STAND BY ME スタンドバイミー ドラえもんの紹介:2014年日本映画。国民的漫画『ドラえもん』の原作者、藤子・F・不二雄の生誕80周年記念作品として製作されたシリーズ初のフル3DCGアニメーション作品です。原作の数あるエピソードの中から「のび太の結婚前夜」「さようなら、ドラえもん」などファンの人気が高い7つのエピソードを厳選、新解釈を加えて再構築しました。ドラえもんのはじまりのストーリー、ドラえもんとのび太との出会いと別れ、そしてその先にあることを描きます。本作はドラえもんの映画シリーズとしては最大のヒットとなる興行収入83億円を売り上げ、秦基博が歌う主題歌『ひまわりの約束』もヒットしました。2020年11月には『STAND BY ME ドラえもん2』が公開。
監督:山崎貴、八木竜一 声の出演:水田わさび(ドラえもん)、大原めぐみ(のび太)、かかずゆみ(しずか)、木村昴(ジャイアン)、関智一(スネ夫)、松本さち(セワシ)、萩野志保子(出来杉)、三石琴乃(のび太の母)、松本保典(のび太の父)、田原アルノ(しずかの父)、竹内都子(ジャイアンの母)、山崎バニラ(ジャイ子)、高木渉(先生)、妻夫木聡(のび太(青年時代))ほか
映画「STAND BY ME ドラえもん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「STAND BY ME ドラえもん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スタンドバイミー ドラえもんの予告編 動画
映画「STAND BY ME ドラえもん」解説
この解説記事には映画「STAND BY ME ドラえもん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スタンドバイミー ドラえもんのネタバレあらすじ:起
現代。ドジで落ちこぼれの少年・のび太(大原めぐみ)は、夢の中で憧れの女子・しずか(かかずゆみ)と楽しいひと時を過ごしていました。ところが、夢の途中で母(三石琴乃)に叩き起こされたのび太はうっかり二度寝してしまい、慌てて学校に向かいましたが、この日も遅刻して先生(高木渉)に叱られてしまいます。
廊下に立たされたのび太は、いじめっ子でガキ大将のジャイアン(木村昴)と金持ちの息子・スネオ(関智一)にバカにされていました。放課後、いつもの空き地でジャイアンたちと草野球をしていたのび太は、極度の運動音痴ぶりを発揮し、エラーを連発して赤っ恥をかいてしまいます。
22世紀。のび太の孫の孫・セワシ(松本さち)はひみつ道具「タイムテレビ」で先祖のあまりの情けなさを嘆いていました。そこでセワシは、青い体に「四次元ポケット」をつけた、耳のない猫型ロボット「ドラえもん」(水田わさび)に、のび太の面倒を見るよう促しました。乗り気ではないドラえもんでしたが、結局は渋々「タイムマシン」に乗り込むことになりました。
現代。真夜中にぐっすり眠っていたのび太は、机の引き出しの中から光が差し込んできたことに気付くと、中から見知らぬ少年とタヌキのようなロボットが現れました。ドラえもんとセワシの自己紹介を受けたのび太は、セワシの説明にピンとこないながらも一応麦茶とどら焼きをごちそうすることにしました。ドラえもんはどら焼きの美味しさに感激し、すっかり味の虜になってしまいました。
セワシはのび太にタブレットを見せ、これからのび太に待ち受けている未来を説明しました。のび太は19年後にジャイアンの妹・ジャイ子(山崎バニラ)と結婚することを知らされました。結局就職できなかったのび太は自ら会社を起業しましたが、その会社も火災で全焼して倒産してしまい、その時のび太が抱えた莫大な借金が今なおセワシの暮らしをも圧迫しているというのです。
のび太は自分のせいで子孫にまで迷惑をかけてしまっていると知って深く落ち込んでしまいますが、セワシは「未来は変えられる」と諭すと、ドラえもんを置いて22世紀に帰ることにしました。乗り気でないドラえもんもセワシと共に帰ろうとしましたが、セワシはドラえもんの体内に仕込んでいた「のび太を幸せにしない限り未来に帰れない」プログラムを起動して帰っていきました。
ドラえもんは仕方なく、のび太に空を飛べる「タケコプター」を授けました。のび太は最初の内は上手く使いこなせませんでしたが、何とかコツを掴んで自由自在に空を飛べるようになりました。しずかの家の上空にやってきたドラえもんは、のび太はしずかに惚れ込んでいることを悟り、のび太が幸せになるにはしずかと結婚させることが最善だと考えました。
スタンドバイミー ドラえもんのネタバレあらすじ:承
翌朝、ドラえもんはまたしても遅刻しそうになったのび太に、瞬間移動が可能な「どこでもドア」を与え、おかげで遅刻せずに済んだのび太はジャイアンとスネ夫を驚かせました。続いてドラえもんはテストで常に0点を取るのび太のために「暗記パン」を食べさせて、テストで高得点を取らせ、いじめてくるジャイアンには「透明マント」で仕返しさせました。
のび太は「がっちりグローブ」で草野球でもエラーすることなくスーパープレイを連発、うっかり学校の花瓶を割ってしまった時には「タイムふろしき」で元通りに復元させました。のび太は水溜まりでコケてしずかの服を汚してしまった時には「きせかえカメラ」で新しい服を作ってあげ、「ハッスルねじ巻き」でテキパキと家の庭の片付けをこなして父(松本保典)と母を感心させました。
やがてしずか、ジャイアン、スネ夫もドラえもんと知り合い、一緒につるんで遊ぶようになりました。ドラえもんたちは「ガリバートンネル」で体を小さくし、おもちゃのミニカーに乗って空き地を駆け回りました。ドラえもんは「アパートごっこの木」で地中にのび太たちの遊び部屋を作り、「雲かためガス」で雲を固めてその上で遊びました。
のび太はしずかから、ドラえもんが来たことで見違えるように明るくなったと指摘されて、すっかり有頂天になりかけましたが、そんなのび太も学校トップの優等生でイケメンでスポーツ万能な出来杉(萩野志保子)にはさすがに敵わないと意気消沈してしまいます。
ドラえもんは悩んだあげく、産まれたばかりの鳥が初めて見たものを親と認識する習性を応用した「刷り込みたまご」を渋々取り出しました。のび太は喜び勇んでしずかの家に向かいましたが、途中でたまごを落としてしまい、誤ってたまごの中にジャイアンが入り込んでしまいます。
ジャイアンがたまたま出くわしたスネ夫にすっかり惚れ込んでしまった様子を見て、改めてたまごの威力に驚いたのび太は確実にしずかをたまごの中に入れようと、しずかの家の玄関とのび太の部屋の天井を「ストレートホール」で繋ぎ、まんまとしずかをたまごの中に入れることに成功しました。
のび太はドラえもんを部屋から出し、効果が現れる15分後まで一人で待つことにしましたが、ジャイアンから逃げてきたスネ夫に助けを求められている間に、しずかの家を訪れた出来杉が誤ってのび太の部屋にワープしてしまい、たまごの中から目覚めたしずかは出来杉に惚れ込んでしまいました。
出来杉やドラえもんから道具に頼り過ぎていたことを忠告されたのび太は深く反省し、考え込んだ末に出来ることから始めようと勉強を始めました。のび太の姿に感心したドラえもんも一緒になってサポートしますが、努力の甲斐なくのび太はまたしても0点を取ってしまいます。先生に叱られ、ジャイアンたちからバカにされたのび太は、このテストは漢字テストであり、昨晩自分が必死に勉強したのは算数であることに気がつきました。
結局何をやっても上手くいかないと悲観に暮れるのび太は、しずかはこんな自分と結婚したら間違いなく苦労すると感じ、彼女の幸せを思って結婚を諦める決意をしました。その日からのび太は、母に遠くに引っ越そうと言い出したり、わざとしずかのスカートをめくって嫌われようとしました。
出来杉からのび太の様子がおかしいと知らされたしずかは心配してのび太の家に向かいましたが、のび太は飲むと確実に嫌われる薬「虫スカン」をドラえもんから取り上げて一気に飲み干してしまい、薬の効きすぎで母やドラえもんからも嫌われてしまいます。それでもしずかは勇気を振り絞ってのび太と向き合い、薬の飲み過ぎで苦しむのび太をトイレに連れていって吐き出させました。のび太はしずかに優しく励まされ、ドラえもんは二人の様子を見て大いに驚きました。
スタンドバイミー ドラえもんのネタバレあらすじ:転
ドラえもんがのび太の家に居候を始めてからしばらく経ったある日、のび太はドラえもんから未来が少しだけ変わったことを知らされました。それは、のび太がジャイ子とではなく、なんとしずかと結婚しているという未来でした。
大いに喜ぶのび太でしたが、しずかが空き地で出来杉と学芸会の練習をしている光景に出くわし、少し不安になってドラえもんに「タイムテレビ」で自分の未来を見せてもらいました。
14年後ののび太(妻夫木聡)は相変わらず冴えない青年で、この日はしずかと雪山登山する約束をしていましたが、風邪を引いて一人自宅で寝込んでいました。しずかは一人で雪山に行き、悪天候に巻き込まれて遭難してしまいます。そこでひらめいたのび太は「タイムふろしき」で青年の姿になり、「タイムマシン」で14年後に飛びました。
ドラえもんは「タイムマシンを使うと未来は変わる。必ずしも良い方向とは限らない」と忠告しますが、のび太はドラえもんを置いて「どこでもドア」で単身しずかを助けに向かいました。
ところが、のび太の持ってきたものはどれも貧弱な物しかなく、のび太は逆にしずかに助けられる羽目になりました。それでも必死でしずかを助けようとするのび太のひたむきさに心を動かされたしずかは、のび太に「このあいだの返事、OKよ」と告げましたが、その直後に意識を失ってしまいました。
しずかがかなり弱っていることに気付いたのび太は彼女を「どこでもドア」まで連れていこうとしましたが、険しい環境の前に前へ進めなくなってしまいました。ドラえもんの言葉を思い出したのび太は、いい加減な気持ちで未来へ来てしまったことを深く反省し、自力で切り抜ける決意を固めると、未来の自分に向けてこの日のことを決して忘れないでくれと強く願いました。すると、過去の自分の思いを受け止めた青年のび太は、風邪の身をおして雪山に駆け付け、のび太としずかを救い出しました。
青年のび太と入れ替わったのび太は未来の自分自身から感謝され、別れ際に「ドラえもんは君の、僕の子供の頃の友達だった。ドラえもんとの時間を大切にしろよ」と告げられました。のび太は青年のび太にしずかからの伝言を伝え、青年のび太は彼女へのプロポーズが受け入れられたことに大変喜びました。
ドラえもんとのび太はせっかくだからとのび太の結婚式を見に行くことにしました。ドラえもんとのび太は式場のホテルに「遅刻だ!」と相変わらず焦りながら駆け込む青年のび太の後をつけてみましたが、青年のび太は結婚式の日時が明日であることを知らされました。誤って結婚式の前日に行ってしまったドラえもんとのび太でしたが、せっかくだからこのまま青年のび太の様子を見ることにしました。
成人したジャイアンの家で、ジャイアンやスネ夫、出来杉からしずかとの結婚を羨ましがられ祝福される青年のび太の様子を見守ったドラえもんとのび太は、ふと式前日のしずかが気になり、彼女の家に向かいました。しかし、しずかはどうも浮かない表情をしており、ドラえもんとのび太は「正直電波」でしずかの本音を聞き出すことにしました。
すると、しずかは父(田原アルノ)に唐突に「パパ! 私、結婚やめる! 私がいなくなったら寂しくなるでしょう?」と言い出してしまいます。驚くドラえもんとのび太でしたが、しずかの父は「君は十分に素晴らしい贈り物を私たちに残してくれたよ。数えきれないほどの思い出という形でね」と、これまでの思い出話を語り始めました。それでもなお不安がるしずかに、しずかの父は「のび太くんを信じなさい。あの青年は人のことを想い、人の不幸を哀しむことができる人だ。そんな彼を選んだ君を誇りに思う」と諭しました。ドラえもんとのび太は結婚式を見に行くのは今度の楽しみにとっておくことにして現代へと戻りました。
スタンドバイミー ドラえもんの結末
のび太はドラえもんと外に出かけ、「僕は今、みんなに幸せを分けたいくらい最高に幸せだ!」と言って「タケコプター」で上空高く舞い上がりました。その時、ドラえもんの体内にセットされたプログラムが解除され、ドラえもんは今から48時間以内に22世紀へ戻らなければならなくなりました。
既にこの時代ののび太に情が移り、すっかり無二の親友となっていたドラえもんは、のび太との別れを非常に惜しみましたが、それでも感情をこらえるかのように「君は未来を変えたんだ。君自身も変わったんだ。僕だって君の側にずっといてあげたいんだ。これからジャイアンにいじめられても独りで立ち向かえる?」と諭しました。
ドラえもんの覚悟を読み取ったのび太は、これから自分がドラえもんなしでも生きていけることを証明するため、あえてジャイアンに勝負を挑みました。のび太はジャイアンから殴られ蹴られても必死で食らいつき、その勝負は遂に真夜中にまで及びました。のび太を心配したドラえもんが探しに向かった時、のび太は満身創痍の身でしぶとくジャイアンの攻撃に耐え続けていました。
そして遂にジャイアンが根負けして「俺の負けだ」と認め、のび太は駆け寄ったドラえもんに「僕、勝ったんだよ…もう安心して帰れるだろう?」と語り掛けました。その夜、ドラえもんはのび太の寝顔を感無量で見つめ、夜が明けた時にはもう既にドラえもんの姿はありませんでした…。
時は流れて4月1日。のび太はドラえもんのいない日々に必死に慣れようとしていました。そんな時、スネ夫から空き地に“ツチノコ”がいると告げられたのび太は土管の中を覗いてみると、そこにいたのはツチノコではなく野良犬でした。犬に尻を噛まれたのび太は、今度は出くわしたジャイアンから「今そこでドラえもんに会った」と告げられました。まさかのことに喜んだのび太はどら焼きを買いに行こうと街へ繰り出しましたが、途中の空き地でジャイアンとスネ夫から“エイプリルフール”の嘘に引っかかったとバカにされてしまいます。
深く打ちのめされたのび太は、ドラえもんが別れ際に言った「どうしても我慢できないことがあったらこのスイッチを押して。その時必要なものが出てくるから」との言葉を思い出し、言われた通りにしてみると、手元に言った言葉が全て嘘になる薬「ウソ800」が出現しました。
薬を飲み干したのび太は再び空き地に向かい、土管の中に入るとジャイアンとスネ夫に「今日はいい天気だな」と告げました。するとジャイアンとスネ夫の頭上だけに急に雨が降り、続いてのび太は「スネ夫は犬に噛まれない」と言いとスネ夫はどこからともなく現れた野良犬に追いかけ回されました。そしてのび太は一人取り残されたジャイアンに「ジャイアンはお母さんにたっぷり可愛がられる」と言うと、今度はジャイアンの母(竹内都子)が鬼の形相で現れ、嫌がるジャイアンを連れて帰っていきました。
ジャイアンとスネ夫をやっつけたのび太でしたが、どうしても心の虚しさだけが残りました。部屋に戻ったのび太は思わず「ドラえもんはいるわけないよ。もう二度と会えないんだから」と呟きました。
すると突然開くはずのない机の引き出しが開き、中からドラえもんが姿を現わしました。ドラえもんは急にこの時代にいてもよいことになったと話し、のび太は涙を流しながら「全然嬉しくない。ずっとドラえもんと、一緒に暮らさない…」とわざと反対のことを言って、再会を喜び合うのでした。
以上、映画「STAND BY ME ドラえもん」のあらすじと結末でした。
「STAND BY ME ドラえもん」感想・レビュー
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この映画大好き❤
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面白かった泣けた
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小さい頃から、大人になった今でもドラえもんが大好きです。STANDBYMEドラえもんは、大人がみても泣ける。大好きなエピソードである、さようならドラえもんと、のび太の結婚前夜が1つの映画に入っているなんて最高です。3Dのドラえもんもほんとに可愛くって、昔のドラちゃんとはちょっと違う感じだけれど、これはこれで好きです。
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4歳の息子と観ました。3Dの映像なのでそれぞれのキャラクターは、かなりリアルで臨場感たっぷり。息子は普段観てるジャイアンが 想像以上に小さくみえたのか何度も「ジャイアンってこんな小さかったんだ!」と連呼してました。よく知るドラエモンの色々な道具も頻繁に出てきて、まさに夢の道具の数々。観ていて飽きませんでした。ドラエモンとのび太の絆の深さはご存知の通り、笑いあり、少々のび太にイライラあり。最後は、案の定 ホロっと息子と涙ぐんでいました。
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何度見ても泣けました。
感動シーンがいくつもあるところもいいなと思います。4月1日、もう一度ドラえもんと会えるシーン(ちょっとネタバレすみません)は涙が止まりませんでした。SF映画でここまで泣いたのはこの作品だけです。これからもこれ以上の感動はないんじゃないかと思っています。
ドラえもんとのび太の固い絆にも涙しました。この感動は代々受け継がれていってほしいですね。自分の子供にも見せてあげたいです。 -
ドラえもん大好き
家族でいつもドラえもん映画を見に行きます。
その中でもこの映画は特別です。理由は、
息子が涙を流していたからです。ドラえもんが
未来に帰ってしまい、もう会えないと言うシーンでした。
いつまでも子供だなと思ってたけど、少しずつ大人になっていくのが
嬉しくもあり、寂しくもあった、そんな思い出のある映画でした。