ディストラクション・ベイビーズの紹介:2016年日本映画。喧嘩に明け暮れる泰良、彼の野獣のような生き方に魅せられた高校生 裕也、キャバクラで働く少女 那奈。三人の出会いにより加速する暴力。愛媛県松山市で過激なロケーション撮影がされた。
監督:真利子哲也 出演者:柳楽優弥(芦原泰良)、菅田将暉(北原裕也)、小松菜奈(那奈)、村上虹郎(芦原将太)、池松壮亮(三浦慎吾)、北村匠海(健児)、ほか
映画「ディストラクション・ベイビーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ディストラクション・ベイビーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ディストラクション・ベイビーズの予告編 動画
映画「ディストラクション・ベイビーズ」解説
この解説記事には映画「ディストラクション・ベイビーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ディストラクション・ベイビーズのネタバレあらすじ1
港町で二人きりで暮らす泰良(柳楽優弥)と将太(村上虹郎)の兄弟。けんかに明け暮れる兄の泰良がある日姿を消します。彼は松山の中心街に現れ、強そうな相手を見つけてはけんかをふっかけ、そして相手を打ちのめすのでした。高校生の裕也(菅田将暉)と仲間たちは公園のゴミ箱を漁って食べ物を得る泰良をからかいますが、仲間たちは殴り倒されます。キャバクラで働く那奈(小松菜奈)は万引きの常習者。しかし、スーパーで堂々と商品を食べている泰良には絶句。
ディストラクション・ベイビーズのネタバレあらすじ2
裕也はいつしか、夜の街でストリートファイトを続ける泰良に魅了されます。「あんたとおったら楽しい気するんよ」と言ってくっついて歩き始めます。彼ら二人によって商店街はパニックに。警察やテレビ局も動き出します。友人たちと偶然に松山に遊びに来ていた弟の将太も事件が兄によるものと確信します。泰良と裕也は自動車を強奪して逃走。たまたま自動車に乗っていた那奈も連れていかれトランクにつめこまれます。
ディストラクション・ベイビーズのネタバレあらすじ3
翌日、裕也にトランクから引きずり出されて朦朧としたまま自動車の運転をまかされた那奈は、打ちのめされて横たわっていた農夫を轢いてしまいます。虫の息の農夫をトランクに押し込む時に農夫の口をふさいで殺してしまう那奈。夜、那奈が運転を続けていますが、どんどんスピードが上がっていき、やがて対向車と衝突。対向車の男を殴り倒して泰良は姿を消します。
ディストラクション・ベイビーズの結末
一方、血まみれの裕也を那奈はドアに挟んで踏みつけ、ののしりながら殺してしまいます。那奈は警察の取り調べで全ての罪を男二人におしつけ、世間では悲劇のヒロインとしてあつかわれます。泰良の故郷のお祭りの夜。警官が港でうめき声に気付きます。泰良に倒された男でした。泰良は警官も打ちのめしてどこかへ歩んでいくのでした。
男が町を彷徨いながら、道行く人々に暴力を振るう。ただそれだけ。本当に、ただ、男が暴力を振るうだけの映画。不条理な暴力。なんの理由もない暴力。生々しい暴力。しかし、それらの暴力描写が、どういうわけか観客の目には、美しく魅力的に写る。不謹慎な言い方かもしれないけど、これは暴力の美しさを感じる映画である。