銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章の紹介:2019年日本映画。スペースオペラの金字塔として1988年~2000年にかけてアニメシリーズ化された田中芳樹の大長篇小説『銀河英雄伝説』。本作は2度目のアニメ化となった新シリーズのセカンドシーズン第1章にあたり、数千年後の遠い未来に“銀河帝国”と“自由惑星同盟”に分かれた人類の壮大な戦乱のストーリーをふたりの天才の視点から描いていきます。
監督:多田俊介 声優:宮野真守(ラインハルト・フォン・ローエングラム)、鈴村健一(ヤン・ウェンリー)、梅原裕一郎(ジークフリード・キルヒアイス)、梶裕貴(ユリアン・ミンツ)、諏訪部順一(パウル・フォン・オーベルシュタイン)、小野大輔(ウォルフガング・ミッターマイヤー)、中村悠一(オスカー・フォン・ロイエンタール)、坂本真綾(アンネローゼ・フォン・グリューネワルト)、川島得愛(アレックス・キャゼルヌ)、遠藤綾(フレデリカ・グリーンヒル)、三木眞一郎(ワルター・フォン・シェーンコップ)、鈴木達央(オリビエ・ポプラン)、石川界人(ダスティ・アッテンボロー)、下山吉光(ナレーション)ほか
映画「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章」解説
この解説記事には映画「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章のネタバレあらすじ:起
今より遥か遠い未来、人類が「銀河帝国」「自由惑星同盟」に分かれて戦乱を繰り返していた時代。
宇宙暦796年(帝国暦487年)。自由惑星同盟は3000万人の巨大戦力からなる遠征軍を組織して銀河帝国への大規模な侵攻を開始しました。しかし、帝国軍は宇宙艦隊副司令長官となった“常勝の天才”ことラインハルト・フォン・ローエングラム元帥率いる大艦隊をもって反転攻勢を開始、同盟軍は8個艦隊中3個艦隊(第七艦隊、第十艦隊、第十二艦隊)を失う大打撃を受けました。
それでも自由惑星同盟最高評議会の意向を受けた同盟軍のロボス総司令官は残存戦力(第三艦隊、第五艦隊、第八艦隊、第九艦隊、第十三艦隊)をアムリッツァ星系に集結させて戦闘を継続することを決断しました。比較的被害の少ない第十三艦隊は“不敗の魔術師”ことヤン・ウェンリー司令官の指揮のもと、背後の守りを固めるべく機雷原を仕掛け、敵を正面から迎え撃つ作戦に打って出ました。
ラインハルトは完全なる勝利を求め、帝国軍の全艦隊をアムリッツァ星域へと集結させました。帝国軍は残存戦力の少ない艦隊から狙い、ミッターマイヤー司令官の艦隊はビュコック司令官率いる同盟軍第五艦隊に攻め入ろうとしていました。ヤンは隙を突いて攻撃を仕掛けましたが、帝国軍もビッテンフェルト司令官率いる黒色槍騎兵艦隊を投入してきました。
ラインハルトの盟友ジークフリード・キルヒアイスの艦隊は機雷原を撃破し、帝国軍は挟み撃ちから包囲網を構築しようとしましたが、ヤンは合流した第十艦隊を無人で敵に向かわせるという囮作戦に打って出、同盟軍は帝国軍が策に嵌っている間に包囲網を突破することができました。後に「アムリッツァ星域会戦」と呼ばれることになる戦いでした。
銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章のネタバレあらすじ:承
アムリッツァ星域会戦の後、帝国ではラインハルトはヤンにしてやられたビッテンフェルトを処分しようとしましたが、キルヒアイスのを部下の中にまで敵をつくってはいけないとの進言を受けて思い留まることにしました。一方、同盟側は評議会が帝国侵攻失敗の責任を取って総辞職し、ヤンは戦功によりイゼルローン要塞司令官に任じられました。
アムリッツァ星域会戦の翌年、宇宙暦797年(帝国暦488年)。銀河帝国皇帝フリードリヒ四世が急逝しました。フリードリヒ四世は生前に後継者を指名しておらず、次期皇帝の座はフリードリヒ四世の孫で門閥貴族オットー・フォン・ブラウンシュヴァイク公の娘エリザベート、ブラウンシュヴァイクのライバルである門閥貴族ウィルヘルム・フォン・リッテンハイム3世の娘で同じくフリードリヒ四世の孫であるサビーネ、そして唯一の直系男子である亡き皇太子の嫡男エルウィン・ヨーゼフの3人に絞られましたが、最有力候補のヨーゼフはまだ5歳であり、これを機に門閥貴族たちの権力の座をめぐる権力闘争が始まりました。
銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章のネタバレあらすじ:転
帝国の宰相代理クラウス・フォン・リヒテンラーデは自らヨーゼフの後見人として帝国の実権を握るべく、ブラウンシュヴァイクやリッテンハイムへの対抗としてラインハルトに接触しました。ラインハルトは帝国宇宙艦隊長官に任ぜられ、キルヒアイスは副長官に昇格しました。
一方の同盟では、ヤンは帝国側から捕虜を交換したいとの申し出を受けていました。同盟軍がかつてイゼルローン要塞を攻略した際に捕虜にした帝国軍200万人と帝国軍が前年のアムリッツァ星域会戦で捕虜にした同盟軍200万人の交換であり、提案したのはラインハルトでした。
ヤンは申し出を受け入れ、キルヒアイスが帝国側の代表として捕虜交換の式典に赴きました。初めてキルヒアイスと相まみえることになったヤンでしたが、この捕虜交換の裏ではラインハルトが何か策を練っているのではないかとヤンは推測していました。その通り、ラインハルトは極秘裏に工作員を招集し、同時多発的に攻撃を仕掛ける策を練っていました。
その頃、帝国では門閥貴族のひとりフランツ・フォン・マリーンドルフは次期皇帝問題でどの勢力につくべきか迷っていました。しかし、マーリンドルフの娘ヒルダはかつて父がカストロプ動乱の際にキルヒアイスに助けられたことを思い起こし、ラインハルト率いるローエングラム陣営につくべきだと進言しました。そしてヒルダは自らラインハルトと接触し、マリーンドルフ家の家督と財産の保護を条件にラインハルトに忠誠を誓いました。
銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章の結末
その頃、ブラウンシュヴァイクはローエングラム陣営に対抗すべくリッテンハイムと手を組み、帝国の大多数の貴族たちを勢力下に収めて貴族連合軍を組織しようとしていました。続いてブラウンシュヴァイクはウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ上級大将を家族の身の安全を人質にして脅し、貴族連合軍の戦闘総司令官に任じました。
メルカッツらは“常勝の天才”であるラインハルトに正攻法で挑んでも勝ち目がないと考え、ブラウンシュヴァイクにラインハルトの暗殺を提案しましたが一蹴されてしまいました。同じくラインハルト暗殺を主張していたアントン・フェルナー大佐は独断で計画を実行することにし、ラインハルトの最愛の姉アンネローゼ・フォン・グリューネワルトの暗殺を狙いましたが計画を事前に察知していたキルヒアイスの機転により阻止されました。
メルカッツは捕らえられ、彼を高く買っていたラインハルトは自分の陣営につくよう要請しましたはメルカッツは辞退しました。ラインハルトはブラウンシュヴァイク率いる貴族連合軍を“賊軍”と呼び、帝国は今まさに二大勢力がしのぎを削りあう内乱へと突入しようとしていました・・・。
(第2部に続く)
以上、映画「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する