ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷の紹介:2021年日本映画。特撮ドラマ「令和仮面ライダーシリーズ」第1作『仮面ライダーゼロワン』のスピンオフ第1弾で、テレビ最終回後を描いた『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』の続編となる作品です。平和な生活を送っていた滅亡迅雷.netの面々の前にZAIAエンタープライズ本社のCEOが現れ、迅に秘められた過去が明らかになると共に滅亡迅雷.netの面々が壮大な陰謀に巻き込まれていく様を描きます。本作の続編にして『ゼロワン』完結編となる『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』は2021年秋の公開予定です。
監督:筧昌也 脚本:高橋悠也 原作:石ノ森章太郎 出演者:中川大輔(迅)、砂川脩弥(滅)、山口大地(雷)、中山咲月(亡)、岡田龍太郎(不破諫)、井桁弘恵(刃唯阿)、桜木那智(天津垓)、菅原健(ソルド9)、鳴海唯(ソルド20)、相島一之(大門寺茂)、ジェイ・ウエスト(リオン=アークランド)、鶴嶋乃愛(アズ)、高橋文哉(飛電或人)ほか
映画「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷の予告編 動画
映画「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」解説
この解説記事には映画「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゼロワンOthers仮面ライダー滅亡迅雷のネタバレあらすじ:起
『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』の闇サイト・シンクネット事件の解決後、行方をくらましていた事件の黒幕、人工衛星・アークの使者であるヒューマギア(人工知能(AI)搭載人型ロボット)・アズ(鶴嶋乃愛)が再び動き出しました。
アズは超巨大企業・ZAIA(ザイア)エンタープライズ本社のCEOであるリオン=アークランド(ジェイ・ウエスト)に“大いなる悪意”を感じ取り、彼を新たなアークにすべく接近し、変身ベルト・ゼロワンドライバーを授けました。
仮面ライダーゼロワンの変身者であり、飛電インテリジェンス社長である飛電或人(高橋文哉)は新型衛星・ウィア初号機の打ち上げに伴い、宇宙飛行士ヒューマギアと共に1週間の予定で宇宙へと飛び立ちました。或人が地球を離れたのを見計らったかのようにリオンは来日し、アズと共にZAIA日本支社を訪れました。
ゼロワンOthers仮面ライダー滅亡迅雷のネタバレあらすじ:承
・滅亡迅雷.net(めつぼうじんらいネット)…本作の主人公であるヒューマギア集団。元々は人類滅亡を目論むアークによって生み出されたサイバーテロリスト集団だったが、或人と和解した後は再びアークが復活しないように人類の悪意を見張る役目を担っている。
・滅(ほろび、砂川脩弥)…滅亡迅雷.netの司令塔。元々は飛電インテリジェンスが開発した父親型ヒューマギアであり、迅の父親的存在である。仮面ライダー滅の変身者。
・迅(じん、中川大輔)…仮面ライダー迅の変身者。元々は滅が造ったヒューマギアであり、一度仮面ライダーゼロワンとの戦いで破壊されるも何者かの手によって復活させられた。本作では迅の復活の経緯が明らかになる。
・雷(いかづち、山口大地)…元々は飛電インテリジェンスの宇宙飛行士型ヒューマギア。仮面ライダー雷の変身者。現在は飛電インテリジェンスで宇宙開発事業に従事している。
・亡(なき、中山咲月)…元々は飛電インテリジェンスのシステムエンジニア型ヒューマギア。仮面ライダー亡の変身者。現在は対人工知能特務機関A.I.M.S.(エイムズ)の技術顧問をしている。
シンクネット事件の解決後、滅亡迅雷.netの面々は平和な日々を過ごしていました。迅は花を育てているところ、その場にZAIAの自律型兵士ヒューマギア「ソルド」が現れ、迅に襲いかかってきました。迅は変身ベルト・滅亡迅雷フォースライザーがないため戦えず、ピンチに陥りました。
そこへ今度はリオンが現れ、ZAIA日本支社から持ち出した変身ベルト・ザイアサウザンドライバーで黒のライダー、仮面ライダーザイアに変身しました。
迅を助けるべく滅が駆け付け、迅は仮面ライダー迅・バーニングファルコンに、滅は仮面ライダー滅・スティングスコーピオンに変身して立ち向かいましたが、仮面ライダーザイアは圧倒的な強さで二人を蹂躙すると、迅を捕らえて連れ去っていきました。
ZAIA日本支社に戻ったリオンは、ザイアサウザンドライバーの本来の持ち主で仮面ライダーサウザーの変身者であり、「サウザー課」課長である天津垓(桜木那智)から勝手にベルトを持ち出したことを責められましたが、リオンはこのベルトは元々ZAIAが造ったものであり、所有権はZAIAのトップである自分にあるとして譲りませんでした。
一方、滅は雷や亡と合流し、迅を助け出すためにZAIA日本支社へ向かいました。そこで滅たちが目にしたのは、ZAIAが製造した大量のソルドでした。
ゼロワンOthers仮面ライダー滅亡迅雷のネタバレあらすじ:転
実は迅を復活させたのはZAIAでした。ZAIAはソルドを兵器として世界各国に売る「ソルドプロジェクト」を進めており、迅はソルドのプロトタイプ「ソルド0(ゼロ)」として復活させられたのです。
迅はリオンによって「マスブレインシステム」に接続されました。このシステムは接続された全てのAIによる合議制で全ての個体の行動を決定するものであり、これにより統率の取れたソルド軍隊を編成するというものでした。接続された個体はシンギュラリティ(AIに自我が芽生え、人間を超越する現象)に達することはなく、個体が自由意思や“心”を持つことは許されないのです。
そこへ滅、雷、亡が現れ、迅を救い出すことに成功しました。しかし、それはリオンが滅亡迅雷を誘き出すための罠でした。迅は仮面ライダー迅に、滅は仮面ライダー滅に、雷は仮面ライダー雷に、亡は仮面ライダー亡にそれぞれ変身し、リオンが変身した仮面ライダーザイアやソルドたちと戦い始めました。
ソルド9(菅原健)はダイアウルフソルドマギアに、ソルド20(鳴海唯)はサーバルタイガーソルドマギアにそれぞれ変身、滅亡迅雷のライダーたちは対抗するも仮面ライダーザイアの強さの前には苦戦を強いられました。戦いの最中、マスブレインシステムの支配に苦しめられる迅は滅、雷、亡までもマスブレインシステムに引き込んでしまいました。
その時、4人はマスブレインシステムの合議制を覆し、あくまでも滅亡迅雷の意思のままに動くと固く誓い合いました。4人の意思を汲んだマスブレインシステムから新たなる変身ベルト・滅亡迅雷ドライバーが出現し、4人の意識は集結して新たなるライダー・仮面ライダー滅亡迅雷となりました。
仮面ライダー滅亡迅雷は仮面ライダーザイアをも上回る圧倒的な強さでソルドたちを圧倒しましたが、あと一歩のところで変身解除となり、元の4人に戻ってしまいました。
戦いの一部始終を見ていたアズは、リオンこそが新たなアークだと太鼓判を押しましたが、もはやリオンにとってはアークど必要ではありませんでした。実はリオンこそがアークの生みの親であり、リオンの真の目的は仮面ライダー滅亡迅雷をアークに代わる“人類の脅威”に仕立てることで、対抗手段としてのソルドを世界中に売りつけることだったのです。
“人の悪意”を利用するアズに対し、リオンは或人や『REAL×TIME』で或人たちと敵対したエスが強い意思で悪意を乗り越えたことを引き合いに、人の悪意には限界があり、必要なのは悪意では悪意ではなく“絶対的な正義”だと持論を語りました。そしてリオンは用済みとなったアズを破壊しました。
ゼロワンOthers仮面ライダー滅亡迅雷の結末
迅はソルドを道具としか見ていないリオンに憤り、ソルドたちをZAIAから解放すべきだと訴えました。雷と亡は迅に同調しましたが、人類と戦うことに反対する滅は迅たちとは距離を置くことにしました。
滅の前に仮面ライダーバルカンの変身者である元A.I.M.S.隊長の不破諫(岡田龍太郎)が現れ、滅はもし自分が人類を滅ぼす側になったらどうするのかと尋ねました。不破はそうなったら全力で阻止すると答え、それを聞いて安心した滅はある決意を胸に秘めてその場を立ち去りました。
その頃、A.I.M.S.隊長で仮面ライダーバルキリー変身者の刃唯阿(井桁弘恵)は記者会見を開き、ZAIA日本支社ビルで起こったことを公表しようとしていました。そこにリオンが現れ、自分は滅亡迅雷.netに襲撃された被害者だと嘘の証言をしました。唯阿は滅亡迅雷.netを擁護しましたが、リオンはA.I.M.S.が亡を雇っていることを糾弾しました。その時、テレビ画面に迅が映し出され、「人類に告ぐ。今こそ聖戦の時だ」と宣戦布告しました。
滅は迅、雷、亡と行動を共にすることを決意、4人は再び仮面ライダー滅亡迅雷に変身しました。そして仮面ライダー滅亡迅雷はマスブレインシステムを解除してソルドたちを解放、仮面ライダーザイアに変身したリオンと一騎打ちに投入しました。駆け付けた不破が止めようとするも仮面ライダー滅亡迅雷は暴走を始め、遂には必殺技を繰り出して仮面ライダーザイアを撃破、リオンは死亡しました。
完全に暴走の止まらなくなった仮面ライダー滅亡迅雷はZAIA日本支社ビルを粉々に破壊、遂には滅の刀を使って変身者である滅、迅、雷、亡を破壊してしまいました。主を失った仮面ライダー滅亡迅雷はビルの瓦礫の中で咆哮を上げました…。
日本政府は今回の件を重く見て国防へのソルド導入を断念、国防長官の大門寺茂(相島一之)は唯阿に仮面ライダー滅亡迅雷の始末を命じました…。
(『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』に続く)
以上、映画「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」のあらすじと結末でした。
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