映画「64 （ロクヨン）前編」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
64 （ロクヨン）前編の紹介：2016年日本映画。日本映画最高峰のオールスターキャストが集結し、横山秀夫の究極ミステリー作が映画化。昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件。身代金を奪われ、少女は殺され犯人がわからぬまま時は過ぎ去り、現在平成14年。ついに時効まで1年となった。当時刑事だった三上は、現在は広報官として64に再び関わることになる。
監督: 瀬々敬久 出演: 佐藤浩市(三上義信)、夏川結衣（三上美那子）、芳根京子（三上あゆみ）、綾野剛（諏訪）、金井勇太（蔵前）、榮倉奈々（美雲）、三浦友和（松岡勝俊）、筒井道隆（柿沼）、吉岡秀隆（幸田一樹）、窪田正孝（日吉浩一郎）、滝藤賢一（赤間）、仲村トオル（二渡真治）、永瀬正敏（雨宮芳男）、小橋めぐみ（雨宮敏子）、平田風果（雨宮翔子）、瑛太（秋川）
この解説記事には映画「64 （ロクヨン）前編」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
昭和64年1月、小1の少女・雨宮翔子ちゃんが何者かに誘拐されました。群馬県警捜査班の三上と松岡が、誘拐された少女の実家である雨宮家に行きます。県警の柿沼、幸田、日吉が電話係として、すでに待機していました。犯人から身代金を要求する電話があり、雨宮芳男は丸越デパートのスーツケースに現金を詰め込み、犯人が要求する場所へ車を走らせます。そして雨宮は各所へ走りまわった後、犯人の要求通りにスーツケースを川へ投げ落とします。後日、県警が川を捜索したところ、中身が空のスーツケースを発見しました。そして昭和が終わり、平成が始まった日、翔子ちゃんの遺体が廃車のトランクから発見されました。
平成14年12月、三上は妻の美那子と青森県警を訪れていました。遺体は彼らの子供ではなかったので安堵しました。三上の娘は、数年前から行方不明になっていたのです。三上は娘の生存を信じて、詳細を警察に報告していませんでした。上司の赤間は、情報を渡すように命じますが、三上は生きていると信じて拒否します。現在広報官の三上は、64の被害者・雨宮に、警視庁長官の視察申し込み許可をもらえるよう交渉するように命じられます。昭和64年に起こった翔子ちゃん事件は、64と呼ばれていました。そんな中、広報室と記者クラブでは、いさかいが起きていました。妊婦が老人を車で轢いた事件が起こり、その妊婦の実名を県警が公表しないことに、記者クラブが憤りを感じていたからです。記者クラブはついに、ボイコットを起こします。
三上は64の被害者・雨宮に会いに行きました。雨宮は廃人と化していました。6年前に妻も亡くしたのです。三上は当時の捜査担当者に会う中で、「幸田メモ」の存在を知ります。調査官の二渡も幸田メモを追っていると知ります。幸田とは、64事件の電話担当の男で、事件の半年後に退職していました。同じ電話担当の日吉が、事件当時泣いていたことを知った三上は、日吉の実家に会いに行きますが、日吉は14年もの間、ひきこもっていました。ひきこもりと聞き、三上は娘を思い出します。娘は父を恨んでいました。幸田を追うと、柿沼が14年もの間、幸田をはっていたことを知ります。幸田はスーパーの警備員をしていました。そして64の事件当時、犯人からの電話を録音できなかったことを記すメモこそが、幸田メモで、それは事件後から代々かん口令が敷かれた秘密事項でした。
雨宮は県警の隠ぺいを知っていたのです。そして雨宮だけが犯人の声を聞いていたのでした。そして雨宮は、警視庁長官の視察を受け入れます。しかし三上は、その視察の目的が、東京のキャリア官僚を刑事部長にするため、と知ります。三上は、妊婦に轢かれた老人が亡くなったことを知り、彼の最期を追います。そして記者クラブに、加害者の妊婦名を実名公表することを決めました。その代り、警視庁長官の視察も記事にして、64のことにも触れてほしい、と頼みます。記者クラブは三上の気持ちを受け入れ、広報室と仲直りをします。
着々と準備が進む中、雨宮と連絡が取れなくなっていました。そして刑事部に動きがあり、誘拐事件が発生したことを知ります。犯人の名、身代金の要求額、丸越のスーツケースなど、64と同じものでした。刑事部は広報室に、匿名の発表による報道協定を記者クラブと結ぶよう、命じます。
以上、64（ロクヨン）前編のあらすじでした。
64（ロクヨン）後編のネタバレあらすじはこちら。
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