愛人である国際線客室乗務員の三井美樹(三浦友和)は、対照的な生き方を歩む恩地と行天を冷静に見続けていました。
沈まぬ太陽のネタバレあらすじ:承
恩地は、同士だった行天の裏切り、妻・りつ子(鈴木京香)ら家族との離ればなれの日々に次第に孤独感と焦燥感を感じ始めていました。10年後、ようやく帰国し本社に復帰したが恩地ですが、社内での冷遇は変わりませんでした。そんな時、国民航空のジャンボジェット機が墜落、甚大な犠牲者を出す史上最悪の大惨事となりました。恩地は急遽現地対策本部に配置され、遺族係を担当することになります。恩地が現地で見たものは想像を絶する凄惨な悲劇そのものでした。恩地は犠牲者の遺族の家を一軒一軒廻る謝罪行脚に出ます。行天も遺族に謝罪するのですが失態をおかしてしまいます。
沈まぬ太陽のネタバレあらすじ:転
国民航空の信用は地に堕ち、政府は建て直しとして新会長に関西紡績株式会社会長の国見正之(石坂浩二)の就任を要請します。国見は、かつて労働組合をまとめた恩地の手腕を買い、新設された会長室の部長に抜擢します。恩地と国見は会社の再建と信頼回復のために尽力しますが、やがて国民航空と政界の癒着が浮き彫りになってきました。
沈まぬ太陽の結末
国民航空役員のホテル買収に伴う裏金問題が発覚、国見は責任をとって会長職を辞任します。恩地は国見の計らいで遺族係に戻ることになっていましたが、行天の策略によりナイロビへの海外赴任が決まってしまいます。その直後、社員の内部告発により行天の横領が発覚、行天は東京地検に身柄を拘束されました。その頃、恩地はナイロビの大地にいました。
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