電人ザボーガーの紹介:2010年日本映画。1970年代の子供向け特撮アクションドラマ『電人ザボーガー』を『片腕マシンガール』の井口昇監督で映画化。オートバイが変形するロボットのザボーガーを友として正義ために戦うヒーロー大門豊を「第1部:たたかえ!電人ザボーガー!」では古原靖久が、第1部の25年後の世界を描いた「第2部:耐えろ大門!人生の海を!」では板尾創路が演じる。
監督:井口昇 出演者:板尾創路(熟年期の大門豊)、古原靖久(青年期の大門豊)、山崎真実(ミスボーグ)、宮下雄也(秋月玄)、佐津川愛美(AKIKO)、木下ほうか(若杉議員)、渡辺裕之(新田警部)、竹中直人(大門博士)、柄本明(悪ノ宮博士)その他
映画「電人ザボーガー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「電人ザボーガー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
電人ザボーガーの予告編 動画
映画「電人ザボーガー」解説
この解説記事には映画「電人ザボーガー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
電人ザボーガーのネタバレあらすじ:起・ザボーガー登場
日本の権力者だけを狙う犯罪集団が出現。犯行予告を受けて新田警部を始めとする警官たちが国会議事堂を厳重に警護する。だがそれを文字通りあざ笑って女の生首が出現。それは宙を飛んで胴体とくっつく。サイボーグ組織Σ(シグマ)のメンバー、ミスボーグである。彼女とロボット、ヨロイデスにより、一人の国会議員が襲われ、若杉議員が次の標的になったとき、秘密刑事大門豊と、ふだんは大門の乗るオートバイの形をとっている電人ザボーガーが登場し、ヨロイデスを倒すが、ミスボーグはΣ城に撤退する。ミスボーグの採取した国会議員の細胞はΣ城で造られつつあるジャンボメカの肉体の一部になる。秘密兵器製造の失敗の責任を取らされて国に殺されかけた過去がある、Σの首領悪ノ宮博士は、人間に恨みをもって死んだ者たちをサイボーグとして蘇らせて部下にしていた。
電人ザボーガーのネタバレあらすじ:承・正義のために
大門の父はノーベル賞受賞のロボット研究者。大門は双子の兄として生まれたが母はお産で死に弟は病死する。研究に没頭する父とけんかして家を出て10年間空手の修行をしていたが、父は悪ノ宮博士への研究協力を断ったために命を落とす。息子への遺言は映画フィルムに記録されていた。弟の遺伝子を原動力とするザボーガーと共に正義を貫き通せと。
大門はΣに誘拐された若杉議員を救出するが、若杉は自分の命のために愛人を犠牲にする卑劣漢だった。病院で若杉に暴力をふるったせいで謹慎処分を受けて落ち込む大門を新田警部たちが屋台のおでん屋で、正義と不正義は簡単に線引きできないとなだめる。
大門と心を通じ合える友はザボーガーだけかと思われたが、Σの中で女ゆえに男たちから差別を受けるミスボーグは激しい戦いを続ける中で大門に特殊な感情を抱くようになっていた。大門もミスボーグに親近感を覚える。二人は大門博士の墓のある墓地で戦った後、洞窟の中で激しく求めあい体をぶつけ合った。
しかしミスボーグは部下を使って議員たちを誘拐する。ミスボーグを止めようとする大門だが、ミスボーグに私が大事か、正義が大事かと問われて動転し、ザボーガーに機動隊員と戦えと命じてしまう。ザボーガーは命令を拒否しミスボーグと戦い、ミスボーグとザボーガーはいっしょに爆発する。
電人ザボーガーのネタバレあらすじ:転・ザボーガーが敵に
25年後。ザボーガーと秘密刑事の職を失った大門は相変わらずヘルメットをかぶりジーンズ姿。熱い正義の心を失い糖尿病と腰痛に悩まされながら25年間今や首相となった若杉の運転手を務めてきたが、とうとう首になる。新田警部とその部下も刑事をやめさせられ、今は、全てを失っても人間は笑顔でいるべきだということを悟りニコニコ同盟を組織していた。若杉は裏では悪ノ宮と癒着していた。
大門の前にΣから脱走したサイボーグAKIKO、彼女を追うΣの幹部、秋月玄、そしてΣによってパーツから修復されたザボーガーが現れる。AKIKOは破壊される直前のミスボーグから生まれた大門の娘だが、完成間近の悪ノ宮のジャンボメカの中枢になることを予定されていた。大門は初めて知った娘を守るために旧友ザボーガーと戦うはめになる。しかし、AKIKOは秋月に、彼がAKIKOの双子の兄でやはり大門の子供であるという秘密を告げる。
電人ザボーガーの結末:立ち上がる大門
大門とAKIKOはニコニコ同盟のアパートに身を寄せ、AKIKOはザボーガーを修理する。しかし彼女の破壊衝動は抑えがたくなり、とうとうΣの巨大殺人兵器と化し、その体内に悪ノ宮が入る。街と人を破壊するAKIKOを笑顔で止めようとしたニコニコ同盟も爆死する。
大門はザボーガーの修理を完成させ、彼らは再び兄弟としてAKIKOに立ち向かおうとするがその前に秋月が立ちはだかる。AKIKOの体の表面で死闘が続く。だが、AKIKOが理性を蘇らせ、大門たちはAKIKOの体内に入ることに成功する。ついに大門と悪ノ宮の直接対決の機会が訪れる。土壇場で秋月も大門の味方となり、ついに悪ノ宮を倒す。AKIKOも破壊されるが、幸いにもサイボーグでない生身の人間として蘇る。旅に出る兄妹と別れた大門は人生最後の一秒までザボーガーと共に平和を守り続けることを誓う。
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