ザ・ランドロマット パナマ文書流出の紹介:2019年アメリカ映画。実際に大事件となったパナマ文書を題材にしたコメディ作品です。ユルゲンとラモンは、税金対策としてオフショアカンパニーを立ち上げ、利用する富豪たちにペーパー会社を次々作らせ、租税逃れを指南しながら私欲を肥やしていました。夫をクルージング事故で亡くし、クルージング会社からの保険金をあてにしていたエレンでしたが、クルージング会社が加入していた保険会社が実際には存在しないペーパー会社で詐欺に遭っていたことがわかり、納得のいかないエレンは独自で調べ始めます…という内容です。登場人物が多く、専門的用語も多いため少し難解です。
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演者:メリル・ストリープ(エレン・マーティン)、ゲイリー・オールドマン(ユルゲン・モサック)、アントニオ・バンデラス(ラモン・フォンセカ)、ロバート・パトリック(ペリー)、デヴィッド・シュワイマー(マシュー・カーク)ほか
映画「ザ・ランドロマット パナマ文書流出」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ランドロマット パナマ文書流出」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ランドロマット パナマ文書流出の予告編 動画
映画「ザ・ランドロマット パナマ文書流出」解説
この解説記事には映画「ザ・ランドロマット パナマ文書流出」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ランドロマット パナマ文書流出のネタバレあらすじ:起
弁護士のユルゲン(ゲイリー・オールドマン)とラモン(アントニオ・バンデラス)による、物々交換からお金が出来た話で物語は始まりました。
エレン(メリル・ストリープ)とジョーの高齢夫婦は湖でのショアクルージングを楽しむため、クルーザーに乗り込みました。船長のペリー(ロバート・パトリック)の案内で出港し、沖合に出た時、大きな横波が襲いかかり、クルーザーは転覆し、21人の死者が出る大事故となりました。弁護士に相談したエレンは、クルージング会社の保険金と和解金での解決を勧めました。
そのころ、クルージング会社でペリーは部下から3つの保険会社に加入しているものの、保険金が営業中は降りない事の説明を受けました。すべての契約に抜け道があり、節約の為に掛け金の安い保険に入ったものの、詐欺に遭っていました。
そのころ、エレンは、クルーザー会社の保険金をあてにして、娘と孫に、ラスベガスのホテルの一室を購入するため、下見に来ていました。しかし担当者のハナ(シャロン・ストーン)から「部屋は2倍の価格でロシア人が買った」と言って断られました。ホテルの部屋を買ったロシア人を調べると、彼らが税金対策で買っていることがわかりました。
ザ・ランドロマット パナマ文書流出のネタバレあらすじ:承
弁護士に呼ばれたエレンは、クルーザー会社から保険金がおりず、和解金のみだと知らされました。そしてジョーの保険金があるから、和解した方がいいと言われますが、納得できないエレンはクルーザー会社の入っていた3社の保険会社の取締役ボンキャンバーのいるマイアミへ向かいました。
マイアミではアーヴィンと名乗るボンキャンバーは、現地妻と暮らしていましたが、全ての保険会社がペーパー会社だった事がバレ、詐欺事件の容疑者としで空港で逮捕されました。このことがあり、ラスベガスのホテルの部屋を買い占めていたニューセンチュリーという会社を調べたエレンは、この会社も実態のないペーパー会社で、取締役がミアという女性だという事を知りました。
ミアは数多くのペーパー会社の取締役に名を連ねていました。そのミアが、事故で死亡しました。ユルゲンとラモンは25000社以上の取締役を、ミアから素人同然のエレーナに渡しました。出世したと思ったエレーナは喜び、すべての書類にサインをしました。
ザ・ランドロマット パナマ文書流出のネタバレあらすじ:転
チャールズという中年男も、ペーパー会社を沢山持つ富豪でした。娘の卒業記念パーティーの開かれるリゾート地で楽しんでいた時、娘の同級生のアストラットに手を出していたのを娘に見られてしまいました。アストラットは逃げ帰り、娘は遅れてやってくる母に話すと怒りました。
チャールズは弁護士を交え、娘に「2000万ドルの会社を一つお前の名義にしてやる」と言って口止めをしました。やがて母のミランダがやってくると、アストラットがいないのに気づき、電話で呼び出しました。嫌がるアストラットでしたが、何も知らないミランダの強い要望で戻ってくると、娘に見つかり怒鳴り散らされ殴られました。
ミランダが事情を聴くと、アストラットはチャールズとの関係をあっさりばらしてしまいました。怒ったミランダと娘は、チャールズから貰った会社の権利を調べてもらいに行きました。調べたのはエレーナの会社で、信用を失ったチャールズの会社は数ドルにしかなりませんでした。
そのころ、エレンはペーパー会社を裏で操っている弁護士のユルゲンとラモンの存在を知りました。
ザ・ランドロマット パナマ文書流出の結末
中国でもメイウッドという男が、大企業の富豪の夫人にペーパー会社の話を持ちかけていましたが、逆に夫人にはめられてしまいました。メイウッドの失敗でユルゲンとラモンが手を回し、富豪夫妻は当局に逮捕されました。
ジョーの死から、全てが悪い方向に向かうエレンは、教会で祈りを続けました。ユルゲンとラモンが手掛けたオフショアカンパニーによるペーパー会社を使った税金逃れ対策の秘密文書が、パソコンから流出していました。
テレビではパナマ文書という名を付けられ、各界の著名人の名前が暴露されました。ユルゲンとラモンは言い訳や対策を考えるものの、うまくはいきませんでした。金の流れは綿密に計画され実行されていたのに、パソコンのセキュリティ対策だけおろそかにしていました。
25年間の苦労が1日で吹っ飛んだことで、ラモンはパナマの大統領もが絡んでいたことを記者に暴露しました。その後、ユルゲンとラモンは狭い牢獄に30日間収監されたあと釈放されました。
最後はエレンの話で締めくくられました。
以上、映画「ザ・ランドロマット パナマ文書流出」のあらすじと結末でした。
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