スマグラー おまえの未来を運べの紹介:2011年日本映画。漫画原作を実写映画化した作品。公開初日の2日間で興行収入約5000万円を記録、映画観客動員ランキング初登場7位を記録した。「ラスト38分の衝撃 それに続く圧倒的な爽快感を体験せよ!」などのキャッチコピーも話題を牽引した。
監督:石井克人 出演:妻夫木聡(砧涼介)、永瀬正敏(ジョー / 花園丈)、松雪泰子(山岡有紀)、満島ひかり(田沼ちはる)、安藤政信(背骨 / 李銀亭 リ・インティン)、津田寛治(アロハ男)、森下能幸(コンビニ店員)、寺島進(漁師)、松田翔太(警官A)、大杉漣(警官B)、阿部力(張福儀 / チャン・フイ)、小日向文世(西尾健治)、ほか
映画「スマグラー おまえの未来を運べ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スマグラー おまえの未来を運べ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「スマグラー おまえの未来を運べ」解説
この解説記事には映画「スマグラー おまえの未来を運べ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スマグラー おまえの未来を運べのネタバレあらすじ:起
世紀末の1999年、役者志望だった青年・砧涼介(妻夫木聡)は夢を諦め、毎日のようにパチスロに通い詰めていました。そんな彼に目を付けた張(阿部力)は、涼介に「打ち子」の話を持ち掛けます。そしてその話にまんまと乗ってしまい、警察に見つかってしまった涼介。張からは「お前のせいで警察にばれた」と脅され、300万円を要求されます。
そして紹介された山岡金融で、借金300万円を背負うこととなった涼介は、借金返済のために運送の仕事を紹介されました。しかし運送会社の仕事というのは表向きの仕事で、実際は「死体の運び屋」の仕事です。
一方、中国マフィアから派遣された殺し屋の背骨(安藤政信)と内臓(テイ龍進)は、田沼組の組長(島田洋八)の首を切り落とすために、田沼のいる商談場所にやってきます。組長の手下たちをいとも簡単にやっつけて、組長の首をとった背骨と内臓は、組長の首をコンビニにのクール便で田沼組へ発送手配をします。そして死体は涼介の上司・ジョー(永瀬正敏)や涼介たちが運びますが、道中で警察に積荷を見せるように言われてしまいます。
「シーツを運んでいる」とジョーがとっさに嘘を付きますが、怪しむ警察官たちは積み荷を無理やり見ようとしました。すると役者経験のある涼介がわざと口から血を流し、目を充血させることで、積み荷から伝染病がうつった芝居を打ちます。それを見て怖くなった警察官は逃げるようにその場を離れ、ピンチを脱することができた涼介たち。その後、涼介たちは死体を山奥で燃やし、証拠隠滅を図ります。
スマグラー おまえの未来を運べのネタバレあらすじ:承
その頃、クール便到着により田沼組長の死を知った若頭は、山岡金融を訪れます。突然山岡(松雪泰子)を殴りつけ、「組長の死について、知っていることはないか」と迫る若頭。絶対に口を割らない山岡に対して、若頭は金を渡して「背骨と内臓を生きたまま運んで来い」と依頼します。
一方、私腹を肥やしていると噂のある張の様子を探るようボスから言われた背骨と内臓は、張の事務所を訪れます。慌てふためく張ですが、実は裏で山岡と繋がることで私腹を肥やしていました。張は、「あなたのことを背骨が馬鹿にしている」と内臓に嘘を付き、二人が争うように仕向けます。
背骨と内臓の激しい戦いの結果、最後は背骨が内臓を殺して決着はつきました。そして張の出した薬入りのお茶を飲んでいた背骨は、その場に倒れ込みます。こうして、背骨と死んだ内臓を田沼組に引き渡すことに成功した山岡。
スマグラー おまえの未来を運べのネタバレあらすじ:転
背骨たちを運ぶ依頼を受けた涼介たちですが、そこへ田沼組長の妻・ちはる(満島ひかり)が現れます。なぜかちはるもトラックに乗り込み、一緒に運ぶことになったのですが、狭い車内で涼介は座る場所がありません。仕方なくトラックの荷台に乗る涼介。すると背骨が涼介に話しかけます。死の恐怖を口にする背骨をかわいそうに思った涼介は、拘束されていた服を緩め、途中の休憩所で買った たこ焼きを食べさせます。
気を抜いていた涼介はまんまと背骨に逃げられてしまい、困ったジョーは、涼介に背骨の代役を演じるよう命じます。背骨として運ばれた涼介は、田沼組からきつい拷問を受けます。「絶対に迎えに行く」とジョーから言われた言葉を思い出し、何とか拷問に耐える涼介。
その頃、ボスと共に食事をしていた張のところへ、背骨がやって来ます。張は裏切り者だとボスに伝えますが、ボスは信じてくれません。怒りが頂点に達した背骨は、張に牙をむき、ボスもろとも皆殺ししてしまいました。
スマグラー おまえの未来を運べの結末
山岡からの情報で背骨の居場所をつかんだジョーは、背骨に戦いを挑みます。ジョーは銃を撃ち放ちますが、背骨には全く当たりません。そして背骨に殺されかけるジョーですが、そこへちはるが来て、背骨の頭を撃ち抜きます。ジョーは、ちはるが組長の敵を討ったと考えましたが、そもそも田沼組とチャイニーズマフィアが争いはじめた原因は、組長の妻である田沼ちはるが仕組んだものでした。夫がとにかく嫌いという理由だけで、騒動をおこしたちはる。
その頃、拷問が佳境を迎えた涼介は耳が聞こえず、身も心もぼろぼろです。そんな涼介は演技に集中することで背骨を演じ、その場から脱出することに成功します。そこへジョーが迎えに来て、ぼろぼろの涼介を抱えて逃げました。田沼組は、ちはるが極道の妻らしくその場をあしらいます。
涼介たちは用済みとなった背骨の死体を山奥に埋め、ジョーは涼介に「お前はこの世界に住む人間じゃねぇ」と吐き捨てます。そして「この仕事はクビだ」と告げるジョー。退職金だとチャイナからくすねてきた300万円を涼介に渡し、そのままジョーたちが乗ったトラックは走り去るのでした。
以上、『スマグラー おまえの未来を運べ』のネタバレあらすじと結末でした。
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