黒執事の紹介:2014年日本映画。枢やな原作の漫画「黒執事」を映画化。テレビでアニメーション化もされました。映画では設定を変えてオリジナルストーリーとなっています。両親のかたきを討つために悪魔と契約を結んだ主人公の話です。その悪魔は忠実な主人公の執事として日頃は職務を全うしています。両親のかたきが討てたらその魂を悪魔に捧げることになっています。その悪魔であり執事である「黒執事」の役を、水嶋ヒロが演じています。一風変わった癖のある美しさを携えており、この映画の世界感にはよく嵌っています。
監督:大谷健太郎、さとうけいいち 出演者:水嶋ヒロ(セバスチャン)、剛力彩芽(幻蜂清玄 / 汐璃)、優香(若槻華恵)、山本美月(リン)、岸谷五朗(猫磨実篤)ほか
映画「黒執事」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「黒執事」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「黒執事」解説
この解説記事には映画「黒執事」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
黒執事のネタバレあらすじ:黒執事セバスチャン
2020年のアジア某国、ある倉庫に若い女性たちが縄でつながれ、横暴な犯人の男に暴力を受けていました。その中で女性に扮した主人公幻蜂清玄は暴力を受けながらある男が助けにくるのを待っていました。そこにナイフを持った黒い衣装をまとった美しい男が表れます。男はあっと言う間に女性たちに暴行をしていた犯人たちを倒し清玄を救います。清玄は予定より遅れてきたその男をなじり、男の姿に戻って自分の屋敷に帰ります。清玄は名門貴族幻蜂家の領主であり、裏家業である「女王の番犬」として動いていました。世界は西側と東側に別れていました。東側の要人である猫磨実篤は、正体不明の「女王の番犬」を警戒していました。「女王の番犬」である清玄はその業務をこなしながら、幼いころ何者かに両親を殺されその仇を討つために、悪魔である黒執事セバスチャンと契約をしています。その契約が達成されれば、黒執事セバスチャンは清玄の魂を食らうことになっています。しかし目的が達成されるまでは、黒執事セバスチャンは主人である清玄の忠実な執事として働くことになっています。また清玄は実は汐璃という女性でしたが家督を継ぐために男として生きていました。
黒執事のネタバレあらすじ:悪魔の薬「ネクローシス」
清玄は女王の命により、セバスチャンと共に大使館員が次々にミイラ化した遺体で発見されるという怪事件を追っていました。その事件を追っているうちに若い女性ばかりを誘拐している組織を突き止め潜入していたのでした。その組織の裏に製薬会社社長の影があることを突き止めた清玄は、彼が主催する秘密のパーティーに叔母である若槻華恵の協力の元、セバスチャンとともに潜入します。その秘密パーティーではドラッグパーティーが行われており、世界中の要人や著名人がその薬の虜になっていました。現場を目撃した清玄は潜入が社長にばれてしまい捉えられてしまいます。捉えられた清玄は、ミイラ化して死に至る毒物「ネクローシス」の威力を社長により目撃させられます。その恐怖の様を見ているところに、某テロ組織と武器売買の嫌疑がかかっている商社の重役である篠崎の服をまとった人物に襲われ、気が付くと製薬社長が目の前で殺されていました。
黒執事のネタバレあらすじ:両親を殺した犯人
屋敷に戻った清玄は某テロ組織が、世界の要人が集まる「祈りの会」で「ネクローシス」を使うことを予想します。証拠をつかむため、テロ組織に潜入した清玄ですが敵に気づかれて命を狙われます。一緒だった使用人のリンは清玄を守るため犠牲になろうとします。リンは普段は失敗ばかりのだめな使用人でしたが、実はもの凄い武術を持った少女でした。しかしながらリンが相手にするには敵が多すぎました。リンは自分が犠牲になるから清玄は逃げるように言います。清玄は、待っていたセバスチャンと叔母の華恵とその執事に助けられます。清玄はセバスチャンに「なんとしてもリンを助けろ。自分らしく。」と命令します。清玄は叔母たちとともにテロを止めるために「祈りの会」へ向かいます。しかし清玄が連れていかれたのは見たことのない倉庫の中でした。叔母の華恵は嘲笑うように清玄を拘束したくさんの「ネクローシス」と爆弾がつまった箱を置きます。「ネクローシス」という悪魔の薬を製薬会社に作らせたのは華恵でした。恐怖で世界を治め、たくさんの富をこの薬で手に入れると言います。また清玄の両親を殺したのは自分だと言います。
黒執事の結末:命がけの対決
叔母の告白にショックを受ける清玄ですが、セバスチャンは清玄が「祈りの会」へ行っていると信じてそっちへ行っていると叔母は言います。助けがこない中でなぜ妹である自分の母と父を殺したのか清玄は叔母に問います。叔母は父と最初に結婚していたのは自分であり、子どもがお腹に宿っていたと言います。しかし「女王の番犬」である家系の幻蜂家はなぞの敵の襲撃を受け、華恵はお腹に銃弾を受けて命は助かりますが赤ちゃんを失い、二度と子供が産めない体になったと言います。幻蜂家は男の子を産まなければならず、変わりに妹が父親の妻になったと言います。そして清玄=汐璃が産まれたと言います。幸せそうな妹夫婦を見て殺意が芽生え、殺し屋を家に招き入れたと言います。そんな中勘を働かせたセバスチャンが清玄を助けにやってきます。清玄は華恵を止めるためいちかばちかで、「ネクローシス」を一粒握りつぶし、自らの命をかけます。華恵が本当の黒幕ではないことを悟った清玄は黒幕の存在を教えてもらうためにセバスチャンの持っているたった1人分の解毒剤を華恵にだけ渡しますが、「本当に黒幕は知らない。ただ私は言われたとおりやっただけだと。」嘲笑います。しかしセバスチャンの持っていた解毒剤は「ネクローシス」を着色したもので、欲深い華恵は父のペンダントを胸に涙を流しながら消えてしまいます。毒に侵された清玄でしたが、ネクローシス」と爆弾がつまった箱を持って屋上を目指します。薬の量は多くの人を巻き込む致死量でした。ぼろぼろの体で箱を海に投げ入れます。そのため多くの人の命は守られます。こんなときにも他の人の命を守ろうとする清玄をセバスチャンはあきれて見守ります。気を失った清玄に本当の解毒剤を飲ませます。屋敷に戻った清玄=汐璃をやさしく寝かしつけるセバスチャンの悪魔の瞳には一筋の愛がこもっているのを、誰も知るよしもありませんでした。
以上、黒執事のあらすじと結末でした。
あまりの酷評に怖いもの見たさで見たこの作品。かなり原作を変えてはいたけど正直「そんなに悪くないのでは?」と思った。
最初の水嶋ヒロさんのアクションシーンは圧巻だったし、中盤の山本美月さん扮するリンのアクションもめちゃくちゃカッコイイやん!!
お話は舞台もイギリスではなくネオ東京という近未来にしてしまったり、かなりこの世界観に合わない俳優さんたちも居たけど、原作のコミックスとは全く別物だと思えば大丈夫!!結構楽しめますよ。あのアクションシーンみるだけでもかなり価値あると思いました。「Yes,my lord」って言って欲しかったけどね♪