グッバイ・クルエル・ワールドの紹介：2022年日本映画。何の繋がりもなく集まった5人の男女、そこから始まる現金襲撃計画。曲者たちの素性が彼らを追う汚職刑事の追走により徐々に明かされていきます。そして彼らを待つ悲劇的な結末へと突き進んでいくのでした。
監督：大森立嗣 出演：西島秀俊（安西）、斎藤工（萩原）、宮沢氷魚（矢野）、玉城ティナ（美流）、宮川大輔（武藤）、大森南朋（蜂谷）、三浦友和（浜田）、ほか
映画「グッバイ・クルエル・ワールド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グッバイ・クルエル・ワールド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「グッバイ・クルエル・ワールド」解説
この解説記事には映画「グッバイ・クルエル・ワールド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グッバイ・クルエル・ワールドのネタバレあらすじ：起
水色のアメ車に乗り込んだ年齢も性別も違う5人。運転手の武藤は、後部座席に乗るヤクザの萩原に、恋人の美流を人質に取られているようです。助手席に乗る安西、後部座席に座る浜田の5人です。
古いラブホテルに到着し、覆面を被った5人はヤクザが裏に流す金である一億円近い大金を手に入れました。車を乗り捨てると、萩原は武藤と美流に金を投げ捨て「さっさと消えろ」と言い放ちました。美流は分け前が少ないと不満顔です。
何日か経ち、再び萩原の前に現れた武藤と美流は、別の仕事がないかと言います。萩原は深夜の宝石店を襲う仕事に二人を同行させますが、おもむろに美流を襲い、端から頭数に入っていないと言い放ちました。
武藤は萩原の指示で美流を置いて車で逃走します。しかし翌朝、萩原に首を切られて殺されている武藤の死体が見つかりました。
一方で、萩原たちに金を奪われたヤクザ組織の杉山興行は、幹部であるオガタと繋がりを持つ刑事の蜂谷を呼び出し、5人の行方を探す事になったのです。
グッバイ・クルエル・ワールドのネタバレあらすじ：承
大金を手にした安西は、別居している妻みどりと娘の元に戻り、その金でみどりの実家のホテルを継ぎ、ホテルを立て直そうとしていました。
地元住民にも受け入れられ、幸先の良い感じの安西の前に、飯島という男が現れます。飯島は安西がヤクザだった時の舎弟だった男でした。真っ当に生きようとしていた飯島でしたが、なかなか上手く行かず安西を訪ねてきたのです。自分の過去を隠していた安西は、過去の事で飯島に脅され仕方なく従業員として雇うことにします。
その頃、蜂谷は5人が金を奪ったラブホテルで受付をしていた矢野が、情報を流していたことを知ります。
矢野はデリヘルで働いていた美流と知り合い意気投合したので、ホテルで裏金が流れてくるという話を美流に話してしまいます。その事を武藤に相談した美流、武藤は萩原から借金をしていたので、良い話を聞いたと萩原に話し、萩原と繋がりのあった安西と浜田も出てきて作戦は決行されたのでした。結果は周知の通り、美流は全て奪われることになります。
グッバイ・クルエル・ワールドのネタバレあらすじ：転
情報を流した張本人として、矢野は杉山興行の構成員に殺されかけますが、蜂谷がそれを止めます。蜂谷は矢野と美流を組長である杉山の元に連れていき、二人は杉山から萩原を殺すよう命じられます。そして萩原のいる喫茶店に連れてこられると、散弾銃で萩原を含めたヤクザたちを皆殺しにしました。
ニュースで萩原が殺された事を知った安西は、次は自分かもしれないと戦々恐々としますが、飯島が住民たちに安西が元ヤクザだということをバラしてしまったことで、それどころではなくなります。
住民たちから出ていくように言われた安西がホテルに帰ると、飯島がゴソゴソ何か探しているのを見つけました。飯島は安西が手に入れた杉山興行の裏金の事を知っていて、その金を手に入れるつもりで安西に近づいたのです。怒った安西は飯島を殴り殺しました。
その頃、蜂谷は飯島から仕入れた情報で狙いを安西に定めます。厄介者として組を抜けさせられた安西を追う杉山興行の構成員と蜂谷は、安西のホテルまでやってきますが安西はすでにいなくなっていました。安西は浜田を訪ね、新たな現金襲撃計画に加担していたのです。
安西の居場所に心当たりがあった蜂谷は、矢野と美流を向かわせて殺そうとしますが、逆に矢野と美流に裏切られ、殺されてしまいました。
グッバイ・クルエル・ワールドの結末
安西は浜田の指示で、若い衆を連れて県知事が賄賂を受け取ろうとしているガソリンスタンドを襲撃しようとしています。しかし、若い衆に裏切られ銃を向けられます。そこに同じ金を狙った矢野と美流が現れ、事態はグチャグチャになってしまいました。
安西は隙をつき美流に銃を撃ち込みますが、反撃を食らってしまいます。ビルの屋上から様子を眺めていた浜田は、突然ガソリンスタンドが爆発したのを見て驚きます。そこに傷だらけの安西が現れ、浜田を撃ち殺しました。
満身創痍の姿で家に帰った安西でしたが、怯えるみどりと娘に拒否されてしまいました。ショックを受けフラフラとやってきた橋の上に、辛うじて生きていた蜂谷がいました。「もう疲れた」と二人は笑い合います。
そこに杉山興行の構成員が現れました。そして銃声が鳴り響きます。
以上、映画「グッバイ・クルエル・ワールド」のあらすじと結末でした。
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