ターミネーター:新起動/ジェニシス(原題: Terminator Genisys)の紹介:2015年アメリカ映画。ジェームズ・キャメロン監督が生み出したSF映画の金字塔であるターミネーターシリーズ5作目です。新たな発想で再映画化した新ターミネーター3部作の1作目です。アメリカでは酷評されましたが、各国ではネームバリューもあり「ターミネーター:新起動/ジェニシス」は大ヒットを記録しました。しかし新3部作の2作目以降は製作中止となり、ジェームズ・キャメロンによる新たな「ターミネーター」シリーズを製作、2019年に「ターミネーター:ニュー・フェイト」が公開されることになりました。
監督:アラン・テイラー 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー(T-800)、ジェイソン・クラーク(ジョン・コナー)、エミリア・クラーク(サラ・コナー)、イ・ビョンホン(T-1000)、ジェイ・コートニー(カイル・リース)、J・K・シモンズ(オブライエン刑事)、コートニー・B・ヴァンス(マイルズ・ダイソン)、ほか
映画「ターミネーター5:新起動/ジェニシス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ターミネーター5:新起動/ジェニシス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ターミネーター:新起動/ジェニシスの予告編 動画
映画「ターミネーター5:新起動/ジェニシス」解説
この解説記事には映画「ターミネーター5:新起動/ジェニシス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ターミネーター5:新起動/ジェニシスのネタバレあらすじ:スカイネットによる人類攻撃
1997年にスカイネットが人類を核攻撃した「審判の日」により、人類は30億以上の命が奪われ、殺人マシンのターミネーターたち機械軍が支配する世界となっていました。
2029年になると、生き残った人類は抵抗軍のリーダーであるジョン・コナーのもとで機械軍に抵抗していました。人類は機械軍を壊滅に追いやり勝利しますが、追い込まれた機械軍スカイネットは、ジョンの母親サラ・コナーを抹殺するために、過去に一体のターミネーターT-800を送ります。
ジョンは母親を守るため、同僚のカイルとともにスカイネットの基地にあった時空転送装置を使い、カイルは過去(1984年)へと転送されます。転送されるとき、カイルはジョンが何者かに襲われるところを目撃します。
その転送途中でカイルは「スカイネットはジェニシス」「審判の日は2017年」というキーワードや、両親と一緒に誕生日のお祝いをする幼い自分らしき風景を目にします。
ターミネーター5:新起動/ジェニシスのネタバレあらすじ:2017年
1984年に着いたカイルは、無人の店内で服を手に入れていたところ、ターミネーターT−1000が現れ、彼を攻撃してきます。そのとき、消防車に乗ったサラ・コナーが現れ、カイルを救出します。
しかしカイルの本来の目的は大学生であるサラ・コナーを救うことであり、この時点で歴史が変わっていることを知ります。サラ・コナーのもとにはT−800がいて、サラ・コナーの幼いときに転送されて以来ずっと見守っていたと言います。
彼らはT−1000の追撃を受けますが罠に追い込み、あっけなく破壊に成功します。サラ・コナーとターミネーターT-800は、審判の日である1997年に行くための準備をしていたが、カイルが転送中に見た光景をサラたちに話し、2017年に行くべきだと主張します。こうしてサラ・コナーとカイル・リースはスカイネットが起動する2017年へと転送装置を使って送られます。
ターミネーター5:新起動/ジェニシスのネタバレあらすじ:ジョンとの再会
転送先は2017年のハイウェイの真ん中でした。そこではすぐさま警察に囲まれ、病院送りになるカイルとサラ。サラたちは病院の職員が使用するスマホにインストールされているジェニシスというOSを目にしますが、そこでは、あるカウントダウンが行われていました。
カウントが0になるとジェニシスが起動し、スカイネットそして機械軍となるものです。しばらくするとサラ・コナーの前にジョンが現れ、彼女は再会を喜びます。
しかしT−800が現れ、ジョンを撃ったため、サラとカイルは混乱をしますが、ジョンと思われた人物はナノレベル分子で出来たT−3000というターミネーターでした。ジョンはT-3000に改造されていたのです。サラ達はT−3000の追撃をかわしながら、サイバーダイン社のダニー・ダイソンのもとへ急ぎます。
ターミネーター5:新起動/ジェニシスの結末:T-3000の破壊
サイバーダイン社についた彼らは、ターミネーターT−3000に攻撃をされますが、T-800はT-3000を羽交い絞めにして未完成の転送装置に入り、嫌がるサラ・コナーに装置を起動するよう言います。その強力な磁力によってT-3000の破壊に成功しますがT-800も道連れとなります。
その爆発によりサイバーダイン社も大爆発を起こし、ジェニシスの起動を阻止することに成功します。
T-3000とともに破壊されたと思われたT-800でしたが、T-3000と揉み合っている途中にはじかれ、開発中のT-1000の液体金属に落下、その中でT-800はバージョンアップすることで復活、サラたちのもとへ戻るのでした。
ターミネーター5:新起動/ジェニシスの結末:再起動
その後サラ・コナー、カイル・リース、T-800は子供のカイルに会いに行き、スカイネットについて教えます。「スカイネットはジェニシス」であることを忘れないようにと。
そのころ、破壊されたはずのサイバーダイン社には、人工知能ジェニシスのコアがあり、再起動をしようとしていました。
以上、映画ターミネーター5:新起動/ジェニシスのあらすじと結末でした。
ターミネーター6作目『ターミネーター:ニュー・フェイト』のネタバレあらすじ結末はこちら。
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ターミネーター6(続編)と、ジェームズ・キャメロンによる新「ターミネーター」シリーズについて
2015年に公開された「ターミネーター:新起動/ジェニシス」の続編、ターミネーター6(仮)は2017年の公開を予定していましたが、パラマウント・ピクチャーズによって製作の打ち切りが2016年に発表されました。
その後、ターミネーターシリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンは「ターミネーター」シリーズについて、新たな3部作として制作することを発表しました。『ターミネーター』のフランチャイズ権利が2019年にジェームズ・キャメロンに戻ることにより、ターミネーター3部作(リブート作品)を新たなプロジェクトとして進めることになり、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロングが新作に戻ってくることが明らかになっています。ターミネーターシリーズ6作目にして、ターミネーター2の正当なる続編となる『ターミネーター:ニュー・フェイト(原題:TERMINATOR: DARK FATE)』は、2019年11月8日に日本公開です。
「ターミネーター5:新起動/ジェニシス」感想・レビュー
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ジョン・コナーが母親のサラ・コナーと父親のカイルの2人から、あまりにもかけ離れた容姿で親子の設定に無理を感じて違和感が拭えないまま最後まで見た。と言う印象です。
T3000の怖さを引き出すための役者さんの配役なんでしょうけど、それはないだろ。って思いが抜けないままT3000が破壊されてしまうのが何とも。
T2のジョンが大人になって、ヤッパカッコいいわ。って感じる役者さんが、怖いT3000を演じて欲しかった。
T3000の能力や機能もT1000と比べて進化しないのかな?って印象でしたし、人間がターミネーターになってしまった事で、機械の無機質な怖さみたいな物を感じなくなった事でターミネーターとしては役不足感がありました。
T3000絡み以外のアクションシーンやストーリーは面白いのに残念。って感じです。 -
ほとんどの人は5000が強いと言っていますが
最終的な知能の差や精神の差等を見ると
俺は800だと思います。
しゅわちゃんの笑顔がいいですね。
ターミネーターサーガ新章。鬼才ジェームズ・キャメロンが手がけたターミネーター1と2はSF金字塔となり、以降も様々な監督が続編を製作した。機械の覚醒までを描いた3。シュワやタイムスリップなどに頼らず新たなターミネーターを目指した4。これらを経て作られたジェニシスは、キャメロンの描いた1.2の世界観を軸にストーリーを描き、再びシュワルツェネッガー演じるT800をリブートさせた。いかにして審判の日は訪れたのか?カイルはなぜ孤独な戦いに身を投じたのか?父親を死地へ送るジョンの心境は?更には時間転移装置の発見など、これまで映像化される事のなかったターミネーター1に至るまでの真相が新たな解釈で描かれる。
1984年の冒頭シーンは、ショット・時間進行・フレーム・ライティングに至るまで第一作を完璧に再現している。若き日のアーノルドを再現した技術も素晴らしく、前作からの進化を感じた。ここまでリアルなCGになると、もはや違和感すら感じないほどだ。21世紀に1984年のアーノルドを創り出したというだけでも見所のある作品と言えるだろう。そして本作ではその先、未知なる未来までも描く。そこでキーになるのが「人と機械の融合」だ。ターミネーター2で描かれた「人と機械との共存」を、より歪で現代的なシンギュラリティのモチーフとして更に押し進め描いている。もはやターミネーターシリーズの既存の概念すら打ちこわしかねない大胆な発想だ。これらは素晴らしい構想であるし、オマージュに溢れた映像もファン納得の出来だった。が、惜しむらくは脚本とキャスティングだろう。詰め込みすぎなストーリーは展開が進むにつれ興奮が色褪せていき。新キャストによる演技はオリジナルには届かず。ブツ切れで連続性に欠けるアクションは、キャメロンのそれに遠く及ばない。
ターミネーターへの愛に溢れた作品ではあるが技量不足なのだ。故に見た後の印象はファンメイドの二次創作といったものになってしまっている。これまでのシリーズのパラレルとして見るにせよ、新規タイトルとして見るにせよ中途半端な作品である事は否めない。もし次回作を作るのなら本作の先を描くのではなく、あえて過去を描くのはどうだろうか? 幼少期のサラを救うT800、彼らの成長と絆の物語を一本挟んでも罰は当たらないだろう。その先にはよりドラマティックな展開が待っているはずだ。