オリエント急行殺人事件の紹介:2017年アメリカ映画。雪崩によって脱線事故を起こして、高架橋の上で立ち往生した豪華列車オリエント急行。ある日の深夜、列車内で乗客の1人である富豪エドワード・ラチェットが何者かによって殺害されます。偶然列車に乗り合わせていたベルギー人の名探偵エルキュール・ポアロが殺人事件の解決に挑みます。乗客のひとりひとりから事情を聴いていくポアロは過去に起きたある事件が今回の列車内での殺人事件と関連があるのではないかと考えるのです。一体、誰がエドワード・ラチェットを殺したのか?
監督:ケネス・ブラナー 出演:ケネス・ブラナー(エルキュール・ポアロ)、ペネロペ・クルス(ピラール・エストラバドス)、ウィレム・デフォー(ゲアハルト・ハードマン)、ジュディ・デンチ(ドラゴミロフ公爵夫人)、ジョニー・デップ(ラチェット)、ミシェル・ファイファー(ハバード夫人)、レスリー・オドム・Jr(ドクター・アーバスノット)、ほか
映画「オリエント急行殺人事件(2017年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オリエント急行殺人事件(2017年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オリエント急行殺人事件の予告編 動画
映画「オリエント急行殺人事件(2017年)」解説
この解説記事には映画「オリエント急行殺人事件(2017年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オリエント急行殺人事件のネタバレあらすじ:起
エルサレムにある教会から貴重な遺物が盗まれるという事件が発生します。誰もが驚く鮮やかな推理でこの盗難事件の犯人を突き止め、見事解決したのは「灰色の脳細胞」を持つベルギー人の名探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)でした。
ポアロはトルコのイスタンブールでの休暇を過ごそうとしていたのですが、イギリスでのある事件の解決を依頼されて、急遽オリエント急行に乗ることになったのです。
その豪華列車にはポアロの他に、宣教師ピラール、医師アーバスノット、富豪ラチェットとその秘書ヘクターと執事エドワード、教授ゲアハルト、公爵夫人ドラゴミロフと彼女のメイドのヒルデガルデ、家庭教師メアリ、未亡人ハバードなどといった背景が異なる人々も乗車していたのです。
オリエント急行殺人事件のネタバレあらすじ:承
出発して順調に目的地へと向かい始めたオリエント急行内で、ポアロはある男から声を掛けられます。ポアロに声を掛けたのはアメリカ人の富豪エドワード・ラチェット(ジョニー・デップ)でした。
ラチェットは何者かに脅迫を受けているとポアロに言うのです。高額の報酬と引き換えに自らの身辺警護を依頼するのですが、ポアロはラチェットの申し出をあっさりと拒否します。
そして深夜。ポアロらが乗る豪華列車オリエント急行は雪崩によって脱線事故を起こして、山腹の高架橋の上で立ち往生をしてしまいます。乗客たちはいら立ちをあらわにしますが、鉄道会社の重役ブーク(トム・ベイトマン)は快適に過ごせるようにすると約束をするのでした。しかし、列車内で殺人事件が発生するのです。
オリエント急行殺人事件のネタバレあらすじ:転
殺害されたのは乗客の1人で、アメリカ人の富豪エドワード・ラチェットでした。
列車に乗り合わせていた医師のアーバスノット(レスリー・オドム・Jr)は、死亡推定時刻が深夜12時から2時の間と断定します。鉄道会社の重役であるブークから事件の解決を依頼されたポアロは、最初はブークからの依頼を断りましたが、説得されて殺人事件解決に動き出します。オリエント急行に乗り合わせている乗客のひとりひとりから事情を聞いていきます。
数多くの真実が明らかになったのですが、乗客たちにはそれぞれのアリバイがありました。「灰色の脳細胞」を持つ世界一の名探偵ポアロの頭脳でも、明確な犯人の姿は浮かび上がってきませんでした。
そんな中、ラチェットの部屋から発見された燃え残った手紙から、ある事実が明らかになるのです。それは殺害されたラチェットが「アームストロング事件」に関与していたことでした。エドワード・ラチェットは、アームストロング夫妻の幼い娘を誘拐して、その命を奪った男だったのです。
オリエント急行殺人事件の結末
乗客からの事情聴取と、殺害現場に残された多くの証拠から事件の全容が明らかになり、ポアロは乗客全員に伝えるのでした。
それはオリエント急行に乗り合わせていた乗客たち全員がエドワード・ラチェットを殺害した犯人だったということでした。全員がアームストロング家と何らかの関わりがあったのです。全てはハバード夫人(ミシェル・ファイファー)が計画をしたのでした。
ハバード夫人は、殺されたアームストロングの娘の祖母だったのです。犯人を突き止めたポアロは乗客たちに全てを委ねて、ひとり列車を降りるのでした。降りた駅で、ナイル川で起きた事件の解決を依頼され、車に乗り込むのでした。
以上、映画『オリエント急行殺人事件(2017年)』のあらすじと結末でした。
「オリエント急行殺人事件(2017年)」感想・レビュー
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よくサスペンスが好きで、さまざまな作品を見てきましたが、オリエント急行殺人事件は今まで見た映画の中でも、とても面白かった作品でした。容疑者ひとりひとりの人生の背景だったり、思っていることが交差して生まれた殺人事件。殺人はもちろん、どんな理由があってもしてはならないことです。でも、犯人たちにも同情してしまうような、切ないストーリーでした。
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ジョニー・デップが出演ということもあり、楽しみにしていました。完璧に見える密室殺人事件は、小さな綻びと過去の悲しい事件が明らかにされることで驚くべき真相にたどり着きます。アガサ・クリスティの原作を全部ではありませんが読みました。確か、ポアロが犯人を見逃すただ一つ、もしくは数少ない事件の一つだったと思います。最後まで犯人が誰かはわからず、真相を明らかにしたところで犯人を追い詰めることができるのか。真っ白な雪が胸の中にしんしんと降り積もるようでした。面白くもあり、思わず正義について思いを馳せました。
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テレビ版『名探偵ポワロ』の「オリエント急行」とはまた一味違う、豪奢な列車旅に胸が躍る作品です。舞台美術や衣装の美しさに加え、絵画的な映像の美しさも見逃せません。ポワロ(ケネス・ブラナー)がパジャマ姿で、ディケンズの小説を読みながら大笑いしているところなど、新しいポワロの一面を知ることもできて大満足の作品でした。
デヴィット・スーシェのポワロしか知らない私にはしんどい映画でした。まず吹き替えが熊倉さんじゃない時点で-50点。鬼籍に入った人に無理を言うなって言われそうですけど、そのくらい私の頭はポワロ=デヴィット・スーシェ+熊倉ボイスだったのです。あと髭が目立つ、髭ばかりが目立って内容が頭に入ってきませんでした。ケネスブラナーのポワロに慣れるためにもあと10回は見ないといけないかも