ジョン・F・ドノヴァンの死と生の紹介:2018年カナダ,イギリス映画。成功したアメリカ俳優ジョン・F・ドノヴァン。彼は同性愛や母との葛藤という悩みを抱え、イギリスの11歳の子役ルパートと、その悩みや人生について書いた文通を始めます。やがて、謎の死をとげたドノヴァンについて、ルパートは本を書きメディアの取材に応じ、その謎の死について語ります。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生 』は同性愛の俳優といじめに会う子役俳優との心の交友を描いた映画です。映画は成人したルパートと記者のインタビューシーン、ルパートの少年時代を振り返る回想シーン、そしてルパートがドノヴァンから受け取った手紙の内容を語る、3つのシーンで構成されます。
監督:グザヴィエ・ドラン 出演:キット・ハリントン(ジョン・F・ドノヴァン)、ナタリー・ポートマン(サム・ターナー)、ジェイコブ・トレンブレイ(ルパート・ターナー(子供時代))、スーザン・サランドン(グレース・ドノヴァン)、キャシー・ベイツ(バーバラ・ハガーメーカー)、タンディ・ニュートン(オードリー・ニューハウス)、ベン・シュネッツァー(ルパート・ターナー(青年期))、ほか
映画「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジョン・F・ドノヴァンの死と生の予告編 動画
映画「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」解説
この解説記事には映画「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジョン・F・ドノヴァンの死と生乃のネタバレあらすじ:起・ドノヴァンの謎の死とルパートのインタビュー
2009年、女性が俳優のジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)の部屋をノックしますが、彼は死んだようです。
ニューヨーク。ルパート・ターナー(ジェイコブ・トレンブリー)は母親のサム(ナタリー・ポートマン)とドノヴァンからの手紙のことを話していますが、母は手紙をルパートに読ませたくないようです。
2009年、ドノヴァンの謎の死が報じられます。ルパートとサムは驚きます。
2017年 チェコのプラハで記者のオードリー(タンディ・ニュートン)は、21歳になったルパート(ベン・シュネッツアー)のインタビューを始めます。インタビューの内容は、ルパートが2009年に死んだドノヴァンの死について、彼との文通をまとめ、その死の真相についてまとめた本についてでした。カフェで待つオードリーのもとにルパートは遅れて到着し、タバコを吸い始めます。その本を読んでいないと言うオードリーですがインタビューは始まります。
(ルパートの少年時代の回想シーン)2006年、ルパートはイギリスでの少年時代、父と別れサムに育てられたこと、学校では優等生でなかったことを語り始めます。ルパートの楽しみはアメリカのスターのドノヴァンの番組を見ることで、テレビの前で大騒ぎします。ルパートはドノヴァンに手紙を書きますが、驚いたことに返事が来て二人は文通を始めます。
(インタビューシーン)ルパートはドノヴァンとの文通の内容をオーブリーに語り始めます。
(手紙の回想シーン)俳優のドノヴァンはエイミーという女性とニューヨークに暮らしています。
ジョン・F・ドノヴァンの死と生乃のネタバレあらすじ:承・ルパートとドノヴァンの悩み
(ルパートの少年時代の回想シーン)ルパートはクラスメートに「女!」と呼ばれて殴られ、雨の中で倒れ血を流しています。そこへサムが駆けつけ、ルパートを車にのせますが、ルパートはサムに反抗的な態度をとります。
(手紙の回想シーン)ドノヴァンは兄弟のジェームズと、エイミーや人生について語り合います。ドノヴァンはエイミーと自宅に戻り、ジミーと両親と再会します。ドノヴァンの母グレース(スーザン・サランドン)は大喜びで酒を飲みます。しかし、ドノヴァンは喜びを見せず、グレースの態度に怒りを見せ、暴言を吐きます。両親はドノヴァンの態度に怒りを見せ、親子喧嘩になります。ドノヴァンはゲイバーに行き、そこで男に会いセックスをしてしまいます。
(インタビューシーン)オードリーはインタビューを続けますが、ドノヴァンの死の真相を語らないルパートにイライラします。ルパートはドノヴァンと自分の共通性、同性愛に興味があること、母との関係のトラブルなどを語り始め、オードリーはインタビューを再開します。
(ルパートの少年時代の回想シーン)ルパートはクラスでプレゼンをしますが、それはドノヴァンとの文通に関してでした。自分も子役俳優で同性愛に興味がある、ドノヴァンも俳優で同性愛者であることなどを語るルパートに、クラスメートは馬鹿馬鹿しいと感じます。先生はルパートに「君のプレゼンは作り話」だと言います。ルパートは証拠の手紙を見せようとしますが、クラスメートに奪われていました。
ジョン・F・ドノヴァンの死と生乃のネタバレあらすじ:転・ルパートとドノヴァンの反抗的態度
(ルパートの少年時代の回想シーン)手紙を奪われたルパートは取り返すため、クラスメートの家に行きガラスに物を投げ、警察に保護されます。手紙は警察に調べられ、メディアにも知られます。サムはルパートを引き取りますが、親子ゲンカになります。サムは「もう手紙はやめろ」と言い、自宅にはメディアのレポーターが押しかけます。テレビではイギリスの11歳の少年と、アメリカのテレビスターとの奇妙な文通が話題になります。
(手紙の回想シーン)ドノヴァンは手紙の件を人々から聞かれます。また、ウィルという男性との同性愛関係を話題にされます。パニックになったドノヴァンは暴れ始め、男性を暴行します。
(ルパート少年時代の回想シーン)ルパートは部屋で泣き、ドノヴァンのポスターを破ります。
(インタビューシーン)ひどい少年時代と振り返るルパートに、忙しいオードリーでしたが次の仕事は構わずにインタビューを続けます。
(ルパートの少年時代の回想シーン)サムは外出するため、ルパートを着替えさせようとしますが、彼は反抗的な態度をとります。子役のオーデションを受けたという彼にサムは子役は別の機会にしろと言います。その後、サムは学校の先生の訪問を受けますが、ルパートがバスに置手紙をしていなくなったというものでした。その手紙には、ロンドンへオーデションに向かうこと、自分の母が理想の女性という内容でした。雨の中、サムはルパートを探しにロンドンへ向かいます。そして大雨の中で二人は再会します。
(手紙の回想シーン)ドノヴァンはマネージャーのバーバラ(キャシー・ベイツ)とミーティングをします。バーバラは文通の件を話し、マネージャーをやめたいと言い、ドノヴァンはショックを受けます。
ジョン・F・ドノヴァンの死と生乃の結末:ドノヴァンの死とルパートの幸せ
(手紙の回想シーン)ドノヴァンはウィルの自宅を訪ねます。ウィルは母と一緒にいて迷惑そうです。ドノヴァンはウィルの家に入れてもらえず去ります。
(インタビューシーン)ルパートはこの後、しばらくドノヴァンからの手紙が途絶えたと言います。ルパートは母とニューヨークで暮らし始めたと言います。
(手紙の回想シーン)悩むドノヴァンに老人(マイケル・ガンボン)がたずねます。老人は孫が大ファンだと話し、雑談を始めます。ドノヴァンは心を打ち明けずに、会話は終わります。老人はドノヴァンに「家に帰れば」とアドバイスします。ドノヴァンは喧嘩別れした母を訪ねます。母は驚きながらも、息子を歓迎します。ドノヴァンは兄弟、母と楽しく語らいますが、これが親子の最後の会話だったと言います。
(インタビューシーン)ルパートはドノヴァンから最後の手紙が来たと言います。
(ルパートの少年時代の回想シーン)ニューヨークに戻ったルパートとサムはホテルにいます。ルパートはドノヴァンからの手紙を気にしますが、サムは読ませないようにします。サムはホテルのフロントにドノヴァンからの手紙が届いていると聞き、息子に内緒で読み始めます。その手紙の内容はルパートへの思いと、ドノヴァン自身の心境「ただ眠り、人生をやり直したい」というものでした。
(手紙の回想シーン)映画の冒頭のシーン、ドノヴァンの異変と死がわかります。
(インタビューシーン)ルパートとオードリーははドノヴァンが自殺したのか、よくわからないと会話します。インタビューはここで終わり、ルパートとオードリーは別れます。ゲイのルパートは恋人の男性と会い、オードリーは笑顔を見せるのでした。
以上、映画「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」のあらすじと結末でした。
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