ラブ×ドックの紹介:2017年日本映画。30過ぎてからは女として生きるにしてもかわいいだけじゃダメ。仕事や恋にと色々傷つくことも多くなり頭打ちに。それでも諦めずに頑張るパティシエの剛田飛鳥は、ある日ネットで不思議な恋愛クリニック「ラブドック」を見つける。そこには遺伝子レベルでその人の恋愛傾向や恋愛体質を調べて危険な恋愛を阻止できる注射があるという。若いときとは違う恋愛でちょっとカッコ悪かったり、あせったり、疑ったり、期待したりしながらそれでも全力で幸せになろうとするラブコメディ。
監督:鈴木おさむ 出演:吉田羊(剛田飛鳥)、野村周平(花田星矢)、大久保佳代子(細谷千種)、篠原篤(権田健一)、唐田えりか(上田美咲)、川畑要(卓球バーの店長)、山田純大(飛鳥の元カレ)、音尾琢真(飛鳥の元同僚)、大鶴義丹(熱帯魚屋の店長)、成田凌(桜木美木)、広末涼子(冬木玲子)、吉田鋼太郎(淡井淳治)、玉木宏(野村俊介)、ほか
映画「ラブ×ドック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラブ×ドック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラブ×ドックの予告編 動画
映画「ラブ×ドック」解説
この解説記事には映画「ラブ×ドック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラブ×ドックのネタバレあらすじ:起
30代後半の剛田飛鳥(吉田羊)は最近彼氏にふられて就活をするものの、IT企業には相手にされなかった。若い頃と違って夢も仕事も恋も思うようにならず、結局は長年のパティシエの仕事に励んでいた。そんなある日、ネットで検索していたら「ラブドック」という恋愛クリニックを見つける。飛鳥は早速ラブドックへ行ってみるがそこではその人の遺伝子レベルでの恋愛傾向がわかるという。飛鳥には危険な恋愛を回避できるという25万円の注射を薦められる。飛鳥はその注射が気にはなるが胡散臭い気もするし、高額なので見合わせることにする。
ラブ×ドックのネタバレあらすじ:承
パティシエで頑張っているうちに新しい恋に出会えた。今度の相手は勤務先のオーナーの淡井淳治(吉田鋼太郎)。しかし、彼には妻がいた。飛鳥と同じ千葉大学出身で親友の細谷千種(大久保佳代子)に、不倫はダメだ、と言われるが振り切って付き合ってしまう。ちょっとずるくてキザ男な淡井はメレンゲでキスしたり、君には才能があるとか言って、飛鳥は上手く丸め込まれる。旅行にも行って楽しく過ごすが、奥さんにばれるのを極力恐れてずっと周りを警戒しながらのお忍びデート。にもかかわらず飛鳥は喜びウキウキしまくり。しかしそんな楽しい時間もあっという間の出来事で、結局奥さんが興信所で調べてばれてしまう。奥さんからは別れてくれと泣きつかれるし、淡井には店を辞めてくれと言われ、あっさり恋は終わりを迎える。仕事も恋人も失った飛鳥は、またラブドックに行くが、不倫男のカッコ悪さをさんざん聞かされしょげて帰る。次に親友シングルマザー千種の通っている整体のトレーナーで千種も時々食事に行っているイケメンのマッチョな野村(玉木宏)に恋をする。飛鳥が自宅でマッサージしてもらっているうちにキスをして付き合うことになるのだが、千種に付き合うことを言ったら友情は終わり、そのことを野村にも言うとあっさりふられてしまう。またしても今度は友情も恋人も失う。孤独になった飛鳥は「ラブドック」に行って注射を打ってもらう。その時に、必ずもとの状態に戻りたいと思うまでは開けてはいけないという条件付きで「もとの状態に戻るという箱」をもらう。
ラブ×ドックのネタバレあらすじ:転
店も恋人も友情も何もかも失った飛鳥は一からやり直すことにして自分の店「trad」を出すことにする。ある日、店に素直で可愛い花田星矢(野村周平)という15歳年下のパティシエがここで働くようになる。星矢はデートしてくださいと積極的にアピールしてくるのだが、注射のせいもあるのか、今度は上手く距離をとって付き合えるようになった。順調な恋が始まり、公私共に楽しく充実した日々を送るようになる。そんなある日、星矢が他の女と親しく話し込んでいる姿を見てしまい、証拠の写メをとった。そして星矢に問い詰めるのだがすぐに言わなかった。そんな星矢に対して不信感が募ったのと写メを撮る自分も嫌いだし、疑う自分も嫌だから姿を消して、終わりにしよう、と言う。
ラブ×ドックの結末
半年ほどして星矢が飛鳥の前に現れる。飛鳥はもしかして復縁を言いに来たのかもと期待する。星矢は「結婚したい人がいます。飛鳥さんも知ってる千種さんです。」という。飛鳥は、千種が狙っていたトレーナーを自分がとったので仕返しされたのか、あるいは星矢の家の近くに来たのも私に対しての嫌がらせだったのかとか色々思い巡らす。でもまたそういう風に考えたり疑ったりする自分自身も嫌になる。そして繁盛していた店もガラガラになり、飛鳥は仕事のやる気もなくなってしまう。そんな頃、テレビで「ラブドック」の院長 冬木玲子が詐欺で逮捕される様子が流れる。そして「もとに戻る箱」を開けてみる。そこには「人生は短い。恋したもん勝ち」とメッセージが書かれていた。そんな頃、元カレのトレーナー野村から、星矢と千種の結婚式の式場がキャンセルされたことを聞く。自分のケーキを喜んで食べてくれた千種のことや星矢のことを考えると、どうしても二人には幸せになってもらいたいと思う気持ちが強くなってくる。カッコ悪い自分だけど星矢に幸せになって欲しい。でも、それ以上に千種の喜ぶ笑顔が見たい、という気持ちが募ってきて、また必死でケーキを作り始める。自分にはパティシエの仕事しかないということに気がつく。今まで避けてきた千種のアイデアのレモン入りの美味しいケーキをどうしても食べてもらいたい。出来上がったケーキを二人に食べてもらう、二人の結婚を心から祝ってあげたい。まだ星矢に未練があって諦めきれない自分、カッコ悪い自分もいるけど二人の幸せを願っていると伝えた。飛鳥の前で星矢はプロポーズをして千種はそれに応えた。最後に「ラブドック」の取り調べ中にわかったことがある。それは「ラブドック」は詐欺ではなくて全てが本当。でもそれは極秘情報だということ。またもしこの淡井との不倫の恋、野村トレーナーとのはかない恋、星矢との出会いや別れがなかったら…やっぱりこれらの恋があってこその人生だったと飛鳥は思う。人生に無駄なものはないと。
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