Winnyの紹介:2022年日本映画。2002年にネット上に公開され、200万人以上のユーザーが利用していたファイル共有ソフト「Winny」が著作権侵害を蔓延させるものと判断され、開発者である金子勇が逮捕されることになりました。彼の無罪を主張する長きに渡る戦いを畫いた作品です。
監督:松本優作 出演:東出昌大(金子勇)、三浦貴大(壇俊光)、渡辺いっけい(北村文也)、吉田羊(金子勇)、吹越満(秋田真志)、吉岡秀隆(仙波敏郎)、皆川猿時、和田正人、木竜麻生、池田大、金子大地、阿部進之介、渋川清彦、田村泰二郎、ほか
映画「Winny」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Winny」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「Winny」解説
この解説記事には映画「Winny」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Winny(ウィニー)のネタバレあらすじ:起
2002年、ネット上にある画期的なソフトが公開されました。それは「Winny」というファイル共有ソフトです。ハンドルネーム47が開発した、無料で活用でき、ユーザー同士で直接データのやり取りが出来る所がかなりの支持を得ていたのです。
しかしその裏側で、違法なデータのやり取りや著作権的な問題、ウイルスによる情報漏洩などの問題が次々と浮き彫りになっていったのです。
2003年になり、ついに使用者が逮捕される事案が発生しました。サイバー犯罪に詳しい弁護士・檀俊光は、逮捕者の弁護には否定的だったのですが、Winnyのことを評価していた壇は開発者が逮捕されることになれば弁護すると断言します。
Winny(ウィニー)のネタバレあらすじ:承
その後、開発者である金子勇が逮捕されることになり、壇が弁護をすることになりました。壇が弁護団を結成すると2ちゃんねるの有志からの支援金も続々と集まってきたのです。
壇も気合い満々で金子との接見に挑みます。納得できない書類には署名しないように壇は金子に指示をしますが、壇に会う前の取り調べで、すでにWinnyを著作権侵害を拡げる理由のもと開発した旨の書類にサインさせられていて、検察側の書類にもサインしていました。
それは純粋に捜査に協力したいという金子の純粋な気持ちからでした。それからというもの、メディアによるバッシングは悪化、世論のバックアップも貰えない中、逮捕、勾留は不等だということを主張しなければなりませんでした。
Winny(ウィニー)のネタバレあらすじ:転
このときと同じ頃、愛媛県警が領収書不正の裏金作りの常習化から、仙波という巡査部長がそれを告発する記者会見を開いていました。しかしそれには大きな力が働き、メディアに内容を潰されてしまいます。
結局、Winnyによる情報流出により裏金作りの話は明るみに出ることになりました。
ついに金子の保釈を法廷で争うことになりました。壇は刑事事件の専門家である秋田を主任弁護士に迎え、いよいよ警察を相手にした第一審がスタートしました。検察側も弁護側もあの手この手を繰り出して、自身の正当性を主張していきます。
Winny(ウィニー)の結末
論点は、金子のWinnyの開発意図が主で争われていきます。金子は一貫してWinnyは技術者としての自己表現だと主張し続けました。そして裁判を終えます。
2006年の第一審では有罪判決とされた金子でしたが、2008年の大阪高等裁判所では逆転判決を受け、2011年の最高裁で無罪が確定しました。
長い戦いを終え、ようやく安堵の日々を手に入れたかに見えた金子でしたが、2013年、金子は急性心筋梗塞でこの世を去ってしまったのです。理不尽な罰を受け、長き戦いを強いられた金子は、日本の未来の技術者が萎縮せず自由に開発出来る日のために戦い続けたのでした。
以上、映画「Winny」のあらすじと結末でした。
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