牛首村の紹介:2021年日本映画。「犬鳴村」「樹海村」と続いてきた恐怖の村シリーズの3部作の3作目となるのが本作「牛首村」です。村にまつわる恐怖の風習がいつしか呪いとなり主人公たちを追い詰めていきます。北陸最恐の心霊スポット・坪野鉱泉を舞台に連鎖していく恐怖が見ものです。
監督:清水崇 出演:Koki,(雨宮奏音/三澄詩音)、萩原利久(香月漣)、高橋文哉(倉木将太)、大谷凜香(アキナ)、莉子(ミツキ)、竜のり子(三澄妙子)、松尾諭(山崎壮志)、堀内敬子(三澄風歌)、田中直樹(雨宮直樹)、麿赤兒(三澄実)、芋生悠、ほか
映画「牛首村」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「牛首村」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
牛首村の予告編 動画
映画「牛首村」解説
この解説記事には映画「牛首村」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
牛首村のネタバレあらすじ:起
女子高生のアキナ(大谷凜香)、ミツキ(莉子)、詩音(Koki,)は、肝試し配信をしようと心霊スポットの1つである廃温泉旅館の坪野鉱泉にやってきます。アキナとミツキは怖がる詩音を、異世界に繋がるという建物内のエレベーターに無理やり閉じ込めました。
恐怖でどうにかなりそうな詩音に、さらなる恐怖が襲います。何者かの手が彼女に絡みついてきたのです。どんどん絡みついてくる手、詩音の恐怖は絶頂に達します。すると天井から手が降りてきました。
助けてほしい一心で詩音はその手を掴もうとしますが、その手に引っ掻き傷だけ残しただけで、掴むことは出来ませんでした。詩音の様子がおかしいと気づいたアキナとミツキは、エレベーターのドアを開けて助けようとしますが、エレベーターが突然落下します。しかし、落下した最下層にあるエレベーターの中に詩音の姿はありませんでした。
牛首村のネタバレあらすじ:承
不思議な夢を見て目覚めた奏音(Koki,)。いつも通りの日常ですが、何者かの気配と、なにより何故できたのか分からない引っ掻き傷が奏音は気になって仕方ありませんでした。バイト先にやってきた同級生の漣(萩原利久)に見せられたアキナ達の動画に、自分にそっくりな詩音が出ているのを見つけて驚きます。
最近感じる不審な出来事と無関係ではないと考えた奏音は、漣と共に詩音に会うため坪野鉱泉へと向かいました。到着した富山県で出会った山崎(松尾諭)の案内で一路坪野鉱泉へ向かいます。
道中、山崎から牛首トンネルとそれに纏わる話を聞いていると、女が飛び出してきて轢いてしまったものの、そこには誰もいなかったという奇妙な出来事に遭いながら、一行は坪野鉱泉に到着しました。
到着後、奏音と漣は中へ探索に、山崎は外に残ります。居残りしていた山崎でしたが、屋上から身を投げ続ける女に出会ってしまいました。一方、探索中の奏音たちは詩音が乗っていたエレベーターまでやってきます。奏音は、詩音がここにいたのだと感じていました。
エレベーターを調べていると、スマホが勝手に作動したり、鏡が割れる等の怪現象が起こり始めました。その後、山崎と合流し、山崎にアキナ達の動画を見せると、どうやら山崎の卒業した学校の生徒だという事が判明します。奏音たちは彼女たちがSNSに投稿したとされる海岸へ向かうことにしました。
その海岸で、今にも入水自殺しそうな将太(高橋文哉)を見つけます。将太は行方不明になっている詩音の恋人で、詩音にそっくりな奏音を見て驚きます。
将太の案内で詩音の実家に向かうと、出張中のはずの奏音の父・直樹(田中直樹)がいました。そこには死んだとされていた母・風歌(堀内敬子)もいました。父から、奏音と詩音は双子で、地元を離れる際に父は奏音を連れて地元を離れ、母は詩音と共に地元に残ったのでした。
にわかに信じられない奏音は飛び出します。そして気づいたら、夢でみた野原に辿り着いていたのです。
牛首村のネタバレあらすじ:転
奏音は少しずつ幼少期の事を思い出していました。幼い頃、自分を連れ去ろうとした女がいたこと、居なくなった奏音を詩音が助け出してくれたこと、父の話と共に記憶が蘇ります。
そのまま泊まることになり、寝ようとした奏音の元に、牛頭人身の少女が現れます。奏音が少女の被っていた面を剥がすと、詩音かと思っていた奏音の思惑は外れ、全くの別人でした。それは幼い頃、奏音を連れ去ろうとした女の顔だったのです。
同時に奏音の中で何かがフラッシュバックします。タエコとアヤコの双子の姉妹。いつも牛の首を被らされていたタエコ。ある日、アヤコが牛の首を被り遊んでいると、大人たちがタエコと間違えて連れて行かれ、捨てられてしまう…。そんな記憶でした。
意識を取り戻した奏音は、アヤコが何者かを祖父にたずねると、祖父が見せた若かりしタエコの写真があの女にそっくりだったのです。村では、双子は不吉とされ片方は7歳になると牛の首を被せて穴に放り込み餓死させる。そんな恐ろしい風習があったのです。
幼い頃、奏音がアヤコと絡んでしまった事で何かが起こると恐れた父が、奏音を連れて村を離れたのだと父は語ります。
後日、山崎と合流するために彼の泊まるホテルに向かった奏音たち。いっこうに現れない山崎の様子を見に行くと、山崎は何か錯乱していて、そのままエレベーターに乗ろうとして現れた無数の手により、山崎は無惨に殺されてしまいました。
その後、将太からあの後アキナとミツキが自殺していたことが語られます。
牛首村の結末
呪いを恐れ、怖くなった奏音たちは帰ろうとバスに乗りますが、車内で漣が現れた双子の亡霊たちに殺されてしまいます。亡くなった漣の手には、小さな石の牛の首が握られていました。それを祖母に見せた奏音は、それが村の峠にあった牛首地蔵のそれだと語り、村に伝わる古いわらべうたを歌いだします。
すると、そこにいた奏音と将太の意識が、過去の双子が捨てられ続けた穴に飛びます。二人はそこで無数の子供たちの死骸と詩音を見つけます。そこに村の男たちがやってきました。子供たちの死骸しかない穴から誰かの歌声が聞こえてきたためです。
村の男たちが入ってくると、怪物のようになったアヤコが唸りをあげて現れます。アヤコは7歳で穴に入れられてから、子供の死骸を食べて生き延びていたのです。襲いかかろうとするアヤコに、村の男たちは恐れおののいて逃げ出します。
ランタンの火が燃えさかる中、奏音、将太、詩音も上手く逃げ出しますが、アヤコも一緒に登ってきて詩音に襲いかかったのです。再びアヤコを穴に閉じ込め、今はなき村に向かうと、3人の前に殺された双子たちの亡霊が追いかけてきます。
崖に追い込まれてしまうと、突然詩音が苦しみだしました。詩音の体に亡霊が人面疽のように張り付き、やがてアヤコの顔へと変わっていきます。夢でみた「一人ぼっちじゃ可哀想」という言葉を思い出した奏音は、詩音の体に張り付いたアヤコを優しく抱き締め、崖から身を投げました。そして気がつくと、奏音たちは元いたエレベーターの中にいたのです。
無事帰還し、詩音は母と牛首地蔵の前で手を合わせました。そして欠けていた石の牛の首を元に戻します。しかし、牛首地蔵の首は勝手に転げ落ちました。一瞬、詩音の顔が再びアヤコの顔に変わります。そして「一人ぼっちじゃ可哀想でしょ?」と告げました。
以上、映画「牛首村」のあらすじと結末でした。
「牛首村」感想・レビュー
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面白かった
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kokiの演技が迫真過ぎる。これはいい女優になる。
ホラー好きなら絶対に見るべき!