TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ(トゥー ヤング トゥー ダイ! わかくしてしぬ)の紹介:2016年日本映画。不慮の事故により一足先に地獄へ落ちた大助。そこでバンドを結成しているというキラーK達に出会いバンドの加入を勧められる。しかし大助にはやらなければいけないことがあった。生き返って憧れのあの子と再会するのだ。そうして地獄と現世を行き来するうち次第に大助の心境に変化が現れる。
監督:宮藤官九郎 出演:神木隆之介(大助)、長瀬智也(キラーK)、森川葵(ひろ美)、桐谷健太(COZY)、清野菜名(邪子)ほか
映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬの予告編 動画
映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」解説
この解説記事には映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トゥー ヤング トゥー ダイ!若くして死ぬのネタバレあらすじ:地獄
友人の松浦にバスの席を代わってほしいと頼む大助。へそに梅干しを貼り付けてまでも頼んだのはそこが大好きなひろ美ちゃんの隣だったからだ。松浦に席をもらった大助だったが上手く話しをすることは出来なかった。そしてある瞬間にバスは道路を飛び出し崖を落ちて行った。目を覚ました大助の前に不思議な恰好をした男が立っていた。彼はロックバンド「地獄図ヘルズ」のボーカルとして地獄で活躍するキラーK。彼はバンド仲間のCOZYと邪子を連れ大助のように死んで地獄へ来た者に道を教えていた。そう、大助は修学旅行の途中で死んでしまったのだ。大好きなひろ美ちゃんとキスも出来ずに死んだことで落ち込む大助。しかし大助にはまだチャンスがあった。地獄に落とされた人間はそこでの成果により週に一度閻魔校長から転生のチャンスを与えられるのだ。転生は全部で6種類。その中には現世に人間として蘇る道もあった。閻魔校長に認められれば人間として戻ることが出来た。そしてもう一つ、そこには地獄と対をなす天国へと行く道もある。しかし地獄から天国へ行った者は誰一人としていなかった。そして転生のチャンスは7回だけとなっていた。
トゥー ヤング トゥー ダイ!若くして死ぬのネタバレあらすじ:転生
大助の目的はただ一つだけだった。人間として現世へ戻る、そして憧れのひろ美ちゃんとキスをするのだ。そのために彼は地獄での成果を上げるため必死になった。地獄にも現世と同じように学校がありクラブ活動があった。それに加え地獄では農業もしていた。それらで成果を上げることで閻魔校長に新たな道を示してもらうのだ。そうこうする内に閻魔校長と会う日になった。あまりの体の大きさに驚きながらも大助は彼の声を待った。そして示されたのは畜生の道。それはすなわち獣として現世に戻るということだった。目を覚ました大助は見覚えのある場所にいた。そこは彼が生前通っていたバンドの練習所、スタジオパンダのトイレだった。さらに驚いたことに鏡に映った大助の姿はちっぽけなインコだった。インコになってしまった大助は実家に向かうことにした。悲しむ母親と自慰行為にはげむ弟を横目に大助は自分の携帯を探し出した。そして慣れない体でひろ美ちゃんへメールを送る。あなたが大好きです、と。それからはインコを大助の生まれ変わりだと信じる家族と共に生活し、やがて寿命が尽きたことで再び地獄へと戻ってきた。
トゥー ヤング トゥー ダイ!若くして死ぬのネタバレあらすじ:時間
彼がインコとなって十年近く経っていた。しかし現世と地獄では時間の進み方が違い、現世での十年は地獄ではたったの一週間だった。そうして数日ぶりに大助と再会したキラーK達は改めて彼に自分達の目的を告げる。この地獄で行われるバンド同士の対決、それを制した者が天国への切符を手にする。COZYと邪子は共にあと一度のチャンス。これを逃すと二人は完全に鬼となり地獄から出る事が出来なくなってしまうという。キラーK達ヘルズの三人は元は大助と同じ地獄へ来た人間だった。大助の熱い想いに心撃たれた彼らは大助にヘルズに入ってほしいと頼む。しかし今の大助には現世でひろ美ちゃんに会う以外の選択肢はなかった。そんな大助が次に示されたのはザリガニだった。現世へ戻ると同じスタジオパンダのトイレであった。どうやらここが地獄と現世を繋ぐ場所であるようだ。またしても慣れない体でなんとか外へ出るもスタジオパンダの目の前で通りかかったおばあさんに踏まれてしまい三度地獄へと戻った。その次にアシカとなった彼は水族館へ連れて行かれショーに出された。そこで運命的な再会を果たした。ひろ美ちゃんを見つけたのだ。年月が経っていたにもかかわらず大助にはすぐに分かった。そしてあまりの事にわき目もふらず飛びついた。そしてイスに頭をぶつけまた地獄へと戻っていた。地獄へと戻った大助はあることに気付いた。キラーKは昔スタジオパンダで働いていた。そこでその時彼は店の前の売店で働く通称死神と呼ばれる女性と交際していた。そしてキラーKには子供がいた。それはキラーK本人も知らなかった。
トゥー ヤング トゥー ダイ!若くして死ぬの結末:天国
次に犬となった大助がいたのは焼き肉屋となった元スタジオパンダだった。昔ひろ美がよくいた場所へ向かった。そこにはある女の子がいた。そこに水族館で見たあの女性がきた。まさしく彼女がひろ美だった。そしてそこにいる少女はひろ美の娘だった。ひろ美は娘に言い聞かせるように話していた。好きな男の子がいたこと、彼はひろ美に好きだと伝えた数日後亡くなってしまったこと、そして彼が亡くなった後メールが届いたこと、今の家族を愛していること。大助は静かにその場を離れ焼き肉屋へと戻った。そこで大助の目に写ったのは炎に包まれる元スタジオパンダだった。まだ出てこない死神と息子を探すため火の中に飛び込んだ大助、死神と息子を見つけるも犬となった彼の力は及ばず地獄で目を覚ますことになった。キラーKは生前ある曲を作っていた。長いブランクを経て作られたその曲を死神に届ける途中亡くなってしまったのだ。そして彼にとってその現世での人生が七度目だった。以来キラーKとしてこの地獄に留まっていた。大助はヘルズに入る決心をした。例のバンド対決で勝利し天国へ行った死神と息子にその曲を聞かせるのだ。大助の猛特訓が始まった。そしていよいよバンド対決の時、大助達と戦うのはかつて大助と同じクラスにいたじゅんこだった。彼女は卓越した技でヘルズを圧倒するもCOZYや邪子もそれに引けをとらず結果大助を残し皆閻魔校長により獣へと姿を変えられてしまった。そして残った大助は彼らの協力を得て見事閻魔校長に認められ天国へ行くことになった。大助は天から伸びる光に吸い込まれるように上っていった。着いた先は真っ白な空間だった。両側にベッドのような物がずらっと並び静かに流れていた。中には人間の姿が。彼らは死んで天国に来た人間たち。ここで各々自由な時間を過ごしていた。自分のベッドへ案内された大助は向かいに流れるベッドに死神と息子の姿を発見する。そしてこの静かな空間の中で二人に向かってただひたすらに歌った。キラーKの作ったあの曲を。そして二人は見えなくなった。ベッドの上では何でもできた。ボタンを押すだけですぐに食事もセックスも。そして大助は「自殺」と書かれたボタンを押した。地獄へ戻った大助の体は完全に鬼へと変貌していた。そして驚くキラーK達にこう言った。天国は退屈だ。地獄より地獄だった、と。
以上、映画TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬのあらすじと結末でした。
好きな子とキスできずに死んでしまって、心残りMAXな大助君。しかし、現世に戻りたい理由ってそこ?男子高校生って、変に健気というか、お馬鹿というか。女子なら、彼に会いたいからというのはあっても、キスじゃないと思います。
それにしても、さすが宮藤官九郎作品で、エピソード満載、伏線あちこちで、ジェットコースターのようでした。どこが何が面白かったのか、正直わかりませんが、でも楽しい作品でした。
私は、以前から神木君のファンです。こんなにはじける神木君って、想像しなかったので驚きました。しかも、男子高校生の本音そのまま。
楽しかったです。