ひるね姫 知らないワタシの物語の紹介:2017年日本映画。母親の墓参りに行った父がそのまま姿を消してしまった。何が起きたのか分からないココネの元にやってきたのは気味の悪いヒゲの男。彼はタブレットを狙っていた。ココネに託されたそのタブレットには秘密があった。ココネはタブレットと相棒ジョイと共に父親を救う旅に出る。その鍵を握るのはココネの特技「ひるね」だった。夢と現実が混ざり合うときココネに奇跡が起きる。「攻殻機動隊」シリーズや「東のエデン」などで活躍した神山監督最新作。主演のココネ役に連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で人気を博した高畑充希。
監督:神山健治 声の出演:森川ココネ(高畑充希)、モリオ(満島真之介)、渡辺一郎(古田新太)、ジョイ(釘宮理恵)、森川モモタロー(江口洋介)、志島一心(高橋英樹)、森川イクミ(清水理沙)ほか
映画「ひるね姫 知らないワタシの物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ひるね姫 知らないワタシの物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ひるね姫 知らないワタシの物語の予告編 動画
映画「ひるね姫 知らないワタシの物語」解説
この解説記事には映画「ひるね姫 知らないワタシの物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ひるね姫 知らないワタシの物語のネタバレあらすじ:夏休み
夏休み前日の教室でもココネは夢を見るほどの居眠りをしていた。いつもの夢、魔法使いとなり大冒険を繰り返すそんな夢だった。現実に戻ったココネの元に一人の教師が慌ただしく駆け寄ってくる。父親が警察に逮捕されたと言う。その日の朝、父モモタローは少し様子がおかしかった。一人で母親の墓参りに行くといい、帰りは遅くなると言った。急いで警察署へと向かうココネ。しかし父親に会うことはできず、そのまま母の墓へと向かった。東京オリンピックまであと3日。明日からは夏休み。そんな時に突如ココネの周りが慌ただしく動き始める。母の墓にはジョイの姿があった。ジョイとは幼い頃に死んだ母の形見であるクマの人形。なんでこんな所に、しかもよく見ると不自然に膨らんでいる。ジョイの中から出てきたのは一つのタブレットだった。画面に一筋の日々が入ったタブレット。それはココネの旅を暗示していた。
ひるね姫 知らないワタシの物語のネタバレあらすじ:ヒゲの男
ジョイを持ち家へと帰ったココネの元に数人の男達が現れた。不審に思ったココネは姿を隠すも、勝手に上がりこんだ彼等はタブレットを見つけジョイごと持ち去ってしまう。その直前に父からスマホにメッセージが入っていた。そこには先ほど上がってきた男が写る画像があった。気味の悪いヒゲの男。そしてタブレットを渡すなというメッセージ。彼らが去った後ココネの元に地元の先輩モリオがやってきた。父親が逮捕されたと聞き心配しやってきたのだ。ココネはモリオを引っ張りサイドカーの運転席に乗せる。そして彼等が向かった空港へと走り出した。なんとかジョイとタブレットを奪い返した二人だがこのままどうすればいいか分からなかった。スマホを奪われてしまったため父親との連絡を取る方法がわからない。試しにタブレットを触ってみるとそれらしきものもない。中には父の職業柄、車の設計図が入っているだけ。そしてその内輪のSNSがあるだけだった。
ひるね姫 知らないワタシの物語のネタバレあらすじ:夢
試しにSNSにメッセージを残した。もしかしたら父がそれを見ているかもしれない。それからの方法が分からなくなったココネにまた眠気が襲ってきた。そしてココネとモリオの二人は休むことにする。気が付いた時モリオは夢の世界へとやってきていた。そこにはココネに似た小さな女の子エンシェンがいた。彼女は夢の世界でのココネの姿だった。そしてこの世界に滅びをもたらす魔法使いと言われていた。どうやらピーチという仲間が捕らわれているらしい。エンシェンとモリオは空飛ぶサイドカーに乗りピーチの救出へと向かった。エンシェンの側にはジョイの姿があった。しかし夢の世界では彼は話し動きまわることができるらしい。エンシェンが父にもらったクマのぬいぐるみに魔法を付かったのだという。サイドカーは海の上を飛びどんどん前へ進んでいった。そして次の瞬間、モリオとココネは目を覚ました。二人同じ夢を見ていたことに興奮しながらも自分達がいる場所に衝撃を受ける。
ひるね姫 知らないワタシの物語のネタバレあらすじ:魔法のタブレット
大阪道頓堀、二人は目を覚ました時地元岡山から遠く離れた場所にいた。父の作ったこのサイドカーはどうやら自動操縦できるらしい。追手に気付いたモリオはそのサイドカーを囮に家まで帰し、二人は東京へと向かうことにした。何故東京か、それは今回の事件がどうやら母親が秘密を握っているらしい。その母親は既に亡くなっているが母方の父、つまりココネの祖父が東京にいるのだ。彼は日本でもトップの自動車メーカー志島の会長。追ってきているヒゲの男はその部下だった。だから会長である祖父に直談判しようというのだ。しかし新大阪まで来て問題が発覚する。二人には新幹線に乗る金が無かった。ココネはタブレットのSNSに書き込んだ。「東京まで行きたいけどお金がない」。すると突然二人の元に駅の係員が現れた。そして東京行きの新幹線の切符をわたしてきた。不思議に思いながら二人は新幹線に乗り込んだ。そしてもう一度タブレットに書き込んだ「お腹がすいた。お弁当が食べたい」、と。
ひるね姫 知らないワタシの物語のネタバレあらすじ:母の思い出
代金は既にもらっていると弁当まで出てきたことからこのタブレットが本物の魔法のタブレットとココネは興奮していた。そしてお腹が一杯になったココネは再び夢の世界を訪れる。夢の世界ではまさに戦いが始まろうとしていた。国へと攻め込む巨大な鬼。それと戦うために国王が作った巨大なロボット。しかし鬼は魔法の力がないと倒せなかった。国王は魔法の力を認めなかった。しかし鬼を倒すためエンシェンは自らロボットの中へピーチと呼ばれる男と侵入。そして魔法の力をロボットに与えるもその力に反抗する国王の部下がロボットを停止させてしまう。なんとか動かそうとエンシェンが試みるも自体は悪い方向へと向かう。エンシェンが鬼に飲み込まれてしまった。それを遠くから見るココネ。夢の中のエンシェンはずっと自分だと思っていた。しかしその時理解した。ココネがエンシェンだと思っていたのは彼女の母親だった。そしてピーチは父親だった。
ひるね姫 知らないワタシの物語のネタバレあらすじ:夢と現実
ココネは父から母の話をほとんど聞いたことがなかった。しかしそれは間違いだった。幼い頃から父が聞かせてくれた魔法の話。今も夢で見る魔法のタブレットの話は全て母親の話だったのだ。父はずっとココネに母との思い出を語っていた。東京に着いた時作業着の男が二人の前に現れた。モリオはココネを逃がし男に立ち向かった。しかし男は敵ではなかった。タブレットを狙うヒゲの男から守るためモリオ達に会いにきたのだ。新幹線のお金も弁当も全て彼等のおかげだった。そんなことも知らずココネは一人祖父のいる場所へと向かってしまった。しかしそこでココネはヒゲの男に捕まってしまう。ヒゲの男は夢の中でもエンシェンを執拗に追いかけていた。彼が探しているのはタブレット。それは国王、そして会長の座を奪おうとする彼の策略だった。夢の世界ではエンシェンの持つ魔法のタブレットを狙い、現実世界では会長の座を。全ては自分の物にするため。
ひるね姫 知らないワタシの物語のネタバレあらすじ:鬼とピーチ
鬼は既に目の前に来ていた。そして同時にココネもまたピンチに陥っていた。そのココネを守るためロボットに乗り込んだのはピーチ。ココネを救い鬼との闘いを始めた。ピーチが乗り込んだロボットは鬼を倒すことに成功した。しかしヒゲの男が呪いの呪文を放ち、国は瞬く間に闇に染まってしまった。そこでココネはタブレットでロボットに力を与えた。するとロボットは翼を生やし闇を払った。そして空高く飛び上がった。払われた闇もまたピーチを追いかけるように空へと飛びあがる。ココネ達が見上げる遥か上空でピーチと闇は混ざり合った。しかし様子がおかしい。そこへココネの元へサイドカーが姿を現した。ココネは変身したサイドカーにまたがりピーチを救うため飛び上がった。ロボットに手をかけるココネ。ピーチを助けるためここへ来たのだ。そしてココネは目を覚ます。その時ココネは宙に浮いていた。いや落ちていたのだ。そして一つの手がココネを掴む。
ひるね姫 知らないワタシの物語のネタバレあらすじ:父
夢の中でピーチを助けようとしていた自分が現実世界で父から助けられていた。父親は容疑が晴れ騒ぎを聞きつけてここへ来ていたのだ。ここはココネの祖父がいる自動車メーカー志島。ココネはかなりの高さの所で父の手一本でぶら下がっていた。父の力も限界を迎えていた。そんな時、遥か下モリオ達が見守る1階エントランスに突如サイドカーが飛び込んできた。そのサイドカーは大きな空気人形を引き連れていた。モリオ達はそれをすぐにココネの真下へと持って行った。それを見た父が大きく叫ぶ「飛べココネ!」。二人は真っ逆さまに落ちて行きそのクッションへと飛び込んだ。二人は無事だった。そこへ会長が現れる。死んだ母の父親、ココネの祖父だった。父と祖父はずっと昔、結婚の際に縁を切っていた。だからココネも祖父との記憶はなかった。そんな三人が改めて顔を合わした。
ひるね姫 知らないワタシの物語の結末
タブレットを欲しがったのはヒゲだった。車の自動運転を完成させ、そのオリジナルの設計図が入ったタブレットをなんとしても我が物にしたかったのだ。その件に会長である祖父は関与していなかった。自動車メーカー志島は東京オリンピックのセレモニーで自動運転を披露するつもりだった。それが上手くいっておらずヒゲが暴走したのだった。幸い本番では上手くいった。夏休みも終わりを迎える頃、ココネは進学について考えていた。東京に行きたい気持ちもある、しかし父を一人にすることになる。そんな父はココネの進学を真摯に受け止めてくれた。そして祖父もまたココネの東京進学に協力してくれるという。祖父も含めた三人は夏の終わり、ココネの家の縁側で仲良くスイカを口にしている。
以上、映画ひるね姫のあらすじと結末でした。
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