アニマル・ファクトリーの紹介:2000年アメリカ映画。エドワード・ファーロングを主演に迎えて映画化、暴力や差別が横行するアニマル・ファクトリー(刑務所)が舞台となる。米国の作家エドワード・バンカーが自身の体験も交えて執筆した小説「The Animal Factory」を映画化した犯罪ドラマです。暴力が支配する刑務所に収監された若者が囚人たちを束ねる男と奇妙な友情を育み、やがて一緒に刑務所から脱獄しようと試みますが…。
監督:スティーヴ・ブシェミ 出演者:エドワード・ファーロング(ロン・デッカー)、ウィレム・デフォー(アール・コペン)、ミッキー・ローク(ジャン)、シーモア・カッセル (シーマン)、スティーヴ・ブシェミ(ホスパック)ほか
映画「アニマル・ファクトリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アニマル・ファクトリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アニマルファクトリーの予告編 動画
映画「アニマル・ファクトリー」解説
この解説記事には映画「アニマル・ファクトリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アニマルファクトリーのネタバレあらすじ:起
裕福な家庭に育ちながらも麻薬所持の罪で逮捕され、拘置所に入れられた若者ロン・デッカー(エドワード・ファーロング)は、他の犯罪者たちと共に食事を支給する列に並んでいました。ロンは支給されたチーズバーガーを、チーズアレルギーを理由に食べようとしませんでした。
弁護士が面会に訪れ、ロンは裁判にかけられて懲役2週間の有罪判決を受け、とある刑務所に服役することになり移送されていきました。
暴力と無秩序に支配されたこの刑務所の囚人たちを仕切るのは、スキンヘッドにタバコを加えたアール・コペン(ウィレム・デフォー)という男であり、看守とも対等な関係を築きあげていました。刑務所に到着したロンはアールに挨拶、その後の刑務所内で開かれた慰問ライブの際にアールはロンに視線を向けると共に、他の受刑者がロンについて興味を抱いていることを見逃しませんでした。
ロンは女装が趣味のジャン(ミッキー・ローク)と同じ房に入れられ、ジャンはタバコを吸いながら刑務所内にはロンを狙うであろう同性愛者がいることを教えました。ロンは早速そのことをアールに相談、身を守るためにナイフを貸してほしいと頼みました。アールは男たちに働きかけてロンを自分の目が行き届くエリアに移すことにしました。
アニマルファクトリーのネタバレあらすじ:承
ロンは刑務官らからアールのグループには近づかないよう忠告を受け、90日以内に新たな判決を受けることになりました。それでもロンはアールと一緒にタバコを吸いながら語り合い、まるで親子か兄弟のような信頼関係を築き上げていきました。
刑務所では頻繁に囚人たちのケンカが絶えず、その度に警備員は威嚇発砲して鎮圧していました。房に戻ったロンは、いつかこの地獄から抜け出て蝶のように自由に生きていきたいというジャンの夢を耳にしました。
やがてロンはアールのグループと行動を共にし、アールの息のかかった房に移り、囚人たちの散髪係に任ぜられました。ロンは他の囚人から本を分けてもらい、囚人たちが休憩時間に中庭でボール遊びに興じるのを眺めて過ごしていました。ロンはアールからこの刑務所で生き抜く秘訣や裁判で自分の有利に事が運ぶようにするためのアドバイスを教えてもらい、仲間からこっそりドラッグを分けてもらっては過去の犯罪話を武勇伝のように語る囚人たちの話に耳を傾けていました。
アニマルファクトリーのネタバレあらすじ:転
ある日、ロンは保護観察プログラムに関する書類をもらい、アールにこの刑務所を出たら二度と戻ることはないだろうと話しました。その後、ロンが一人でトイレに入った隙を見計らってかねてからロンに目をつけていた一人のガタイのいい囚人が入り込み、ロンは危うくレイプされそうになりました。その場に人が入り込んだ隙に逃げ出したロンは隠し持っていたナイフを持ち出し、アールも交えてケンカとなった挙句にロンはその囚人を刺してしまいました。
アールは共犯とみなされて独房に入れられ、地方検事の取り調べを受けてロンとの関係について問われました。ロンは法廷に立たされることとなり、刑期を更に5年以上延期するとの判決を受けてしまいました。
一方、アールは自ら腕を切って流血、独房から出されることとなりました。家族からも弁護士からも見放されたロンは刑務所でアールと再会、二人はこの刑務所から脱獄する計画を練り始めました。
アニマルファクトリーの結末
ロンとアールは脱獄の手段としてゴミ収集車を利用することを思い付き、刑務所に出入りする車の経路や特徴などを計り始めましたが、アールと一緒にシャワーを浴びていたロンは他の囚人とのいざこざに巻き込まれて顔に傷を負ってしまいました。
アールは医務室へロンを見舞いに行き、仲間たちとも打ち合わせを重ね、ロンの回復を待って脱獄計画を実行することにしました。決行前夜の慰問ライブの後で仲間たちに別れを告げたアールは、翌日ロンと共に厨房に忍び込み、清掃員を装ってゴミ収集車に近づくと、まずロンが一瞬の隙をついてゴミの中に紛れて収集車の中に入り込みました。
ところが、アールは運悪く刑務官がその場に現れたためゴミ収集車に乗り込むタイミングを逃してしまい、結局脱獄に失敗して取り残されてしまったアールはロンを乗せたゴミ収集車が塀の外に出ていくところを確認してから再び仲間たちの元に戻っていきました。
以上、映画「アニマル・ファクトリー」のあらすじと結末でした。
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