ソー:ラブ&サンダーの紹介:2022年アメリカ映画。マーベル・コミックのスーパーヒーローチーム「アベンジャーズ」のメンバーである最強の雷神ソーを描いた「ソー」シリーズの第4作であり、「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」第29作目となる作品です。前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』 (2017年)でメガホンを執ったタイカ・ワイティティが続投、2作目『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)までヒロインを演じたナタリー・ポートマンが“もう一人のソー”としてカムバックを果たし、新たな悪役として『ダークナイト ライジング』(2012年)以来10年ぶりのスーパーヒーロー作品出演となるクリスチャン・ベールがMCU初参戦、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の面々もゲスト参加しています。
監督:タイカ・ワイティティ 出演者:クリス・ヘムズワース(ソー)、ナタリー・ポートマン(ジェーン・フォスター/マイティ・ソー)、テッサ・トンプソン(ブリュンヒルデ/ヴァルキリー)、タイカ・ワイティティ(コーグ)、クリス・プラット(ピーター・クイル/スター・ロード)、デイヴ・バウティスタ(ドラックス)、ブラッドリー・クーパー(ロケットの声)、ヴィン・ディーゼル(グルートの声)、カレン・ギラン(ネビュラ)、ポム・クレメンティエフ(マンティス)、ショーン・ガン(クラグリン・オブフォンテリ)、ジェイミー・アレクサンダー(シフ)、サイモン・ラッセル・ビール(ディオニューソス)、アコシア・サベト(バスト)、カーリー・リース(ミーク)、ジョナサン・ブルー(ラプー)、マット・デイモン(ロキを演じる役者)、ルーク・ヘムズワース(ソーを演じる役者)、サム・ニール(オーディンを演じる役者)、メリッサ・マッカーシー(ヘラを演じる役者)、ベン・ファルコーン(演劇の監督)、ダーレイ・ピアソン(ダリル)、キーロン・L・ダイアー(アクセル)、インディア・ローズ・ヘムズワース(ラブ)、サシャ・ヘムズワース(幼少期のソー)、トリスタン・ヘムズワース(幼少期のソー)、アヴァ・カリョフィリス(少女時代のジェーン・フォスター)、ステラン・スカルスガルド(エリック・セルヴィグ)、カット・デニングス(ダーシー・ルイス)、ブレット・ゴールドスタイン(ヘラクレス)、ジェニー・モリス(ニュー・アスガルドの市民)、エルサ・パタキー(狼女)、ドリス・エルバ(ヘイムダル)、ラッセル・クロウ(ゼウス)、クリスチャン・ベール(ゴア)ほか
映画「ソー:ラブ&サンダー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ソー:ラブ&サンダー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ソー:ラブ&サンダー」解説
この解説記事には映画「ソー:ラブ&サンダー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ソー:ラブ&サンダーのネタバレあらすじ:起
ここはラプーという神を信仰する国。この国は未曾有の干ばつに見舞われて国民のほとんどが死滅する事態となっていました。人一倍ラプーを信仰する敬虔な信者ゴアは最愛の娘ラブを亡くし、自らも死を待つのみとなりました。
その時、ゴアは緑が生い茂り水も食糧も豊かなオアシスを見つけました。そこには宴を開いているラプーの姿がありましたが、ラプーはゴアの必死の訴えにも全く耳を傾けず、最初から人間のことに感心すら示していませんでした。
怒りを覚えたゴアのもとに神を殺すことができる剣“ネクロソード”が現れ、ゴアはネクロソードに導かれるままにラプーを斬殺しました。そしてゴアは自分たち人間を見捨てた全ての神々を復讐として抹殺することを誓いました。
同じ頃、『アベンジャーズ/エンドゲーム』での最強の敵・サノスとの死闘を終えた「アベンジャーズ」の一員である雷神ソーは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の面々と銀河を旅しながら人々を助ける活動を続けていました。
ソーはかつての恋人だった天体物理学者のジェーン・フォスターとの別れ、両親や義弟ロキとの別れを経験し、大切なものを失うことに怯えながらその日暮らしを続けていました。
そんなある時、ソーや「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の面々らは人助けのお礼として贈られた巨大なヤギ2頭の扱いに困っていたところ、ほぼ同時に多数の惑星から救難信号が発せられていることに気づきました。
その中にはソーの幼馴染の女戦士シフからの信号もあり、どうやら“ゴッド・ブッチャー”なる者が各地の神々を殺戮して回っているというのです。ソーは事情を確認すべく「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の面々と別行動を取ることにし、親友のコーグや巨大ヤギ2頭と共にシフのもとへ向かいました。
そしてソーは“ゴッド・ブッチャー”ことゴアの次の狙いは地球・ノルウェーにあるニュー・アスガルドであることに気づきました。
ソー:ラブ&サンダーのネタバレあらすじ:承
同じ頃、地球ではソーの元恋人だったジェーンはステージ4の末期癌に侵されていました。あらゆる治療も効かず、余命幾ばくもないジェーンは藁にもすがる思いで様々な書物を読み漁っていたところ、ある神話の中にソーの愛用のハンマー“ムジョルニア”には手にした者の身体を癒す効果があることを知り、早速ニュー・アスガルドへと向かいました。
程なくして地球にやってきたゴアは配下の怪物シャドー・モンスターを率いてニュー・アスガルドへの攻撃を開始しました。ソーはムジョルニアに代わる愛用の斧“ストームブレイカー”が有する“ビフレスト”の能力(惑星間の移動を可能にする能力)を使ってニュー・アスガルドに到着し、ソーに代わってニュー・アスガルドの王となったヴァルキリーと共にゴア軍団と戦い始めました。
その時、そこに『マイティ・ソー バトルロイヤル』で破壊されたはずのムジョルニアを手にし、もうひとりの“マイティ・ソー”となったジェーンが現れました。
ソーは自分と同じ力を手に入れたジェーンに驚きながらも、かつてジェーンと付き合っていた頃にムジョルニアにジェーンを守ってくれるよう頼んでいたことを思い出しました。ところが、ゴア軍団はニュー・アスガルドの子供たちをさらって逃走していきました。
ソー:ラブ&サンダーのネタバレあらすじ:転
翌日。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で死亡したアスガルドの門番ヘイムダルの息子で、ゴアにさらわれていたアクセルが密かにソーと交信してきました。さらわれた子供たちがゴアの根城である“影の国”にいることを知ったソーはコーグ、ヴァルキリー、そしてジェーンと共に巨大ヤギが曳く船に乗り、全宇宙の神々の助けを借りるべく神々が集まる「全能の街」へと向かいました。
ソーは神々の頂点に君臨する全知全能の神ゼウスと対面し、ゴアを止めるために協力を願い出ましたが、ゼウスはソーの訴えに全く耳を傾けようともせず、逆にソーたちに攻撃してきました。ゼウスによってコーグの身体が砕かれたことに激怒したソーはゼウスの武器“サンダーボルト”にの攻撃をストームブレイカーで受け止めて反撃しました。
ゼウスは負傷し、ソーたちはその隙にサンダーボルトを奪い、コーグの顔を回収して全能の街から脱出しました。コーグは顔さえ無事であれば死なないことに安堵したソーはヴァルキリーやジェーンと共に影の国へと向かいました。その途中、ソーはジェーンから彼女の病のことを打ち明けられ、最後まで彼女に寄り添う決心をしました。
影の国に辿り着いたソー、ジェーン、ヴァルキリー手分けしてはゴアの居場所を探し始めました。ジェーンはゴアの真の目的が未だ誰も到達したことのない“エターナル”という場所へ行くことであり、そのためにソーからストームブレイカーを奪い取ろうと目論んでいることに気づきました。エターナルは最初に到達した者の願いを叶えることができ、ゴアは全ての神の抹殺を願おうと目論んでいたのです。
ソーたちはゴアと戦い始めましたが、ヴァルキリーはネクロソードに刺され、ジェーンも苦しみ始めました、ソーたちはストームブレイカーでニュー・アスガルドに一時撤退することにしましたが、その過程でストームブレイカーをゴアに奪われてしまいました。
ソーたちは何とかニュー・アスガルドへ辿り着きましたが、ヴァルキリーは内臓を損傷して戦闘不能となっており、ジェーンはムジョルニアを持つことでかえって癌が進行してしまっていました。ジェーンは助からないと聞かされたソーは彼女に二度とムジョルニアを持たないことを約束させ、サンダーボルトの力で単身子供たちの救出に向かいました。
ソー:ラブ&サンダーの結末
ゴアはストームブレイカーでエターナルへの道を開こうとしていました。ソーは子供たちを救い出すとそれぞれ武器を持たせ、サンダーボルトの力を分け与えてシャドー・モンスターに対抗させました。
ソーはゴアと戦いましたが苦戦を強いられました。そこに何とジェーンがムジョルニアを手に駆けつけ、彼女の思わぬ助太刀を得たソーはストームブレイカーを取り戻すことに成功しました。
ゴアはネクロソードによって既に身体を蝕まれており、ジェーンは死力を尽くしてネクロソードを破壊することに成功しました。
ジェーンは力尽きて倒れ、ソーが彼女のもとに駆け寄っている間にゴアはエターナルへ向かおうとしました。ソーは好きにしろと言い放ち、ゴアが本当に求めていたものは神々への復讐ではなく“愛”だったのではないかと問いかけました。
ゴアはジェーンを抱きかかえているソーの姿にかつての自分と愛娘ラブの姿を重ね合わせ、エターナルに神々の抹殺ではなくラブの復活を願いました。かくしてラブは生き返ることができましたが、既に命運の尽きていたゴアはソーにラブを託して息を引き取りました。そしてジェーンも息を引き取り、光の粒となって消滅しました。ソーはラブや子供たちを引き連れてニュー・アスガルドへ帰還しました。
時が流れ、ジェーンはニュー・アスガルドを守った英雄として讃えられていました。コーグは自らの肉体を取り戻し、ヴァルキリーは子供たちに武術を指導していました。そしてソーはラブと共に世界各地を渡り歩いては人助けの活動を続けており、いつしかソーとラブは人々から”ラブ&サンダー”と呼ばれるようになっていました。
その頃、ソーに傷つけられたゼウスは人々が神への信仰心を失いスーパーヒーローを崇めている現状に怒りを抱いていました。ゼウスは再び人々に神の恐ろしさを思い知らせることを決意し、息子のヘラクレスにソーの抹殺を命じました。
その頃、ジェーンは見知らぬ場所の金色に輝く門にいました。そこにヘイムダルが現れ、「ようこそ、ヴァルハラへ」と彼女を出迎えました。
以上、映画「ソー:ラブ&サンダー」のあらすじと結末でした。
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