爪先の宇宙の紹介:2017年日本映画。高校時代に仲良しだった友達に、キツい言葉を言われて以来、自分の気持ちを表に出せなくなった亜紀が、カラオケ店でバイトを始めたことによって、バイト仲間たちと交流しながら、自分を取り戻す姿を描いた作品です。
監督:谷内田彰久 出演者:桐嶋ノドカ(吉河亜紀)、北村諒(アンジ)、加村真美(ユメコ)、美沙玲奈(朋子)、名塚佳織(しおり)、廣瀬智紀(ユウ)ほか
映画「爪先の宇宙」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「爪先の宇宙」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
爪先の宇宙の予告編 動画
映画「爪先の宇宙」解説
この解説記事には映画「爪先の宇宙」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
爪先の宇宙のネタバレあらすじ:起
小さなカラオケ店『CORAL』は店長のユウ、面倒見の良いユメコ、少しぶっきらぼうなアンジが働いていました。アルバイト募集の張り紙をしていた店に、亜紀という女の子が面接にやって来ました。ユウは早速採用を決め、細かい打ち合わせはアンジに任せました。モジモジして自分の名前もはっきり言えない亜紀に対し、アンジはイラついていました。一方ユメコは亜紀に優しく接し、仕事を教えました。出勤の時間になっても、来ない亜紀にユウとユメコは心配していました。そして店に一人の女性が亜紀を訪ねてやってきました。亜紀は居ないと言うと、兄のユウを呼んでくれと言いました。女性はユウの妹の朋子でした。
爪先の宇宙のネタバレあらすじ:承
店長のユウは耳の病気で耳が聞こえなくなっていましたが、今は完治していました。色々話をして別れますが、ユウが自宅に帰ると朋子が、部屋で足の爪にマニキュアを塗っていました。亜紀は少しずつ仕事を覚え、普通の会話も出来るようになりました。しかし亜紀には、常に高校時代のある事件が頭にありました。アンジが亜紀に名札を渡そうと飛び出した時、ドリンクが亜紀のエプロンにかかりました。アンジが新しいエプロンを渡し、濡れたエプロンを回収すると亜紀のスマホが入っていました。アンジは水没の心配をして、電源を入れようとしますが、亜紀が『やめて!』と叫び、スマホをとりました。初めて亜紀が気持ちを表現した一瞬でした。
爪先の宇宙のネタバレあらすじ:転
店を開け準備をしたユメコの後に、亜紀が出勤してきました。その後アンジが出勤するまで客は一人も来ませんでした。店長のユウは今日は臨時休業にすると言いました。アンジはバイトを辞めるつもりで就職活動していました。ユウは以前付き合っていたしおりとのことを思い出していました。朋子はユウに、亜紀とは同級生だったことを打ち明け、卒業前にちょっとトラブルがあったことを話しました。亜紀は、高校時代の朋子とのSNSの画面をいつも見ていました。メッセージには『言い過ぎたゴメン』と謝っていました。朋子と亜紀は仲良しで、朋子は亜紀に足の爪に塗ったブルーのマニキュアを見せていました。
爪先の宇宙の結末
仲良しだった二人でしたが、仲良しグループで揉め事が起り、何でもすぐ同調する亜紀に朋子が怒って、『亜紀は嘘つきだ』と突き放しました。仲良しの朋子に嘘つきと突き放された事がショックで、この日以来亜紀は、気持ちを表に出さなくなりました。考えた末、亜紀は朋子に返信メッセージを送りました。朋子は亜紀に電話し、公園で会いました。朋子は靴を脱ぎ、足の爪のブルーのマニキュアを見せました。そしてお互い過去の事を謝り、二人は元に戻りました。そのころ店では、アンジがユウにバイトの延長を頼んでいました。もう少し電気技師の勉強をしたいと言い、ユウも了承しました。アンジはユウにユメコが上にいることを告げました。上に上がったユウにユメコが抱き着きました。ユウも抱きしめました。亜紀が店に帰ってきました。アンジが亜紀に、花火大会を見に行こうと誘い、亜紀がうなずきました。
この作品はなかなか一歩前を進む勇気が出ない方や過去の葛藤から抜け出せない方にオススメの作品です。主人公の亜紀は高校時代の友人との関係が原因で引きこもりになってしまうがこのままではだめだと思いたまたま見かけたカラオケ店のアルバイトを始めます。亜紀はこのバイト先で出会った人たちがきっかけでまた新たな人生を歩み始めます。果たして亜紀はトラウマかを改善することはできるのか。彼女の変わろうと言う思いに元気付けられる作品です。