劇場版“文学少女”の紹介:2010年日本映画。ライトノベル『“文学少女”シリーズ』の劇場版。文学を「食べる」自称”文学少女”の天野遠子と、遠子の秘密を偶然見てしまったため強引に文芸部に入部させられた井上心葉の物語。ある日、遠子が設置したポストに奇妙な手紙が投函され、それをきっかけに心葉は、幼馴染である朝倉美羽とのトラウマが蘇ってしまいます。心葉は、美羽を救うべく、彼女が投げかけた言葉「カムパネルラの望み」の意味を求め、過去の闇に立ち向かいます。
監督:多田俊介 声優:天野遠子(花澤香菜)、井上心葉(入野自由)、朝倉美羽(平野綾)、琴吹ななせ(水樹奈々)、竹田千愛(豊崎愛生)、櫻井流人(宮野真守)、芥川一詩(小野大輔)、ほか
映画「劇場版“文学少女”」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版“文学少女”」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版“文学少女”の予告編 動画
映画「劇場版“文学少女”」解説
この解説記事には映画「劇場版“文学少女”」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版“文学少女”のネタバレあらすじ:起
聖条学園に入学した井上心葉は、ある日、本のページを破って食べる不思議な少女、天野遠子と出会います。遠子は、心葉に秘密をばらさないよう監視するために文芸部に入部するように言うと、自分を文学少女と紹介しました。
それ以来、心葉は、文芸部で遠子が食べるための物語を書く毎日でした。最初の出会いから2年が経過した冬のある日、遠子がラブレターの代筆を募集するために設置したポストに奇妙な手紙が入っていました。
その手紙には、子供の落書きのような絵が描かれていましたが、遠子は、それを宮沢賢治が原稿の余白に描いた落書きであることに気が付きます。しかし、宮沢賢治と聞いてから心葉の様子がおかしくなりました。
劇場版“文学少女”のネタバレあらすじ:承
心葉は、その手紙をポストに投函した竹田千愛に確認したところ、あの手紙の差出人は幼馴染の朝倉美羽でした。久々に会った美羽は、心葉に会えたことを喜び、心葉に積極的に迫りますが、心葉は過去のトラウマからつい避けてしまいました。
その時、美羽は心葉に「カムパネルラの望みとは何だったと思う?」と問いかけました。心葉は、カムパネルラの望みについて調べますが、その時、過去のトラウマが蘇り遠子の前でうずくまってしまいました。
心葉は遠子に、過去に井上みうというペンネームで小説の賞を取り作家デビューを果たしたが、その賞には美羽も応募していたが落選しており、作家デビューのことを美羽に話したところ、屋上から飛び降りてしまったことを話しました。
劇場版“文学少女”のネタバレあらすじ:転
心葉がカムパネルラの望みについて調べていると、ななせから、美羽がいなくなったという連絡があり、中学校の屋上に向かうと、そこに美羽いました。美羽は、心葉に一緒に屋上から飛び降りることを求め、心葉は美羽と屋上の淵まで行きましたが、飛び降りる直前に遠子が屋上にやってきたため、飛び降りるのをやめました。
しかし、美羽はその帰りにトラックに飛び込んでしまい、歩けなくなったばかりか精神が小学4年生に退行してしまいました。責任を感じた心葉は、毎日美羽に世話をしますが、ななせが、美羽は実は無事で心葉の気を引くため演技をしていることを暴きました。
そこへ遠子がやって来て、美羽に、カムパネルラの本当の望みを見つけに行こうと手を差し出しました。
劇場版“文学少女”の結末
遠子は、心葉達をプラネタリウムに連れてきました。そこで遠子は、宮沢賢治の銀河鉄道の夜が生まれた土地の夜空を見せながら宮沢賢治の思いを聞かせ、そして美羽に、美羽が持っている誰かを幸せにできる人間になりたいという想い、つまり、カムパネルラの本当の望みを気付かせたのでした。
さらに、心葉が、美羽がいたことで幸せになったと言ったことで、美羽の望みはすでに叶っていたのでした。そこでプラネタリウムは終わりましたが、遠子は姿を消していました。心葉は遠子の後を追い、駅のホームで追いつきました。そこで遠子は、大学に合格したことを報告し、さらに心葉が作家になって心葉が書いた小説を読むのが望みだ、と言いました。
そして、遠子は電車に乗りましたが、ドアが閉まる直前に心葉は遠子とキスをしました。走り去る電車の明かりが見えなくなるまで見送ると、心葉は遠子の望みを叶える決意をしました。
以上、映画「劇場版“文学少女”」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する