半世界の紹介:2018年日本映画。「どついたるねん」や「亡国のイージス」、最近ではキューバとの合作「エルネスト」を撮るなど国内外で活躍する映画監督・阪本順治。今回は稲垣吾郎を主演に迎え、ずっとあたためてきたオリジナル脚本を映像化した。志摩半島の小さな町を舞台に、人生の折返し点にさしかかった男たちの現実、絶望、そして希望が描かれた本作は、第31回東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞を受賞した。「稲垣くんがやったらおもしろいんじゃないか」という監督の狙いどおり、稲垣の演技が自然で、山で生きる男に見事にはまっている。
監督:阪本順治 キャスト:稲垣吾郎(高村絋)、長谷川博己(沖山瑛介)、渋川清彦(岩井光彦)、池脇千鶴(高村初乃)、竹内都子(岩井麻里)、杉田雷麟(高村明)、小野武彦(大谷吉晴)、石橋蓮司(岩井為夫)ほか