犬鳴村の紹介:2019年日本映画。日本最凶の心霊スポットといわれる福岡県の旧犬鳴トンネルの先に位置するとされ、立ち入った者は生きて出られないという都市伝説「犬鳴村伝説」を題材とし、ホラー映画の巨匠・清水崇監督が映画化したホラー映画です。幼い頃から心霊を見ることのできる特集な能力を有する臨床心理士と周囲の人々が犬鳴村伝説にまつわる怪事件に巻き込まれていきます。
監督:清水崇 出演者:三吉彩花(森田奏)、坂東龍汰(森田悠真)、大谷凜香(西田明菜)、古川毅(成宮健司)、宮野陽名(籠井摩耶)、奥菜恵(優子)、須賀貴匡(圭祐)、寺田農(山野辺)、石橋蓮司(中村隼人)、高嶋政伸(森田晃)、高島礼子(森田綾乃)ほか
映画「犬鳴村」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「犬鳴村」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
犬鳴村の予告編 動画
映画「犬鳴村」解説
この解説記事には映画「犬鳴村」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
犬鳴村のネタバレあらすじ:起
臨床心理士の森田奏(三吉彩花)は生まれつき心霊が見えるという特殊な能力を持っていました。ある日、奏の兄・悠真(坂東龍汰)は恋人・西田明菜(大谷凜香)の動画撮影に付き合わされ、日本最凶の心霊スポットといわれる福岡県の「旧犬鳴村トンネル」に立ち入りました。
不気味な雰囲気に悠真は怖じ気づくなか、明菜は構わずトンネルの先に進んで行き、やがてトンネルの出口にある「この先、日本国憲法通用せず」の看板を通過して不気味な廃墟が建ち並ぶ「犬鳴村」へと入りました。
怖がる悠真をよそに、明菜は特に何も気にすることなく近くの廃墟のトイレで用を足しましたが、明菜は何者かによって顔を掴まれ、廃墟に閉じ込められそうになりました。明菜の悲鳴を聞いた悠真が駆け付けたところ、何とか廃墟から脱出した明菜は取り乱しながら元来たトンネルへと戻っていきました。悠真も明菜の後を追って犬鳴村から立ち去りました。
犬鳴村のネタバレあらすじ:承
その頃、奏は「本当のママに怒られる」などと意味不明な発言を繰り返す遼太郎(笹本旭)という少年を担当していました。奏は遼太郎の視線の先に女性の幽霊みたいな存在を感じていたところ、悠真から連絡があり、実家で悠真の話を聞くことにしました。
悠真は明菜を実家に連れてきており、彼女が犬鳴村に行ってから様子がおかしいとして奏に助けを求めてきました。奏の弟で小学生の健太(海津陽)は犬鳴村を学校の自由研究の題材にしようと考えていましたが、一家の父・晃(高嶋政伸)はあからさまに不快感を示しました。
明菜は紙に犬のような不気味な模様を描いており、「わんこがねぇやに、ふたしちゃう」などと不可思議なわらべ歌を口ずさんでいました。その直後、家を出た明菜は近くの鉄塔から飛び降り自殺を遂げてしまいました。
明菜の葬式の時、晃は明菜の父親から「森田の血は汚れている」と罵倒されました。悠真は明菜の恨みを晴らすため、仲間と共に犬鳴村へ向かおうとしましたが、こっそりと悠真の車に健太が忍び込んでいました。悠真の仲間は恐れをなして逃げ出し、悠真と健太はバリケードで封鎖されていた出入口から村へと向かっていきました。
奏は晃と一家の母・綾乃(高島礼子)、警察らと共に旧犬鳴村トンネルに向かい、二人がトンネルの先に向かったことを確認しましたが、すぐの捜索はできないと言い出した警察に突如豹変した綾乃が襲い掛かりました。すぐに綾乃は正気を戻しますが、晃はそんな彼女を拒絶しました。
犬鳴村のネタバレあらすじ:転
悠真と健太の捜索は進展しないまま、奏は臨床心理士として働き続けていましたが、そんなある時、奏は遼太郎の父・圭祐(須賀貴匡)から、遼太郎は実は養子であり、実の母は死産であったことを明かされました。そんな時、遼太郎は突然体調を崩して緊急搬送され、付き添った奏が疲れ果てて眠っている間に老医師の山野辺(寺田農)の病室へ運ばれていました。病室からは無数のうめき声が聞こえており、山野辺は奏に「溺れ死ぬ」と意味深な言葉を伝えました。
その頃、午前2時に電話が鳴るという都市伝説がある旧犬鳴村トンネル近くの電話ボックスでは、悠真の仲間が謎の溺死を遂げていました。相次ぐ怪事件に奏は自らに流れる“森田の血”が関係しているのではないかと考え、晃から真相を聞き出そうとしましたが、晃は「俺はお前たちが怖いんだよ」と言い放つのみでした。
奏は祖父の中村隼人(石橋蓮司)を訪ね、“森田の血”の真相を尋ねてみたところ、隼人は今は亡き祖母が奏と同じく死者の幽霊が見える力を有していたことを明かし、祖母は実は捨て子だったことまで打ち明けました。そして犬鳴村は、実は今はダムの底に沈んでいる村であることも聞かされました。
奏は祖母の墓へ行ったところ、そこに奏が幼い頃から見えていた謎の若い青年の幽霊が現れました。その幽霊は名を成宮健司(古川毅)といい、奏が犬鳴村が沈んだダムを眺めていた時にも現れました。健司は奏に犬鳴村の秘められた過去を明かし始めました。元々犬鳴村は江戸時代よりも昔に迫害された人たちが住んでいた村で、そこでは独自の文化が育まれていたのです。
ところがそんなある時、村人の良き理解者を装って村にやってきた電力会社の回し者が現れ、村の女性を「犬と交配して子孫を残している」と言って侮辱、そして村をダムの底へと沈めてしまったのです。その人物こそが晃の先祖だったのです。
犬鳴村の結末
奏は意を決して午前2時に電話が鳴る電話ボックスに向かい、受話器を取りました。その後、奏はトンネルに向かうといつの間にかバリケードが消えており、現れた健司が奏をトンネルの向こうの犬鳴村へと案内しました。トンネルの先にはダムに沈んだはずの犬鳴村がありました。実は、奏が電話ボックスの受話器を取ったことにより時空に歪みが生じ、奏は村がダムに沈む前にタイムスリップしていたのです。
村には悠真と健太が閉じ込められており、奏は二人を助けるため鍵を探そうとしましたが、そこに謎の村の女性・籠井摩耶(宮野陽名)が現れました。摩耶は出産したばかりの赤ん坊と共におり、健司は奏に赤ん坊を連れて行くよう告げましたが、摩耶は赤ん坊と引き離れることにキレて暴れ出しました。
健司は摩耶にこの村はもうじきダムに沈むので赤ん坊は育てられないと説得しますが、摩耶はとうとう凶暴な犬のように豹変して襲い掛かりました。健司と悠真が摩耶を引き留めている間に奏は健太と赤ん坊を連れてトンネルまで逃げ出し、奏と健太は赤ん坊を近くの民家へ置いた瞬間、二人は元の時代へと戻りました。この赤ん坊こそが奏の祖母だったのです。
数日後、犬鳴村が沈むダムから悠真の死体が発見されました。悠真の両足には健司と摩耶と思われる白骨死体がしがみついていました。奏は健司と摩耶の骨を祖母の墓へ埋葬しました。その後、病院に戻った奏は退院する遼太郎を見送りました。奏と遼太郎は互いに犬のような歯を覗かせていました。
以上、映画「犬鳴村」のあらすじと結末でした。
「犬鳴村」感想・レビュー
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伽椰子のような絶対的怖キャラがいない事でストーリーや役者に負担がかかってしまった。よって驚かすポイントは、いきなりドーン!しか手法はなく心理的にゾワゾワ来る要素は皆無。嫌悪感もさほど無い。
ほぼ人間にしか見えないただの若いイケメンがお助けキャラで助けまくります。ただでさえ怖くないなに。その怖くない集団霊はゆっくり歩いて向かってくるようなゾンビスタイル。しかも要素が村人だけなのでパンチが弱いと思ったのか、劇中死んだ人達が白塗りになって村人達の仲間になっております。
もう設定とかもはや意味無くカオスです。
その中で、伽椰子的象徴にしようと試みたのか若い美女の犬ダンス、演出的には気持ち悪い動きにして嫌悪感を与えようとしたのかもしれませんが、ただの若い美女の犬ダンスです。それがゆっくり向かってくるのをじっと逃げずにみつめる主人公達です。失笑しました。 まぁ半分ギャグ映画であると思います。 -
とにかく暗い…電気付けても暗いです…
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ちょっとシュールでしたw
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ホラー映画として形にはなってたと思いますよ
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最後の最後、振り返りながら彼女の顔が鬼の形相に変化していくシーンが一番良かったかも
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今観てきましたが、細かい部分が分からなくて、こちらを拝読しました。
一言でいうと、3匹目のドジョウはいなかったですね。
怖さと哀れさの象徴であるはずの犬が、何故か高級犬のドーベルマン!それは無いでしょう、と思いました。
お墓に位牌を供える不思議。(お情けで埋葬したなら位牌いらないのでは)
福岡県民としては、俳優の話し言葉にガッカリ。(例えば、ベルサイユのばらで英語を聞くようなガッカリ感)
ふと、こちらでポスターを拝見して気付きましたが、遠くから見ると、大きな女性の顔に見えますね!
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久しぶりに生々しいホラー映画を見た感じでした。怖さで言えば中の上位かな ストーリーは面白かったです 人間に犬の血が混じってるという設定も良かったですね
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うーん、なんか微妙だったかな。途中の家系が呪われている?的なストーリーが少しゾッとして怖かったが、途中からダラダラしているストーリーで内容もあまり頭に入ってこなかった。村人の表れ方もワンパターンで後ろに村人がいて振り向くと消えているみたいな感じだった。仕舞いには最後の犬鳴トンネルから脱出するところでずるずると安っぽい特殊メイクの村人たちがダラダラ追いかけてくる茶番劇。予告を見て期待していた分、とても残念だった。
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最後のシーンはなぜ逃げずに5分近く立ち止まったんだろう
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登場する犬は一匹だけでしたが、毛並みも良くてとても可愛いシェパード系の子でした。やはり犬はいいですね、癒されます。
他は犬のおまけですね。
投身自殺するシーンで音のデカさにビビりましたwですが、最後のゾンビが近ずいてくるシーンの茶番劇がどうも退屈で面白くなかったです。やたらゾンビが遅いしエキストラが若者と分かるようなメイクと衣装で何だこれって思いましたw犬鳴村が不遇な運命にあってしまった村というのは分かって同情したのですが、タイムスリップみたいな演出と、何故急に電話ボックスの中に水が入って溺死したのかとか、誰が牢屋に入れたんと思うような展開でその程度の映画かと笑止千万でした。イケメン美女カップルの美女の方に小スカ要素をわざわざ入れたのは、監督の性癖が見えましたね。