赤い雪 Red Snowの紹介：2017年日本映画。一希は30年前に弟の卓巳が行方不明になった日の事を思い出していました。近所の女性が犯人ではないかと取り調べを受けていましたが、その女性も行方不明でした。ある日、木立という記者が早奈江の娘の居場所を見つけたと言ってきたことから、卓巳の失踪の真相を知ろうと動きはじめました…という内容のミステリー映画です。
監督：甲斐さやか 出演者：永瀬正敏（白川一希）、菜葉菜（江藤早百合）、井浦新（木立省吾）、夏川結衣（江藤早奈江）、佐藤浩市（宅間隆）ほか
映画「赤い雪 Red Snow」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「赤い雪 Red Snow」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
赤い雪 Red Snowの予告編 動画
映画「赤い雪 Red Snow」解説
この解説記事には映画「赤い雪 Red Snow」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
赤い雪 Red Snowのネタバレあらすじ：起
白川一希（永瀬正敏）はいつも雪の積もった道で、赤い服を着た少年を追いかけて見失った時、雪が血に染まっている風景を思い出し、我にかえります。
陶器に塗料を塗る仕事をしている一希には、30年前、弟の卓巳が行方不明になった日の事が、今でもずっと頭に残っていました。この事件は近所のアパートに住む、江藤早奈江（夏川結衣）が容疑者と見られ、警察の取り調べを受けましたが、証拠不十分で立件できませんでした。その後、早奈江の周りでは3人の男が死亡し、さらに少年のものとみられる白骨死体が見つかるものの、早奈江は行方不明になり時効をむかえました。
一希の元へ木立省吾（井浦新）という記者が現れました。木立は、「男が3人死んだ疑惑の早奈江を調べるうち、行方不明の卓巳の兄の存在がわかった」と言いました。そして「早奈江の娘の早百合（菜葉菜）の居場所を見つけた」と言って、一緒に会いに行こうと言いました。しかし一希は行くとは言いませんでした。
赤い雪 Red Snowのネタバレあらすじ：承
早奈江の娘の早百合は旅館で働いていましたが、客の財布から金を盗んだりして素行の悪い女でした。自宅では宅間という初老の男と同居し、宅間は酒を飲んでは早百合を抱くという、どうしようもない男でした。
一希はあの日の事を思い出しました。弟の卓巳に電話がかかり、「マサト君の家にいってくる」と言って、自宅を飛び出しました。母が「一希も一緒に行ってやりなさい」と言って、一希が後を追いました。そして路地のところで卓巳を見失い、そのままいなくなりました。
父も母も狂ったように警察に探せと迫りました。母はきちんと見ていなかった一希が悪いとばかり叱られ続けました。そして母は、「卓巳がいつもアパートに行っていた早奈江が怪しい」と警察に言い、警察が早奈江を取り調べたのでした。木立は早百合に何度か話しかけますが、早百合は全く相手にしませんでした。やがて一希は早百合に会う事を決めました。
赤い雪 Red Snowのネタバレあらすじ：転
早百合は自宅で30年前の事を思い出していました。母の早奈江は自分を可愛がらず、いつも押し入れに入れられていました。そして近所の男の子を可愛がり、お菓子を与えていました。その男の子が卓巳だったのです。そして夜は男とSEXをしていました。その様子をいつも早百合は押し入れから覗いていました。
木立の泊まる宿に行った一希は、木立の持つ30年前の早奈江に関する事件の資料を見せてもらいました。それは早苗に多額の保険金をかけられて焼死した高田という男と、同時に発見された少年の白骨遺体でした。
そして一希は自宅前で早百合と会い、30年前に見たことを話してくれと言いますが、早百合は無視しました。すると同居する宅間が灯油を持って追い払いに来ました。早百合は再び30年前の事を思い出しました。宅間は母の愛人でした。母に押し入れに入れられて虐待を受けた時、宅間はかばってくれました。そして成長した今、宅間は早百合を抱いていました。
赤い雪 Red Snowの結末
一希は出ていく早百合を追いかけました。早百合は雪の積もった森の方に逃げ、狂ったように叫びました。追いかけ話せ！と迫る一希は、スーパーの袋を早百合にかぶせて窒息させようとしました。そして早百合はおしっこを漏らして動かなくなりました。早百合は自宅で目を覚ましました。傍らには一希がいました。
そのころ、宅間は木立を殺して埋めていました。帰ってきた宅間は、木立が早奈江が殺した高田の息子だったことを教えました。そして宅間は『オレはいつもおまえら母娘の尻拭いばかりしている』と言いました。一希は実家近くの早奈江のいたアパートの前にいました。そこですべてを思い出しました。
早奈江の部屋に行っていたのは一希でした。母は卓巳ばかり可愛がり、のけ者にされる一希にとって早奈江は優しい母代わりのような女性でした。しかし早奈江が「今度弟を連れて来て」と言い、連れて行くと、早奈江は卓巳ばかり可愛がりました。
30年前、あの事件の日、一希は卓巳が早奈江の部屋にいたのを覗いていましたが、両親や刑事には知らないと嘘をつきました。その嘘が今でも尾を引いていました。やがて、同じ境遇の早百合と共に小舟に乗って海に出ました。
以上、映画「赤い雪 Red Snow」のあらすじと結末でした。
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