ストレイ 犬が見た世界の紹介:2020年アメリカ映画。以前は野良犬を屠殺(とさつ)していたというトルコのイスタンブール市。現在では、犬たちは生活権が保証され、町のいたるところで生活しています。そんな野良犬たちはイスタンブールでどのような生活をしているのでしょうか?『ストレイ 犬が見た世界』は、イスタンブールで暮らす野良犬たちを描いたドキュメンタリー映画です。野良犬と暮らす難民の少年たち、一般市民の姿が描かれています。
監督:エリザベス・ロー 出演:3匹の犬(ゼイティン、カルタル、ナザール)、ほか
映画「ストレイ 犬が見た世界」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ストレイ 犬が見た世界」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ストレイ 犬が見た世界の予告編 動画
映画「ストレイ 犬が見た世界」解説
この解説記事には映画「ストレイ 犬が見た世界」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ストレイ 犬が見た世界のネタバレあらすじ:起・ゼイティンの一日
トルコの大都市イスタンブール。都会の中を犬が歩き回ります。トルコは1909年に野良犬を絶滅させようと試みましたが、今ではその保護に力を入れています。
野良犬のゼイティンは口周りが黒く、毛は茶色と白です。ゼイティンは車の多い道路をうまく歩き回ります。喉が渇いたゼイティンは公園で水を飲み、空腹のためか食事を探して回ります。
ゼイティンは野良猫を追いかけ、そして他の犬を見つけて喧嘩になります。公園では人々が休んでおり、誰もゼイティンのことを気にする者はいません。
公園で食べ物は見つからず町へ戻ります。ゴミ箱の周辺で他の犬とにらみ合いになりますが、喧嘩にはなりませんでした。その後、イスタンブールのカフェ周辺で骨を見つけて美味しそうに食べます。
ストレイ 犬が見た世界のネタバレあらすじ:承・ゼイティンとナザール
ゼイティンは、多くの屋台が立ち並ぶ市場をさまよいます。ゼイティンを可愛がる少年たちが近づいてきます。ゼイティンは友達の犬ナザールに会います。ナザールの毛は白く、口周りそして耳まで黒い毛で覆われています。2匹の野良犬は建設現場に向かいます。
取り壊される予定のビルに少年たちが寝泊まりしています。彼らはゼイティンとナザールを可愛がります。しかし、工事関係者が来て少年を追い出そうとします。この廃墟ビルは、他の野良犬たちと可愛がる少年たちのたまり場になっている様子です。少年たちは毛布を持って出ていきます。
ナザールは食料を求めて町をさまよいます。波止場からはイスタンブールの宮殿、黒海が見えます。ゼイティンは住宅街にやってきます。彼はまだら模様をした犬の家族に出会います。まだら模様の犬たちはゼイティンよりかなり小さく、犬はゼイティンに恐怖を感じるのか吠えだします。
カルタルはそんなまだら模様の犬の子供です。家の中からは選挙のニュースが聞こえますが、カルタルには理解できません。カルタルたちの飼い主は、最近カルタルの一家は4人の子供ができたと話します。彼らはカルタルと家族に残飯を与えます。
2月の寒い夜、イスタンブールでは政治デモが行われています。ゼイティンとナザールは、デモの周辺を歩き回り食べ物を探します。参加者の中には2匹の犬に怒りをぶちまける者もいます。デモを離れて繁華街をぶらつくゼイティンとナザールに、ある市民が威嚇し、2匹の犬をからかいます。
ストレイ 犬が見た世界のネタバレあらすじ:転・ゼイティン、ナザールと少年たち
ゼイティンとナザールはゴミ箱にたどり着き、ついに骨を見つけます。しかし、ゼイティンとナザールはその骨をめぐり喧嘩をはじめます。ごみ収集員が「お前ら、骨を分けろ」と言い、なんとか二人は仲直りします。
骨と肉を美味しそうに食べる2匹の犬に、小さな子供が近づいてきます。ゼイティンとナザールは子供に吠えることなく、その場を立ち去ります。
突然、ゼイティンとナザールは走り出します。2匹の犬は自分たちをかわいがってくれる少年の集団を見つけます。しかし、ゼイティンとナザールは喧嘩を始めます。他の犬も加わり犬の集団の喧嘩になります。少年たちはなんとか、喧嘩をやめさせます。
翌朝、ナザールとゼイティンは、少年と音楽に起こされます。ナザールは公園で糞をすると、近くの少女たちは「出てけ!」と追い出そうとします。ゼイティンは焚き火を見つけ、労働者に近づきます。男たちは興味深げにゼイティンと政治を話題にします。
ゼイティンは路面電車を避けて車が多い通りで休みます。ナザールは他の犬に襲われますが、ゼイティンに助けられます。ゼイティンとナザールは他の犬とゴミ箱で残飯をあさります。
ストレイ 犬が見た世界の結末:野良犬と少年たちの日々
ゼイティンとナザールが波止場をうろついていると、例の少年たちが近づきます。ゼイティンは少年たちとダンスをします。波止場の関係者は「俺たちが餌を与える」といい、少年たちを波止場から追い出します。
その夜、ゼイティンは少年たちと再会します。小さなカルタルは迷子になったのか町をうろつきゼイティンに出会います。その夜、寝ていたゼイティンは小さなカルタルに起こされます。
翌朝、カルタルは少年と寝ています。彼はナザールにまとわりつきますが、ナザールもカルタルと遊びます。カルタルの飼い主たちは「カルタルは少年たちに盗まれたのでは?」と話し合います。
町では、ゼイティンとカルタルが少年と寝ています。彼は警官に尋問されますが「自分はシリア難民で3年トルコにいる」と言います。町にはホームレスや野良犬に食事を与えるボランティアらしきグループが来て、少年たち、ゼイティン、ナザールは走りだします。少年と犬は食事を手に入れ、カルタルも食べます。
その後、少年は警察に逮捕され、カルタルも保護されました。
ゼイティンは、一匹寂しく寝ています。政府は野良犬をイスタンブールから追放するキャンペーンを始めました。追い出された野良犬たちは、郊外を走り回ります。
以上、映画「ストレイ 犬が見た世界」のあらすじと結末でした。
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