神様はバリにいるの紹介:2014年日本映画。クロイワ・ショウ「出稼げば大富豪」を元としたバリ島に暮らしている日本人の大富豪が独創的な考え方で、嶋の人間や、周囲の人々の人生に影響していく。照川祥子が紺活ビジネスで失敗して借金を抱えてバリ島に逃げて来た時に、出会ったのが兄貴と呼ばれる怪しい男であった。しかし、兄貴は、バリ島の大富豪だった。彼のバリ島への愛と人間との係わり合いを見て、祥子の人生への考え方が変わっていく、人情コメディー映画。
監督:李闘士男 出演:堤真一(アニキ)、尾野真千子(照川祥子)、ナオト・インティライミ(杉田)、菜々緒(香奈)、玉木宏(リュウ)、ほか
映画「神様はバリにいる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「神様はバリにいる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
神様はバリにいるの予告編 動画
映画「神様はバリにいる」解説
この解説記事には映画「神様はバリにいる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
神様はバリにいるのネタバレあらすじ:起
照川祥子(尾野真千子)がバリ島にやってきました。急に後ろからリュウ(玉木宏)に声をかけられ、ここで死なれたら困ると言われます。祥子はムッとしてその場から去ります。岬の先端に立ち、崖の下の海を見つめて、祥子は気を失ってしまいます。薄れていく意識の中で見えてきたのは、祥子の事務所に借金の取り立ての催促、差し押さえの届け、辞めていく社員の姿、でした。祥子はバリ島を歩いていて、子供にハンドバッグをひったくられます。気がつくと、ホテルのラウンジに寝かされています。男が祥子に近づき、ねえちゃんみたいな旅行者が日本のイメージを悪くしてんねんと話します。そこにリュウが来て、男にアニキ!と声を掛けたので、やくざだと思い込みます。リュウがアニキに、祥子の話を聞いてやってくれと言い、アニキは祥子に話を聞きます。20文字以内に話せと言われ、自殺の名所を知りませんかと言います。二人は笑い、とりあえず乾杯してワインを飲み始めます。
神様はバリにいるのネタバレあらすじ:承
祥子は、鶏の走り回る家で目が覚めます。目の前に、イグアナを肩に乗せたアニキがいました。アニキに爽やかさが足りないと言われ、やくざに何で言われなきゃならないんだと反論します。アニキに誰がやくざやねんとドスの効いた声で言われ、びびりながら、死に場所を探しに来ただけだと言います。昨日、祥子が飲んだワインは70万円で、返せなければ体で返してもらうといいます。祥子は人身売買で自分がオークションにかけられている夢を見ます。アニキは大きな家に祥子を連れていきます。建物から子供たちがアニキに嬉しそうに、まとわりつき、娘たちも出迎えます。アニキは自分の家族だと話します。アニキは祥子に掃除の仕事を命じます。祥子が掃除をしていると子供たちがからかい邪魔をします。怒った祥子が外に出ると、リュウに出会います。リュウは祥子を連れて岬にやってきます。リュウから、アニキは兆レベルの大富豪だと教えられます。なぜ自分にあんな仕事をさせたのかをアニキに問い詰めます。アニキは、いろいろな経験をしてレベルアップするんだと答えます。祥子は自分は死ぬのだから、そんな経験は必要ないと反論します。アニキが情けないなと言うと、祥子は自分は幼い頃から勉強して商売のことも勉強して一生懸命してきたと話します。しかし、不景気で、社員にも裏切られ、家族からも見放され、莫大な借金で、死ぬしかないと言います。アニキは、祥子の借金が800万円ときいて、祥子の命は、そこの虎よりも、盆栽よりも安いと言います。祥子は自分の気持ちは金持ちにはわからないと言います。アニキは、目の前に大金を掴んだ男がいるのに死ぬんや?、その男が成功するコツを教えてやろうとしているのに死ぬんや?と言います。祥子はアニキの話を聞かせてくださいと言います。
神様はバリにいるのネタバレあらすじ:転
バリ島に、祥子を追って杉田(ナオト・インティライミ)がやって来ました。祥子はアニキが何故バリ島にいるのかを聞きます。アニキは島の石像を指差し理由はこれだと言います。祥子に仏像を買い、毎日拝むように言います。失敗した時でも、笑うんや、疫病神も寄ってこなくなると祥子に言います。アニキは女子店員に余分にお金を渡します。女子店員は、他の従業員にアニキからお金を貰ったと報告して、みんなは喜びます。祥子は、その行為を不思議に思います。事務所では、アデ(エピィ・クスナンダール)がアニキの夢だと説明して工事計画の変更を頼んでいます。アニキは、子供たちの足元を見て、小学校に立ち寄ります。小学校にアニキから運動靴が寄付されます。祥子がアニキに文句を言っている時に、杉田が入ってきます。リュウは、杉田がピストルを持っていると叫びます。祥子は逃げ出し杉田が追いかけます。リュウが杉田を取り抑えます。杉田は借金取りではなく、祥子に惚れてプロポーズしにきたのです。祥子がみんなに、杉田はお見合いバーティーのお客さんで自分にアプローチしてきたのだと説明します。祥子が文句を言うと、アニキはそうやって周りのせいにすると言います。リュウは祥子を自分のところに連れて行きます。そこは大きな建物でした。リュウがアニキとの出会いを話します。リュウがバリ島に来た時、シャンパンの栓が女の子の顔に当たってしまい、お金を出して謝りました。その時アニキが来て、彼女の目が不自由なことを説明します。アニキはリュウをコテンパンに殴りつけます。アニキはそんな風に金を使っても不幸しか買えんぞと説教します。気になったリュウが調べると、アニキは大富豪だとわかります。リュウが眼科医だと分かると、子供のたちの所に連れて行って、目を見てほしいと頼みます。昨夜の目の不自由な女の子の笑顔を見せて、その価値を話します。幸せな笑顔を見ると幸せになれる、そして仕事に励める、と幸せの循環を話します。それからバリに残ってアニキの仕事を手伝いながら、ボランティアで子供たちの目を見ていると話します。祥子がアニキの疑問を話します。寺院を安く買い叩いていたと言うと、それは再建工事を赤字で請け負っているのだと答えます。家を沢山作るのは、そこに現地の人たちを雇うため。子供に靴を贈るのは、靴のある子とない子の差を感じさせないためだと説明します。祥子は納得します。アニキがイグアナと共に祥子を迎えます。アニキは、バリの人々は何でも感謝するし、自分の不幸を人のせいにしない。瓶コーラの販売で成功し、お金を手に入れたが、近づいてくる人に貸していたら一文無しになってしまったと話します。貸した男から土地を貰い、それが高額で売れたので、その男に持っていったら、半分はアニキの物だと言われた。人を助け、助けられたとアニキは話します。それから、バリで得た物をバリに返そうと思ったと話します。その話を聞いて、祥子は微笑みます。アニキは、祥子を連れて滝に飛び込むバンジーにきます。アニキも飛び込み、自分を変える為に祥子にも飛び込むように言います。そして、祥子は飛び込みます。祥子は破産宣告しないで、お金を貸してくれた人になんとか返したいと言います。アニキは工事現場に祥子を連れて来て、ここに幼稚園を作りたいと話します。アデは病気の妻に食事を与えています。アデは徹夜で仕事をしています。
神様はバリにいるの結末
リュウから、幼稚園の工事が止められたと連絡が入ります。アデが工事の変更をしていなかったので、幼稚園建築の許可が出ていなかったのです。現場の責任者のアデは見つかりません。作業員たちも、アニキの元から去りました。リュウがジャカルタの作業員を使おうと言いますが、アニキは縁のないところには頼まないと対立してしまいます。アニキがアデの家に来ると、苦しんでいるアデの妻を発見し、奥さんを病院に運びます。アデの奥さんは、心筋梗塞でした。アニキは、アデが仕事と妻の看病で無理をしていたことを知ります。休憩しているアニキのバッグを少年がひったくって逃げます。祥子のバッグを盗んだ同じ少年です。追いかけて、なんとか少年を取り抑えます。アニキは、少年に飯を食べさせます。家が貧乏で盗んだと聞きだします。祥子のバッグを返すと約束して、出て行きます。アニキは自分の少年の頃を話します。肉屋でコロッケを盗もうとしてつかまり、おばちゃんに殴られた。そして、掃除を手伝わされた後、コロッケをくれた、あの親切が忘れなれないと話します。夕暮れになっても少年はもどりません。祥子は部屋でアニキの言葉をメモした手帳を読みます。アニキは気落ちした顔で、工事現場にやってきます。祥子が日本に帰ると告げます。アニキに祥子が出会った時に言われた言葉をそのままアニキに返します。アニキは怒鳴り返し、元気になります。アンジャラ区役所にアニキが幼稚園建設を頼みに来ています。職員はアニキの悪いうわさを信じています。アニキが工事現場で作業をしていると、リュウと子供たちが手伝いにきます。みんなで、レンガ積みをします。アデがアニキの前に現れます。アニキは土下座して謝ります。アデのことを何も知らずに、振り回したことを詫びます。アニキは、作業員に頭を下げて幼稚園の作業を頼みます。そこに、役所の人間が許可書を持ってきます。学校の先生から話を聞いて、アニキの印象が変わり、誤解してたことを詫びます。アデが工事再開を宣言します。アデとバッグを盗んだ少年は親子でした。アニキは800万円の小切手を渡そうとしますが祥子はそれをつき返し、その代わりにアニキの話を本にする許可をもらいます。祥子が「神様はバリにいる」の本を出版しました。少しづつ、売れていることを手紙で知らせます。祥子は幼稚園にアニキに会いに来ました。杉田はバリの娘と結婚しました。みんな笑顔でした。
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