夢二~愛のとばしりの紹介:2015年日本映画。多くの美人画を残し大正ロマンの代表的な画家と呼ばれた竹久夢二の半生を描いた作品。美人画とモデルとなった妻たまきと夢二に憧れ続けた女学生彦乃、彼を愛した二人の女性との愛憎の行方が官能的に描かれていきます。
監督:宮野ケイジ 出演者:駿河太郎(竹久夢二)、小宮有紗(彦乃)、加藤雅也(彦乃の父)、黒谷友香(たまき)、高見こころ、里見要次郎、楊原京子、窪塚俊介、吉村実子、ほか
映画「夢二 愛のとばしり」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「夢二 愛のとばしり」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
夢二~愛のとばしりの予告編 動画
映画「夢二 愛のとばしり」解説
この解説記事には映画「夢二 愛のとばしり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
夢二~愛のとばしりのネタバレあらすじ:起
明治43年の東京。画家の竹久夢二は幼い子供の世話に追われる妻たまきとの仲がうまくいっていません。たまきは夢二の描く美人画のモデルにもなった女性ですが、夢二はすっかり所帯じみてしまった妻との暮らしに息苦しさを感じています。
一方たまきは家に寄りつかず、生活費を入れてくれない夫につい辛く当たってしまいます。夫妻は暮らし向きをよくするため、夢二デザインの商品を扱う雑貨店「港屋絵草紙店」を日本橋に開業します。夢二に憧れる画家志望の女学生彦乃がこの店で働き始めます。
夢二~愛のとばしりのネタバレあらすじ:承
店には夢二に弟子入りしたいという男子学生も頻繁に訪ねてきます。たまきは留守がちな夫に代わって男子学生の相手をしているうちに、彼を気に入ってしまいます。たまきは男子学生を誘惑し、二人は頻繁に逢瀬を重ねるようになっていくのでした。
妻と男子学生の仲を疑う夢二は滞在していた宿にたまきを呼び出し、嫉妬心から彼女の腕を刃物で傷つけてしまいます。しかしたまきも夢二のせいで人生をめちゃくちゃにされたと食って掛かり、二人は取っ組み合いの喧嘩を始めるのでした。たまきは夢二と離縁し、子供達を置いて家を出ていきました。
夢二~愛のとばしりのネタバレあらすじ:転
彦乃は夢二に自分の描いた絵を見せ、いつか先生のような画家になりたいと無邪気に夢を語ります。夢二は彦乃の言葉に救われ、自信を取り戻していきます。やがて二人は激しい恋に落ちていくのでした。ある日たまきが突然戻ってきて、子供ができたと夢二に告げます。たまきは夢二の寵愛を受ける彦乃に激しく嫉妬します。
やがてたまきは彦乃を家から追い出すことに成功しますが、夢二は彦乃にしのという名前をつけて愛し続けます。たまきは三人目の子供を産みますが、夢二は展覧会を行う京都へ逃げるように旅立っていきます。もはや夢二の心をつなぎとめることはできないと悟ったたまきは子供達を置いて再び家を出ていくのでした。
夢二~愛のとばしりの結末
大正6年、夢二は彦乃とともに京都で暮らし始めます。子供達も彦乃に懐き、二人の穏やかな生活は続いていきます。夢二の心はかつてないほどの幸福感で満たされていました。しかし彦乃の身体は結核に侵されていきます。そして夢二との同棲を知った彦乃の父によって、彦乃は東京に連れ戻されてしまうのでした。
夏になり再び彦乃が夢二のもとに帰ってきます。夢二は彦乃の病気の療養を兼ねてある温泉地に彼女を連れていきます。そこで彦乃は先生のそばで死にたいと呟きます。彦乃は自分の死期が迫りつつあることを悟っていました。しかし再び彦乃の父によって二人は引き裂かれ、夢二は彦乃の死に目にも会わせてもらうことができないのでした。
夜、夢二の枕元に現れた彦乃は、夢二にお礼を言って旅立っていきます。夢二はまた別の女性と出会います。絵のモデルを務める彼女に、夢二はお葉と名付けるのでした。
以上、映画「夢二~愛のとばしり」のあらすじと結末でした。
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