ラビット・ホラー3Dの紹介:2011年日本映画。弟・大悟が映画館から持ち帰った白ウサギのぬいぐるみが真夜中、彼を別世界にいざなう。口がきけない腹違いの姉・キリコまでもがそれを目撃。絵本作家の父・公平は全く気にとめない様子だったが、キリコの勤める学校に白ウサギが現れ、大悟を映画の中に連れ去ってしまったことで彼女はついにある事実を認めるようになる、弟など存在しないということを…。
監督:清水崇 出演:満島ひかり(キリコ)、澁谷武尊(大悟)、香川照之(公平)、ほか
映画「ラビット・ホラー3D」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラビット・ホラー3D」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラビット・ホラー3Dの予告編 動画
映画「ラビット・ホラー3D」解説
この解説記事には映画「ラビット・ホラー3D」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラビット・ホラー3Dのネタバレあらすじ:1
小学生の大悟は、死にかけで苦しんでいた白ウサギを石で叩き殺し、安楽死させます。それ以来同級生にいじめられ、学校を休みがちになっていましたが、腹違いの姉キリコの同伴で図書室に入り浸っていました。ある日、映画館で手に入れた白ウサギのぬいぐるみを大悟は持ち帰ります。その夜、彼は夢の中で白ウサギの着ぐるみに連れ去られてしまいます。現実と夢の狭間に現れ、大悟は困惑します。
ラビット・ホラー3Dのネタバレあらすじ:2
翌日の夜も同様のことが起こり、キリコも白ウサギを目撃。口がきけないにもかかわらず必死で父に助けを求めます。しかし絵本制作に夢中の父は彼女の言葉に耳を傾けません。ところでキリコには白ウサギの着ぐるみに見覚えがありました。大悟の亡き母キョウコです。キョウコが大悟をあの世へ連れて行こうとしているのではないかと考えました。しばらくして、白ウサギが学校へやってきました。2人は無事でしたが、恐ろしくなった大悟は映画館にウサギのぬいぐるみを返しに行こうと言い出し、一緒に行くことにします。
ラビット・ホラー3Dのネタバレあらすじ:3
映画の中の世界にウサギのぬいぐるみを返そうとしましたが、大悟はぬいぐるみと一緒に取り込まれてしまいます。キリコはあわてて彼を助け出そうとしますが、連れ去られてしまいました。そして彼女は父によって精神病院に移送されます。なぜ自分が病院で拘束されているのか、キリコにはわかりません。父と、彼女の主治医曰く、大悟はキリコが作り出した妄想でした。家の中にも、学校にも、大悟の存在を証明するものはありません。大悟は母キョウコが亡くなったときに一緒に死んでしまったのです。
ラビット・ホラー3Dのネタバレあらすじ:4
キリコは自分の生みの母が亡くなった後、父が別の女性と再婚しようとしているのを快く思っていませんでした。義母になる予定のキョウコはキリコと距離を縮めようと遊園地で白ウサギの着ぐるみを着て仲良くなろうとしたのですが、失敗。キリコはキョウコをメリーゴーラウンドから突き落として、お腹の中にいた赤ん坊共々殺してしまうのです。その罪悪感で彼女は口がきけなくなってしまいました。キョウコがキリコにプレゼントした白ウサギのぬいぐるみを、殺した弟だと思い、世話をしていました。
ラビット・ホラー3Dの結末
ようやく踏ん切りがついたキリコは退院して、家へ戻ります。ところが今度は父が大悟にとりつかれてしまいます。父を助けるため、ある廃病院へとキリコは一人で向かいます。キョウコを誤って殺したあの日、彼女が運び込まれた病院です。長い長い螺旋階段を上りきると、そこには大悟がいました。大悟は短剣を取り出し、自分を刺すように言います。キリコは彼の腹を刺しました。しかし彼は彼女の「一部」なのです、刺されたのは実際には彼女の方でした。息も絶え絶えになりながら、キリコは螺旋階段の吹き抜けに追い詰められます。そして足を滑らせ、転落死してしまいます。父は廃病院の外で待っていました。彼が着ていたブランケットを脱ぐと、大悟が一緒に暖まっていました…。
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