特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIEの紹介:2012年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第36作『特命戦隊ゴーバスターズ』と第35作『海賊戦隊ゴーカイジャー』がコラボレーションした『スーパー戦隊VSシリーズ』の一作品です。宇宙で最も強大な力が手に入るといわれる“幻のレンジャーキー”を巡り、ゴーカイジャー・ゴーバスターズ・それぞれの敵組織が激しく激突します。なお、本作には第37作『獣電戦隊キョウリュウジャー』がテレビ放映開始に先駆けて先行登場しています。
監督:柴﨑貴行 出演者:鈴木勝大(桜田ヒロム/レッドバスター)、小澤亮太(キャプテン・マーベラス/ゴーカイレッド)、馬場良馬(岩崎リュウジ/ブルーバスター)、小宮有紗(宇佐見ヨーコ/イエローバスター)、松本寛也(陣マサト/ビートバスター)、山田裕貴(ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー)、市道真央(ルカ・ミルフィ/ゴーカイイエロー)、清水一希(ドン・ドッゴイヤー(ハカセ)/ゴーカイグリーン)、小池唯(アイム・ド・ファミーユ/ゴーカイピンク)、池田純矢(伊狩鎧/ゴーカイシルバー)、藤原啓治(チダ・ニック)、玄田哲章(ゴリサキ・バナナ)、鈴木達央(ウサダ・レタス)、中村悠一(ビート・J・スタッグ/スタッグバスター/ワレドナイヤー)、榊英雄(黒木タケシ)、西平風香(仲村ミホ)、高橋直人(森下トオル)、陳内将(エンター/エンター・ユナイト)、水崎綾女(エスケイプ/エスケイプ・エボルブ)、細貝圭(バスコ・タ・ジョロキア)、田村ゆかり(ナビィ)、夏居瑠奈(志葉薫)、櫻井孝宏(ジェラシット)、津久井教生(ヤツデンワニ)、土師孝也(バッカス・ギル)、竜星涼(キョウリュウレッド)、斉藤秀翼(キョウリュウブラック)、金城大和(キョウリュウブルー)、塩野瑛久(キョウリュウグリーン)、今野鮎莉(キョウリュウピンク)ほか
映画「特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIEの予告編 動画
映画「特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー」解説
この解説記事には映画「特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIEのネタバレあらすじ:起
古の昔、宇宙のどこかに散らばった5本の“幻のレンジャーキー”。その全てを集めた者は宇宙で最も強大な力を手に入れることができると言い伝えられていました。
かつて「海賊戦隊ゴーカイジャー」と戦った「宇宙帝国ザンギャック」の新たな司令官バッカス・ギル(声:土師孝也)は「特命戦隊ゴーバスターズ」の宿敵「ヴァグラス」のエンター(陳内将)と手を組み、行動隊長ワレドナイヤー(声:中村悠一)を引き連れて宇宙船“黒いゴーカイガレオン”で地球に向かっていました。バッカス・ギルは“幻のレンジャーキー”のうち4本を手に入れており、残る最後のキーを探していました。
その頃、ゴーバスターズの基地「エネルギー管理局特命部」では、レッドバスターこと桜田ヒロム(鈴木勝大)が相棒バディロイドのチダ・ニック(声:藤原啓治/演:浅井宏輔)に、ブルーバスターこと岩崎リュウジ(馬場良馬)がゴリサキ・バナナ(声:玄田哲章/演:岡元次郎)に、イエローバスターこと宇佐見ヨーコ(小宮有紗)がウサダ・レタス(声:鈴木達央)に無茶な頼みごとをしていました。あまりの人使いの荒さに、ニックは「俺たちがいなかったらどうするんだよ!」と愚痴をこぼしました。その時、オペレーターの森下トオル(高橋直人)と仲村ミホ(西平風香)が某地区の新世代エネルギー“エネトロン”のタンクが襲撃されていると告げ、司令官の黒木タケシ(榊英雄)は直ちにゴーバスターズを現場に急行させました。
黒いゴーカイガレオンはエネトロンタンクを破壊、街に攻撃を開始しました。駆け付けたレッドバスター(声:鈴木勝大/演:押川善文)、ブルーバスター(声:馬場良馬/演:竹内康博)、イエローバスター(声:小宮有紗/演:蜂須賀祐一)が目の当たりにしたのは、なぜかバッカス・ギルと手を組んだゴーカイジャーの5人、ゴーカイレッドことキャプテン・マーベラス(小澤亮太)、ゴーカイブルーことジョー・ギブケン(山田裕貴)、ゴーカイイエローことルカ・ミルフィ(市道真央)、ゴーカイグリーンことドン・ドッコイヤー、通称・ハカセ(清水一希)、ゴーカイピンクことアイム・ド・ファミーユ(小池唯)の姿でした。ゴーカイジャーは「お前たちに邪魔させるわけにはいかない」と“ゴーカイチェンジ”し、ゴーバスターズに襲い掛かりました。
一方、陣マサト(松本寛也)はビートバスター(声:松本寛也/演:清家利一)に、ビート・J・スタッグ(声:中村悠一/演:佐藤太輔)はスタッグバスターに変身、巨大ロボ「バスターヘラクレス」で黒いゴーカイガレオンに対抗しますが全く歯が立ちませんでした。
ゴーバスターズとゴーカイジャーが激しくぶつかり合っている最中、伊狩鎧(池田純矢)がゴーカイシルバーに変身、巨大マシン「豪獣ドリル」に乗って駆け付けました。事情を知らないゴーカイシルバーはゴーカイレッドに言われるまま“レンジャーキー”を渡し、ゴーカイジャーは「大戦隊ゴーグルファイブ」や「未来戦隊タイムレンジャー」に変身してゴーバスターズを圧倒しました。ゴーバスターズも負けじと“パワードカスタム”に変身して対抗しました。すると突然その場にエンターが4本の“幻のレンジャーキー”を持って現れ、地中に眠っていた最後の1本を回収しました。その時、“幻のレンジャーキー”は突然暴走を起こし、上空に巨大な時空の歪みの渦を生み出しました。ゴーカイジャーの6人、イエローバスター、スタッグバスター、ゴリサキ、4本の“幻のレンジャーキー”を飲み込んでしまい、エンターは黒いゴーカイガレオンと共にいずこへと去っていきました。
残されたレッドバスター、ブルーバスター、ニック、ウサダはその場に現れたゴーカイジャーのサポートロボ・ナビィ(声:田村ゆかり)を捕らえました。特命部司令室に連行されたナビィはヒロム、リュウジ、陣、ニック、ウサダの問いに対し、ナビィはなぜ鎧を除くゴーカイジャーがザンギャックに寝返ったのかまではわからないとしながらも事情を説明しました。バッカス・ギルの叔父でザンギャック皇帝だったアクドス・ギルを倒したゴーカイジャー(テレビ本編最終回参照)はそのままザンギャック本星に乗り込んだのですが、ゴーカイジャーはヴァグラスと手を組んだバッカス・ギルの前に敗れ去り、旗艦「ゴーカイガレオン」を破壊され、ナビィと鎧だけが命からがら地球に流れ着いたのです。ゴーバスターズは“幻のレンジャーキー”の力を使えばヨーコたちを取り戻せると考えていたその時、特命部に何者かが1本の巻物を届けてきました。
特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIEのネタバレあらすじ:承
ザンギャックとヴァグラスが手を組んだのは、アクドス・ギルの復讐のために地球を消滅させようと企むバッカス・ギルと“幻のレンジャーキー”の力を利用して地球を“亜空間”に取り込もうと目論むエンターの利害が一致したことによるものでした。
江戸時代の1772年に飛ばされたヨーコとJは町人に変装して現代に戻る手段を探ろうとしました。そこに盗人に変装した鎧が現れ、鎧とJの提案で未来の特命部宛てに手紙を残すことにしました。
現代。巻物を特命部に届けたのは、「侍戦隊シンケンジャー」の志葉家先代当主で元・姫シンケンレッドの志葉薫(夏居瑠奈)でした。巻物にはヨーコからのメッセージが記されていました。大のスーパー戦隊オタクである鎧は志葉家なら手紙を間違いなく特命部に託してくれると考えたのです。
陣が巻物を調べた結果、ヨーコ・J・鎧は1772年の江戸、マーベラスは2005年の日本某所、ゴリサキは中生代白亜紀のローラシア大陸北部、ジョーとルカは大航海時代の1557年の地中海、ハカセとアイムは1805年のイギリスに飛ばされたと推測しました。ナビィはタイムレンジャーのタイムマシン能力を持つ豪獣ドリルなら過去にタイムスリップできると提案、陣は豪獣ドリルのプログラムを“バスターマシン”にダウンロードすれば過去に飛べると考えました。しかし、それにはバディロイドたちの持つ“ワクチンプログラム”が必要であり、ニックとウサダは仲間たちを救うためならどんなこともすると快くプログラム提供を申し出ました。
バスターマシンの燃料であるエネトロンの往復分の使用量を計算すると過去世界に滞在できるのは45分間だけであり、レッドバスターとニックは巨大ロボ「ゴーバスターエース(CB-01チーター)」で、ブルーバスターはエネたんと共に「FS-0Oフロッグ」で、陣は巨大ロボ「ゴーバスタービート(BC-04ビートル)」で、ウサダは「RH-03ラビット」で各時代に転送されました。
1557年の地中海では、ジョー・ルカ・ワレドナイヤーが“青の幻のレンジャーキー”を発見していたところでした。この時代に到着したリュウジは“幻のレンジャーキー”を奪取、ブルーバスターに変身してゴーカイブルー・ゴーカイイエローと交戦しました。
1772年の江戸では、ヨーコ・J・鎧はなぜかこの時代に飛ばされていたジェラシット(声:櫻井孝宏)と遭遇しました。ジェラシットはたまたま拾った”黄色の幻のレンジャーキー”を持っていました。
1805年のイギリスでは、貴族に変装したハカセとアイムが“緑の幻のレンジャーキー”があると思わしき宮殿に潜入していました。お目当てのものを見つけた二人でしたが、ハカセが誤ってトラップのスイッチを押してしまい、二人は危うく殺されそうになりましたが、そこに盗賊に扮した陣が現れて二人を助け、“幻のレンジャーキー”を入手しました。
中生代白亜紀のローラシア大陸北部では、“ピンクの幻のレンジャーキー”はザンギャックに回収されていました。その様子を見ていたゴリサキは「リュウジ、どうすりゃいいんだ」と頭を抱えていると現れた恐竜に追いかけ回され、駆け付けたウサダに救助されました。
2005年の東京。マーベラスはヤツデンワニ(声:津久井教生)の経営するカレー屋「恐竜や」で食事を採っていました。「恐竜や」に入ったヒロムはマーベラスに銃口を向けますが、マーベラスが食べていたのはチキンカレーであり、ニワトリ(チキン)が大の苦手なヒロムは危うくフリーズしそうになりました。
1557年の地中海。ブルーバスターはゴーカイブルー・ゴーカイイエローと交戦している間にワレドナイヤーに不意打ちされ、“青の幻のレンジャーキー”を奪われてしまいます。とどめを刺されそうになったブルーバスターの窮地を救ったのは何とゴーカイブルーとゴーカイイエローでした。ワレドナイヤーは“幻のレンジャーキー”を持ったまま現代へと戻っていきました。
2005年の東京。ヒロムとマーベラスは激しく刃を交えていましたが、ヒロムから真意を問われたマーベラスは「お前らに俺たちを攻撃させることだ」と言い放ちました。実は、バッカス・ギルの強さを思い知らされたゴーカイジャー(鎧を除く)はあえて投降して味方に付いたフリをすることで“幻のレンジャーキー”を奪取するのが目的だったのです。リュウジはジョーとルカから、陣はハカセとアイムからそれぞれ事情を聞かされていました。
「俺たちを信用できないからこんな回りくどい作戦を立てたのか」と問うヒロムに、マーベラスは「ザンギャックは俺たちの敵だ。それに、スーパー戦隊としてゴーバスターズはまだ半人前だ」と言い放ち、ヒロムは「俺たちを信じろとは言わない。相手が何だろうと、地球を守るのは俺たちだ」と反論しました。
ゴーバスタービートで現代に戻った陣、ハカセ、アイムでしたが、その直後にバッカス・ギルに襲撃され、“緑の幻のレンジャーキー”を奪われてしまいます。続いて現代に戻ったヒロム、ニック、マーベラスは特命部の司令室でナビィ、陣、ハカセ、アイム、リュウジ、ジョー、ルカたちと合流しました。
ゴリサキとウサダは1772年の江戸に飛び、ヨーコ、J、鎧を救出しようとしましたが、そこにエンターが操るヴァグラスの巨大ロボ「メガゾードε」が“幻のレンジャーキー”を奪うために襲い掛かり、更にはバッカス・ギルまで現れました。鎧はゴーカイシルバーに、ヨーコはイエローバスターに、Jはスタッグバスターに変身して応戦しますが、その間にタイムリミットの45分が過ぎてしまいます。
レッドバスター、ニック、ゴーカイレッドはゴーバスターエースと「LT-06タテガミライオー」で1772年に向かい、ゴーバスターエースがメガゾードεと交戦している間にゴーカイレッドは「シンケンジャー」のシンケンレッドに変身してゴリサキを救い出しました。タイムリミットまで残り1分、レッドバスターはバイクに変形したニックと共にバッカス・ギルに戦いを挑みましたが、“黄色の幻のレンジャーキー”はバッカス・ギルに奪われてしまいます。いよいよバスターマシンのエネトロンが底を尽きそうになり、ニックは自分たちバディロイドのエネルギー源のエネトロンを使って現代に戻ろうと提案しました。ニックは無茶だというレッドバスターに「俺を信じろ」と告げ、ヒロム・マーベラス・ヨーコ・J・鎧は間一髪で現代に戻ることができましたが、エネトロンを使い果たしたニック・ゴリサキ・ウサダはオーバーヒートを起こして機能停止してしまいました。
特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIEのネタバレあらすじ:転
ニック・ゴリサキ・ウサダは直ちに特命部基地に搬送され、懸命の修理を受けましたが、3体とも完全に自我と全ての記憶を失ってしまっていました。陣は3体が江戸時代から脱出する際にエンターの攻撃を受けたことでバディロイドに自我を与えるワクチンプログラムが破壊されたと説明、直すのは不可能であると告げました。深い悲しみに暮れるヒロム・リュウジ・ヨーコの姿を目の当たりにしたゴーカイジャーの6人は改めてゴーバスターズとバディロイドの絆の深さに気付かされ、自分たちだけで“幻のレンジャーキー”を取り戻す決意を固めました。
その頃、黒いゴーカイガレオンではエンターが全て揃った“幻のレンジャーキー”を起動させ、上空に亜空間を出現させました。ゴーカイジャーは直ちに出動することにし、ヒロムたちも「ここで戦わなければ、俺たちを守ってくれた仲間たち(バディロイド)に申し訳が立たない」と戦う決心をしました。
ナビィは過去から転送したゴーカイガレオンで黒いゴーカイガレオンに攻撃を仕掛け、激しい空中戦を展開しました。エンターはエンター・ユナイト(声:陳内将)に変身して地上に降り立ちますが、その前にゴーカイジャー6人とゴーバスターズの4人と1体が立ちはだかりました。ゴーバスターズとゴーカイジャーは同時変身し、名乗りを上げました。
「レッドバスター!」「ブルーバスター!」「イエローバスター!」「ビートバスター!」「スタッグバスター!」「特命戦隊ゴーバスターズ!」
「ゴーカイレッド!」「ゴーカイブルー!」「ゴーカイイエロー!」「ゴーカイグリーン!」「ゴーカイピンク!」「ゴォ~カイ、シルバー!」「海賊戦隊ゴーカイジャー!」
「バスターズ、レディーゴー!」
遂に二大戦隊とザンギャック・ヴァグラス連合軍との決戦が始まりました。両戦隊は敵の戦闘員を一掃しますが、エンター・ユナイトはパソコンを操作してエスケイプ(水崎綾女)、参謀長ダマラス、バスコ・タ・ジョロキア(細貝圭)のアバターを呼び出してバッカス・ギルに加勢させました。ゴーカイレッド・ゴーカイブルー・ゴーカイイエローは「太陽戦隊サンバルカン」に変身してバスコのアバターを倒し、ゴーカイグリーンとゴーカイピンクは「電光石火ゴウライジャー(「忍風戦隊ハリケンジャー」に登場)」のカブトライジャーとクワガライジャー、ゴーカイシルバーは天空忍者シュリケンジャー(「ハリケンジャー」に登場)に変身してダマラスのアバターを倒しました。ゴーバスターズも力を合わせてエスケイプのアバターを倒しました。
バッカス・ギルに立ち向かう両戦隊でしたが、黒いゴーカイガレオンは容赦なく両戦隊に攻撃を加えていきました。レッドバスターとゴーカイレッドは黒いゴーカイガレオンの内部に突入、ワレドナイヤーを船外へ放り出しました。レッドバスターは「ニックは…俺の相棒はずっと俺を信じてくれた。だから俺はアイツを信じることができた。俺はアンタを信じる。アンタに信じてもらいたいからな」とゴーカイレッドに伝え、“幻のレンジャーキー”全てを取り戻しましたが亜空間の広がりは止まりませんでした。
ゴーカイレッドとレッドバスターは直接黒いゴーカイガレオンを破壊するために一旦地上に降り立ち、待ち構えていたワレドナイヤーの部隊と交戦しました。するとそこに、どこからともなく「ここは任せてくれ!」と37番目のスーパー戦隊「獣電戦隊キョウリュウジャー」のキョウリュウレッド(声:竜星涼)が現れました。ゴーカイレッドに「どこが戦隊だ?」と突っ込まれ、仲間がまだ到着していないことに気付いたキョウリュウレッドでしたが、レッドバスターとゴーカイレッドは「一人でも何とかなるだろう」というキョウリュウレッドに後を任せて仲間たちの元に向かいました。
「荒れるぜ、止めてみな!」と意気込むキョウリュウレッドの前にようやく仲間たちが集結しました。「聞いて驚け! 牙の勇者、キョウリュウレッド!」「弾丸の勇者、キョウリュウブラック(声:斉藤秀翼)!」「鎧の勇者、キョウリュウブルー(声:金城大和)!」「斬撃の勇者、キョウリュウグリーン(声:塩野瑛久)!」「角の勇者、キョウリュウピンク(声:今野鮎莉)!」「史上最強のブレイブ、獣電戦隊キョウリュウジャー!」
名乗りを上げたキョウリュウジャーは瞬く間に敵戦闘員ゴーミンたちを一掃、ワレドナイヤーに必殺技“獣電ブレイブフィニッシュ”を浴びせて倒しました。「よーし、後は頼んだぜ、ゴーバスターズ、ゴーカイジャー!」
特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIEの結末
エンターは阿空間からメガゾードの転送を開始、ゴーカイレッドはゴーバスターズにメガゾードを任せて“ザンギャックの死にぞこない”を倒すことにしました。黒木司令官はレッドバスターの要請を受け、自我を失ったままのニック・ゴリサキ・ウサダを乗せたバスターマシンを出動させました。ビートバスターとスタッグバスターもバスターヘラクレスに乗り込み、エンターの駆る新型の「メガゾードΩ」と対峙しました。レッドバスター・ブルーバスター・イエローバスターもバスターマシンを合体させた巨大ロボ「ゴーバスターオー」で加勢しました。
同じ頃、地上ではゴーカイジャーがバッカス・ギルの圧倒的な強さに苦戦していました。「なぜそうまでして地球を守ろうとする?」とバッカス・ギルに問われたゴーカイレッドは「俺たちは地球を守るつもりなんてねえ。地球を守る連中(ゴーバスターズ)はそこにいるからな。俺たちは目の前の敵を倒すだけだ。それが海賊ってもんだろ!」と言い放ちました。
「派手にいくぜ!」ゴーカイレッドはデンジレッド(電子戦隊デンジマン)、ゴーカイブルーはダイナレッド(科学戦隊ダイナマン)、ゴーカイイエローはゲキレッド(獣拳戦隊ゲキレンジャー)、ゴーカイグリーンはファイブレッド(地球戦隊ファイブマン)、ゴーカイピンクはマジレッド(魔法戦隊マジレンジャー)、ゴーカイシルバーはゴーオンレッド(炎神戦隊ゴーオンジャー)にそれぞれ変身して反撃を開始、続いてゴーカイシルバーは“ゴールドモード”にパワーアップして必殺技“ゴーカイレジェンドリーム”を放ち、他の5人も“ゴーカイガレオンバスター”を放ってバッカス・ギルを撃破しました。しかし、バッカス・ギルは「このまま終わらせねえ!」と酒を飲んで巨大化し、ゴーカイジャーは巨大ロボ「ゴーカイオー」「豪獣神」で迎え撃ちました。
一方、ゴーバスターズはメガゾードΩの猛攻の前に苦戦を強いられ、ゴーバスターオーは戦闘不能に陥って機能を停止してしまいます。黒木司令官はゴーバスターズにバスターマシンを捨てて脱出するよう命じましたが、レッドバスターたちは「ニックたちを置いてはいけない」と拒否しました。メガゾードΩがいよいよとどめを刺そうとしたその時、ゴーバスターズの渾身の願いが通じ、ニック・ゴリサキ・ウサダは自我を取り戻しました。ビートバスターはレッドバスターたちの感情の高まりが新たなワクチンプログラムを生み出したのだと悟りました。ゴーバスターオーは一旦合体を解除してゴーバスターエースと「ゴーバスターライオー」となりました。
その頃、ゴーカイオーのコクピットでは“幻のレンジャーキー”が光を放って“バディロイドキー”(ニック・ゴリサキ・ウサダ・エネたん・J)へと変化しました。バディロイドとの絆こそがゴーバスターズの“大いなる力”だと気付いたゴーカイジャーはバディロイドキーを起動させると、ゴーカイオー、豪獣神、ゴーバスターエース、バスターヘラクレス、ゴーバスターライオーの手中にそれぞれ巨大な“メガゾードキー”が出現しました。ゴーカイシルバーはこれこそが“宇宙で最も強大な力”だと気付き、5体の巨大ロボはメガゾードキーを起動しました。豪獣神は「大獣神(恐竜戦隊ジュウレンジャー)」に、ゴーバスターライオーは「ガオキング(百獣戦隊ガオレンジャー)」に、ゴーバスターエースは「ゲキトージャ(ゲキレンジャー)」に、ゴーカイオーは「ダイボウケン(轟轟戦隊ボウケンジャー)」に、バスターヘラクレスは「マジキング(マジレンジャー)」にそれぞれ変身しました。マジキングに登場したビートバスターは思わず「何だか落ち着くなあ」と呟きました。(演者の松本寛也氏がかつて「マジレンジャー」にマジイエロー役で出演していたことへのオマージュ)
エンターは亜空間からメガゾードα・β・γ・δの4機を呼び寄せて反撃しましたが、大獣神、マジキング、ダイボウケン、ガオキングはそれぞれメガゾードを撃破、ゲキトージャも「フラッシュキング(超新星フラッシュマン)」や「龍星王(五星戦隊ダイレンジャー)」に変身して戦いました。龍星王はゴーバスターエースに戻って黒いゴーカイガレオンの元に向かい、大獣神とマジキングはエンターの乗るメガゾードΩを撃破、ガオキングは「ガオケンタウロス(ガオレンジャー)」に変身して残りのメガゾードを撃破しました。ダイボウケンは必殺技“アドベンチャードライブ”でバッカス・ギルを倒し、ゴーバスターエースは“バスターソード”で黒いゴーカイガレオンを真っ二つに破壊しました。バッカス・ギルは「俺も結局は叔父貴と同じなのか!」と断末魔の絶叫を上げて爆死し、エンターはいずこへと飛ばされていきました。黒いゴーカイガレオンが破壊されたことで亜空間の広がりも止まり、地球は危機から救われました。「シャットダウン、完了!」
ゴーカイジャーの6人とナビィは新たなお宝探しの旅に出ることにしました。マーベラスは「俺の言葉を信じろとは言わないが、ひとつだけ言わせろ。お前たちは立派な36番目のスーパー戦隊だ」とゴーバスターズを認めました。ゴーカイジャーはゴーバスターズと友情を確かめ合い、地球の未来を託して旅立っていきました。
以上、映画「特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE」のあらすじと結末でした。
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