隠れビッチやってました。の紹介:2019年日本映画。男たちの気を惹き、男たちに愛され告白されることに喜びを感じるひろみ。そんなひろみが初めて自分から男を好きになりますが、自分の性格が災いして別れを迎えます。幼い頃から虐待を受けていたひろみは自分の性格を変えようとしますが…という内容のあらいぴろよ原作で、自身の20歳頃から10年間の恋愛模様をつづったコミックの映画化です。
監督:三木康一郎 出演者:佐久間由衣(荒井ひろみ)、村上虹郎(小島晃)、大後寿々花(木村彩)、森山未來(三沢光昭)、小関裕太(安藤剛)、前野朋哉(川田利光)、片桐仁(永田裕志)、前川泰之(小橋健太)、栁俊太郎(坂口征二)、戸塚純貴(船木誠勝)ほか
映画「隠れビッチやってました。」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「隠れビッチやってました。」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
“隠れビッチ”やってました。の予告編 動画
映画「隠れビッチやってました。」解説
この解説記事には映画「隠れビッチやってました。」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
“隠れビッチ”やってました。のネタバレあらすじ:起
荒井ひろみ(佐久間由衣)は男の気を惹き、告白させておいて友達として置いておくビッチな女。ひろみの周りには、便利に利用される男がたくさんいるのです。
草食系、肉食系、ノーマル系と、男に対して接し方を変え、男に惚れてもらい、告白される事で喜びを感じるひろみを見た、シェアハウスで同居している彩(大後寿々花)と晃(村上虹郎)はひろみに説教します。ひろみはゲイの晃には何も言わないものの、女同士の彩に対してはすぐ怒りだし「このヤリマン女」と罵声を浴びせて部屋に戻ります。
ひろみの母は、初めて愛した男と結婚し、ひろみを生みました。ひろみが成長してくると父の暴力が激しさを増し、母に対する暴力は日常的で、その手はひろみにも及んでいたのでした。そんなひろみを母は守り続けていました。
ひろみはデパ地下のスイーツ売り場でバイトをしています。一応イラストレーターになりたい夢はもっていました。そんなひろみは今日も売れ残ったスイーツが廃棄になり、毎日持って帰っても飽きて困っていました。その様子を見ていた社員の三沢(森山未來)が話しかけました。
“隠れビッチ”やってました。のネタバレあらすじ:承
「ほかの売り場の廃棄商品と換えてもらったらいい」とアドバイスしたのです。ひろみは「いい考えだ」と喜び、シューマイ売り場に向います。若いアルバイトの男の子(小関裕太)がいて、事情を話したひろみはスイーツとシューマイを交換した時、男の子の気さくな優しさに一目惚れしてしまったのです。
初めて起きたもやもやに、翌日ひろみは喫煙室で男の子を待ち伏せします。男の子が入ってくると「ライター貸してください」と話しかけ、借りたライターをわざと落として手を触れ合います。二人は「昨日の・・」と言葉を掛け合い、喜びます。
ほどなく二人は付き合うようになります。男の子・安藤はスクーターにひろみを乗せてデートをするため、なけなしの金で買ったひろみ専用のヘルメットを渡します。これに喜んだひろみは安藤に急接近し、やがて安藤の部屋に出入りするようになります。
安藤は「美容師になるためバイトをやめる」と言って、美容室に入社します。安藤の仕事ぶりを覗きに行ったひろみは、必死で働く安藤を見て、自分もイラストレーターを本気で目指そうと決心します。
しかし、ひろみの気持ちは無残にも打ち砕かれたのです。自転車に乗って信号待ちをしていたひろみの横に止ったスクーターは安藤でした。後ろにはひろみ専用のヘルメットをかぶった女の子が乗っていました。
“隠れビッチ”やってました。のネタバレあらすじ:転
怒ったひろみは安藤の部屋に乗りこみます。安藤は「美容室のモデルの子だ」と言い訳しますが、ひろみ専用のヘルメットの事もあり、ひろみは何も言わず部屋を出て行きました。
何もやる気の起こらないひろみを、金持ちの小橋(前川泰之)がデートに誘います。丁度いいと夕食を共にしたひろみでしたが、相手が好きでも、自分は好きでない人とデートをしても、安藤と一緒だった感動が味わえない事から、急に小橋を連れ出し公園でビールを次々飲み、くだをまいて暴れ出しました。
あまりの変貌に小橋が逃げ出すと、大声でわめき散らし寝転がったのです。そこへ三沢と森島(岩井拳士朗)が通りかかり家まで送ります。翌日、ひろみは三沢にお礼の品を渡します。その中にはひろみが描いたごめんなさいのイラストが入っていました。
シェアハウスでは彩と大喧嘩をし、晃に叱られた二人は「女として生きる前に人として生きなさい」と説教を受けます。ひろみはデパ地下をやめる決心をし、デパートの三沢と森島の3人で居酒屋で飲みます。
その帰り道、三沢はひとみに告白したのです。二人きりになった三沢はひろみに強引にキスしました。怒ったひろみは怒鳴り散らし「責任とって私の面倒を見ろ」と言ったことから、二人は三沢の部屋で暮らし始めたのです。
“隠れビッチ”やってました。の結末
完璧を求めるひろみでしたが、三沢の忘れ物があると突然キレて三沢を怒鳴ります。それでも我慢していた三沢でしたが、二人の間には溝が生まれ、再びやってしまった忘れ物をきっかけとして、ひろみが三沢を殴って出て行ったのです。
シェアハウスに戻ったひろみは「好きな人と一緒にいるのがこんなに幸せだとは思わなかった」と言って泣きだします。翌日、ひろみは三沢の部屋に行きますが、三沢は「少し距離を置こう。感情の起伏があるのは仕方ないけど、君の場合はひど過ぎる。このままだと君を嫌いになってしまう」と言いました。驚いたひろみが「どれくらい?」と言うと、三沢が「1か月」と言いました。
シェハウスに戻ったひろみに母から「お父さんがガンで入院した」と電話が入ります。ひろみは病院に行って書類に記入し、父に名前を書かせると、自分の字と全く同じだったのに気分が悪くなり、病室を飛び出します。この時ひろみは、すぐキレて怒鳴り暴れるという自分の性格が、父と同じだと言う事に気づきます。病室に戻り父にお金を渡すと、心にもないのに感謝の気持ちを何度も言う父を見て、自分の為なら恥も外聞も考えない性格、これも自分と同じだと愕然とします。
やがて1か月が経ちます。三沢が迎えに来ました。ひろみは「別れてください」と切り出します。三沢は「別れたいんじゃなくて、現実から逃げ出したいんじゃないですか?」と言います。何も言えなくなったひろみに三沢が「ぼくにはあなたが必要だ」と言うと、ひろみは抱き着いて泣きながら謝りました。
シェアハウスを引っ越して三沢の部屋で住むことになったひろみ。幸せな生活が続く中、安藤から「会いたい」とメールが来ました。
以上、映画「“隠れビッチ”やってました。」のあらすじと結末でした。
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