うず潮の紹介:1975年フランス映画。都会での暮らしを嫌って島で隠遁生活を送る男が、結婚直前に婚約者から逃げ出してきた女に平穏な暮らしを壊されながらもやがて愛し合うようになるまでを描いたラブ・コメディ。
監督:ジャン=ポール・ラプノー 出演:イヴ・モンタン(マーティン)、カトリーヌ・ドヌーヴ(ネリー)、トニー・ロバーツ(アレックス)、ルイジ・ヴァンヌッチ(ヴィットリオ)、ダナ・ウィンター(ジェシー)、ほか
映画「うず潮」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「うず潮」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「うず潮」解説
この解説記事には映画「うず潮」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
うず潮のネタバレあらすじ:逃げ出した花嫁
南米ベネズエラで金持ちのビットリオとの結婚を4日後に控えていたネリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、乱暴者の彼に嫌気がさして逃亡する。
市内のホテルに逃げ込んだネリーだったが、すぐさまビットリオに見つかり踏み込まれ、力づくで連れ戻そうとされたところを、隣の部屋の宿泊客マーティン(イヴ・モンタン)に助けられる。
ホテルから逃げ出したネリーはフランスへの渡航費用をせびりに、かつての愛人アレックス(トニー・ロバーツ)の経営するナイトクラブへ押しかけるが、出し渋るアレックスに業を煮やしたネリーは、ロートレックの絵を持ち出して逃げ出す。
行き場に困った彼女は再びホテルに戻ると、マーティンの部屋に入り込み彼に助けを求める。
うず潮のネタバレあらすじ:壊された平穏な生活
強引に押し入り、金はないがフランスへ行きたいというネリーに、マーティンはしかたなく空港まで送ることにする。
ビットリオとアレックスが血眼になって追ってくるのを振り切って空港に到着すると、マーティンは友人の機長にネリーを託し、カラカスから住みかにしているカリブ海の島へと帰途に着く。
ところが、島についてみると、そこにはネリーがいた。ロートレックの絵を見とがめられ搭乗できなかった彼女は、機長にマーティンの住む島の場所を聞き先回りしていたのだった。
平穏な自給自足の生活に入り込んで引っかき回すネリーに、怒り心頭のマーティンだったが、やがて天真爛漫な彼女に惹かれていき、2人は一夜を共にする。
うず潮のネタバレあらすじ:隠遁者の正体
マーティンは一流の調香師で妻の経営する香水会社は財を成したが、妻に愛はなく、大企業に携わることにも嫌気がさして、島で隠遁生活を送っていたのだった。
島での彼は自力で生活しているつもりだったが、実は島を買い取り、家を借り上げ、彼が栽培し市場に卸した野菜や果物を買い上げているのは妻と会社だった。
マーティンはネリーに惹かれながらも、このまま置いてはおけないと、彼女をフランスへ向かわせるために島を出る準備をするが、彼と離れがたいネリーは意固地な態度をとる。
うず潮のネタバレあらすじ:奪われた自由
そんな中、居場所を探り当てたビットリオをアレックスが島に降り立ち、無理やりネリーを連れ去る。アレックスもロートレックを取り返すが、ビットリオに放り投げられて探しているうちに、自分で絵を踏み抜いてしまう。
家を焼かれ、手下たちに手ひどく痛めつけられて倒れていたマーティンを、妻の命で監視していた探偵が発見。彼は治療を受けたのちに会社への復帰を求められる。拒否するマーティンに、8年は会社で働く契約で、破れば背任行為で刑務所行きだと告げられるが、彼は自分を偽るより刑務所行きを選ぶ。
うず潮のネタバレあらすじ:取り戻した愛
服役後、彼はネリーに会おうとビットリオの屋敷を訪れるが、ネリーは彼と一度は結婚したものの、すぐに離婚、今は行方が分からないと言われる。
しかたなく、かつてネリーと出会ったカラカスのホテルにやってきたマーティンは、そこでフロントからネリーが彼に宛てた手紙を受け取る。
手紙を見たマーティンはフランス南西部サン・ローラン・デュ・ボアに向かい、とある1軒の家で大工仕事をしているネリーを見つける。マーティンの来訪に気づいたネリーは微笑む彼の胸に飛び込んでいった。
以上、映画「うず潮」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する