天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピック ON 銀幕の紹介:2010年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第34作『天装戦隊ゴセイジャー』と第33作『侍戦隊シンケンジャー』のクロスオーバー作品で、『スーパー戦隊祭』の一環として公開されました。千葉雄大と松坂桃李がダブル主演を務め、敵に洗脳されたシンケンレッド(松坂桃李)を救い出すために両戦隊が力を合わせる様を描き上げます。なお、本作にはスーパー戦隊第35作記念作『海賊戦隊ゴーカイジャー』もテレビ放映開始に先駆けて先行登場しており、『ゴーカイジャー』テレビ第40話と繋がる内容となっています。
監督:竹本昇 出演者:千葉雄大(アラタ/ゴセイレッドの声)、松坂桃李(志葉丈瑠/シンケンレッドの声)、さとう里香(エリ/ゴセイピンクの声)、浜尾京介(アグリ/ゴセイブラックの声)、にわみきほ(モネ/ゴセイイエローの声)、小野健斗(ハイド/ゴセイブルーの声)、小西克幸(ゴセイナイトの声)、相葉裕樹(池波流ノ介/シンケンブルーの声)、高梨臨(白石茉子/シンケンピンクの声)、鈴木勝吾(谷千明/シンケングリーンの声)、森田涼花(花織ことは/シンケンイエローの声)、相馬圭祐(梅盛源太/シンケンゴールドの声)、山田ルイ53世(天知秀一郎)、中村咲哉(天知望)、伊吹吾郎(日下部彦馬)、夏居瑠奈(志葉薫)、宮田幸季(データスの声/データスハイパーの声)、飛田展男(血祭のブレドランの声/彗星のブレドランの声/チュパカブラの武レドランの声)、遠近孝一(ダイゴヨウの声)、チョー(骨のシタリの声)、玄田哲章(マダコダマ)、小澤亮太(ゴーカイレッドの声)、山田裕貴(ゴーカイブルーの声)、市道真央(ゴーカイイエローの声)、清水一希(ゴーカイグリーンの声)、小池唯(ゴーカイピンクの声)ほか
映画「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピック ON 銀幕の予告編 動画
映画「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕」解説
この解説記事には映画「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕のネタバレあらすじ:起
「天装戦隊ゴセイジャー」は地球を護るために今日も敵怪人たちと戦っていました。その頃、かつて「侍戦隊シンケンジャー」によって倒されたはずの「外道衆」の生き残り・骨のシタリ(声:チョー/演:大林勝)が三途の川から這い上がり、「向こう(現世)じゃ知らない連中(ゴセイジャー)がのさばってるようだね」と愚痴をこぼしました。骨のシタリを三途の川から引き揚げたのは、シンケンジャーに倒された外道衆の総大将・血祭ドウコクの意思を継ぐという“血祭のブレドラン”(声:飛田展男/演:清家利一)でした。
ゴセイレッドことアラタ(千葉雄大)はゴセイピンクことエリ(さとう里香)、ゴセイブラックことアグリ(浜尾京介)とゴセイイエローことモネ(にわみきほ)の兄妹、ゴセイブルーことハイド(小野健斗)、協力者の天知望(中村咲哉)からお使いを頼まれ、買い出しに出かけました。ところが、途中でアラタは外道衆の戦闘員“ナナシ連中”が人々を襲う様を目撃、ゴセイレッド(声:千葉雄大/演:竹内康博)に変身して立ち向かいました。
「お主が護星天使か」そこに現れたのは怪人・アヤカシのマダコダマ(声:玄田哲章)でした。「問答無用!」マダコダマはゴセイレッドの“天装術”を吸収し、倍返しにしてゴセイレッドにぶつけました。苦戦するゴセイレッドの前にシンケンジャーのリーダー・シンケンレッド(声:松坂桃李/演:福沢博文)が現れ、瞬く間にナナシ連中を片付けるとマダコダマを圧倒しました。形勢不利とみたマダコダマは一時撤退、変身を解除したシンケンレッドこと志葉家19代目当主・志葉丈瑠(松坂桃李)は滅ぼしたはずのアヤカシが再び出現したことに警戒心を抱きました。
助けてくれた礼を言うアラタに、丈瑠は「礼を言われるほどのことじゃない。外道衆からこの世を守ることが俺たちの運命なだけだ」と返しました。これから各地に散らばった仲間を集めるという丈瑠に、アラタも「俺たち護星天使も地球を護ることが使命なんだ」とぜひとも協力させてほしいと頼み、両者は握手を交わしました。
ゴセイジャーが居候している「天知家」には志葉家の後見人の日下部彦馬(伊吹吾郎)や黒子たちも訪れ、侍に興味を示したゴセイジャーの面々はサポートロボのデータス(声:宮田幸季/演:神尾直子)に侍のデータを収集するよう依頼しました。すぐさま知らせを聞きつけたシンケンブルーこと池波流ノ介(相葉裕樹)が馳せ参じ、外道衆が現れたと知ったシンケンレッドとシンケンブルー、ゴセイジャーは変身して現場のスタジアムに急行しました。谷千明(鈴木勝吾)もシンケングリーンに変身して加勢しますが、やはりゴセイジャーの天装術はマダコダマには通用しませんでした。苦戦を強いられる一行の前に血祭のブレドランが現れ、シンケンレッドに戦いを挑んできました。シンケンレッドは“スーパーシンケンレッド”に変身してブレドランに一太刀浴びせますが、シンケンレッドはブレドランの罠にはまって捕らえられ、連れ去られてしまいました。
天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕のネタバレあらすじ:承
流ノ介や千明は丈瑠が三途の川に連れ去られたのではと考えますが、アラタたちはブレドランなら別の目的があるはずだと推測しました。しかし、ブレドランの行く先まではわからず、アラタの「諦めなければ必ず何とかなるはずだよ」との呼びかけにお気楽過ぎるとキレてしまった千明と流ノ介はゴセイジャーとは手を組めないと告げて独自に動くことにしました。
アラタ以外のゴセイジャーもシンケンジャーとの協力は無理だと難色を示しましたが、アラタだけは他のシンケンジャーを探しに行こうと乗り気でした。エリとアグリは黒子に扮し、日本に帰国したシンケンピンクこと白石茉子(高梨臨)を空港に迎えに行きました。一方、ハイドは流ノ介に変装、モネと共に駅に着いたシンケンイエローこと花織ことは(森田涼花)を出迎えました。
アラタが再度流ノ介や千明を説得しているところに茉子とことはが合流、シンケンジャーは再会を喜び合いました。そこに突如、丈瑠が姿を現しますが、丈瑠は闇の力をまとった“外道シンケンレッド”に変身してゴセイジャーはおろか仲間たちにまで襲い掛かりました。そこに血祭のブレドランとマダコダマも現れ、シンケンジャーは丈瑠が敵に洗脳されたことを悟りました。外道シンケンレッドは“烈火大斬刀”でシンケンジャーを葬り去ろうとしますが、ゴセイレッドはシンケンジャーを庇って必殺技の直撃を受けてしまいます。外道シンケンレッドがとどめを刺そうとしたその時、「ここからは私のターン」とゴセイナイト(声:小西克幸/演:岡元次郎)が駆け付け、梅盛源太(相馬圭祐)もシンケンゴールドに変身して加勢しました。ゴセイナイトとシンケンゴールドはゴセイジャーとシンケンジャーを連れて一時撤退しました。
アラタは重傷を負って戦闘不能に陥り、ゴセイジャーは天装術が全く通用しないことに戸惑いますが、ゴセイナイトは「今のお前たちの天装術を超える方法を探すべきだ。戦うのはお前たちだけではないだろう」とゴセイジャーにヒントを与えました。エリは作戦会議中のシンケンジャーの元へおにぎりを持って向かい、シンケンジャーは体を張って自分たちを護ってくれたアラタに報いるためにもゴセイジャーと手を組むことにしました。ゴセイジャーとシンケンジャーは、ゴセイジャーの天装術とシンケンジャーの“モヂカラ”を組み合わせれば天装術を超える力が得られると考え、それぞれの力を組み合わせる訓練を開始しました。最初の内はどうしても上手くいきませんでしたが、訓練を重ねるごとに次第にコンビネーションが合うようになっていきました。その頃、三途の川では、血祭のブレドランはマダコダマと共に三途の川の水を現世に垂れ流そうと目論んでいました。
天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕のネタバレあらすじ:転
傷の癒えたアラタは源太やダイゴヨウ(声:遠近孝一)から寿司を振舞われました。流ノ介はいくら両戦隊が力を合わせても丈瑠を救い出せるわけではないと忠告しますが、アラタはそれでも「諦めなければ何とかなるはずだよ」と諭しました。そこに丈瑠の養母で志葉家先代当主の元シンケンレッド・志葉薫(夏居瑠奈)が彦馬を伴って現れ、「アラタさん、私と共に来ていただけますか?」と呼びかけました。
その頃、血祭のブレドランはかつて「天の塔」があった場所に三途の川の水で池を作り、200年に一度最大規模となる太陽フレアのエネルギーとゴセイパワー、マダコダマの作った水蒸気の巨大レンズで増幅した外道シンケンレッドのモヂカラの炎を合わせることで「護星界」へと通じる道を作り、そこへ三途の川の水を流し込んで護星界を滅亡させる企みを明かしていました。そのことを知った骨のシタリは「アタシたちを利用しようとしたのだね。三途の川の水はアタシたちの物だからね」と反旗を翻して去っていきました。
ブレドランの企みに気付いたゴセイジャーとシンケンジャーは現場に向かいましたが、またしても外道シンケンレッドが立ちはだかってきました。ゴセイジャーとシンケンジャーは外道シンケンレッドの圧倒的な強さの前に苦戦を強いられますが、アラタが来るまでは何とか持ちこたえようと決心しました。外道シンケンレッドが両戦隊にとどめを刺そうとしたその時、ようやくゴセイレッドが駆け付けて外道シンケンレッドと一騎打ちを始めました。ゴセイレッドは「(丈瑠の)炎を制するにはさらに強い炎の力が必要です。あなたの天装術と火炎のモヂカラが加われば丈瑠を救い出すことができるかもしれません」という薫と共に炎のモヂカラが込められたゴセイカードを作り出しており、外道シンケンレッドをも超える強力な炎を生み出しました。激闘の末、丈瑠の洗脳が解け、丈瑠は仲間たちとの再会を喜び合いました。想いをひとつにしたゴセイジャーとシンケンジャーはゴセイナイトと合流して血祭のブレドランの元に向かい、同時変身して名乗りを上げました。
「シンケンレッド、志葉丈瑠!」「同じくブルー、池波流ノ介!」「同じくピンク、白石茉子!」「同じくグリーン、谷千明!」「同じくイエロー、花織ことは!」「同じくゴールド、梅盛源太!」
「嵐のスカイックパワー、ゴセイレッド!」「息吹のスカイックパワー、ゴセイピンク!」「巌(いわお)のランディックパワー、ゴセイブラック!」「芽萌(いぶき)のランディックパワー、ゴセイイエロー!」「怒濤のシーイックパワー、ゴセイブルー!」「地球(ほし)を浄める宿命の騎士、ゴセイナイト!」
「天下御免の侍戦隊シンケンジャー、参る!」「地球(ほし)を護るは天使の使命、天装戦隊ゴセイジャー、降臨!」
天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕の結末
遂にゴセイジャー・シンケンジャーと血祭のブレドラン・マダコダマ一味との最終決戦が始まりました。ゴセイジャーとシンケンジャーはこれまでの特訓の成果を生かし、上手く連携して敵戦闘員たちを片付けていきました。
ゴセイレッドとシンケンレッドが血祭のブレドランに戦いを挑んでいる最中、ダイゴヨウは骨のシタリが外道衆を引き連れて三途の川の水を取り返そうとしている様子を目撃しました。その時、1発の銃声が鳴り響き、どこからともなく「海賊戦隊ゴーカイジャー」が姿を現しました。(なぜゴーカイジャーがこの場に現れたかについては「ゴーカイジャー」テレビ第40話を参照)
ゴーカイジャーは「いつもより派手に行くぜ!」と瞬く間にナナシ連中たちを退治し、骨のシタリに「冥土の土産だ。面白いものを見せてやる」と歴代スーパー戦隊の力が込められた「レンジャーキー」を取り出しました。ゴーカイレッド(声:小澤亮太)は「炎神戦隊ゴーオンジャー」のゴーオンレッドに、ゴーカイブルー(声:山田裕貴)は「轟轟戦隊ボウケンジャー」のボウケンレッドに、ゴーカイイエロー(声:市道真央)は「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のゲキレッドに、ゴーカイグリーン(声:清水一希)は「特捜戦隊デカレンジャー」のデカレッドに、ゴーカイピンク(声:小池唯)は「魔法戦隊マジレンジャー」のマジレッドに“ゴーカイチェンジ”しました。ゴーカイジャーはそれぞれの戦隊の必殺技を炸裂させて骨のシタリを倒し、一部始終を見ていたダイゴヨウにこのことは内緒にしておくよう告げて去っていきました。
一方のゴセイジャーとシンケンジャーは、それぞれの天装術とモヂカラを合わせた攻撃でマダコダマを追い詰めました。血祭のブレドランは彗星のブレドラン(声:飛田展男)とチュパカブラの武レドラン(声:飛田展男)を召喚してゴセイレッドとゴーカイレッドを追い詰めましたが、ゴセイレッドは“スーパーゴセイレッド”に、シンケンレッドは“ハイパーシンケンレッド”にパワーアップして彗星のブレドランとチュパカブラの武レドランを倒しました。ゴセイジャーはモヂカラが込められたゴセイカードでシンケンジャーを“スーパーシンケンジャー”にパワーアップさせ、ゴセイジャーも“スーパーゴセイジャー”にパワーアップして血祭のブレドランとマダコダマを打ち破りました。
血祭のブレドランは最後の力を振り絞り、護星界を道連れにしようと三途の川の水を溢れさせました。ゴセイジャーは封印のゴセイカードを、シンケンジャーは封印のモヂカラを使って三途の川の水を消滅させ、護星界への道も閉ざすことに成功しました。ところが、倒されたはずの血祭のブレドランとマダコダマは巨大化して両戦隊に襲い掛かり、ゴセイジャーは巨大ロボ「グランドゴセイグレート」に、シンケンジャーは「ダイカイシンケンオー」に乗り込んで対峙しました。そこに巨大化した「データスハイパー」と「ダイゴヨウ」も駆け付け、グランドゴセイグレートは必殺技“グランドグレートストライク”を、ダイカイシンケンオーは“二天一流乱れ斬り”をマダコダマに炸裂させて倒しました。
しかし、しぶとく生き残った血祭のブレドランは必殺技“外道血祭弾”を繰り出して4体の巨大ロボを戦闘不能に追い込みました。シンケンレッドはゴセイジャーに「諦めるな!」と檄を飛ばし、奮起したゴセイジャーは諦めない気持ちで新たに“ミラクルコンバインカード”を生み出しました。ゴセイグレードはデータスパイパー、“グラディオンヘッダー”に変形したゴセイナイト、シンケンジャー6人とダイゴヨウを取り込んで新たな巨大ロボ「グランドハイパーゴセイグレート」となり、形勢逆転して血祭のブレドランを圧倒しました。そして両戦隊は天装術とモヂカラを合わせた“モヂカラビクトリーチャージカード”を生み出し、「地球(ほし)を傷つけ汚す魂に護星の使命が天罰を下す!」と最強必殺技“モヂカラヘッダーストライク”を炸裂させました。血祭のブレドランは「このまま終わってたまるか!」と断末魔の絶叫を上げて壮絶な爆死を遂げました。ゴセイジャーとシンケンジャーはシンケンゴールドの音頭で勝利の一本締めを行いました。「これにて一件落着!」
戦い終えたゴセイジャーとシンケンジャーは芽生えた友情を確かめつつも、それぞれの日常へ戻ることにしました。アラタと丈瑠は固い握手を交わし、互いの健闘を讃え合いました。
以上、映画「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピック ON 銀幕」のあらすじと結末でした。
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