メアリと魔女の花の紹介:2017年日本映画。スタジオジブリで活躍した米林宏昌監督のスタジオポノック移籍後作品第一弾。大叔母シャーロットの住む土地へと越して来たメアリはある晩森の中で不思議な出会いを果たす。それは青く光る美しい花「夜間飛行」。それは不思議な力を持つ花でメアリに一晩だけ魔法の力を授けるものだった。同時に目覚めた魔法の箒と共に大空へと飛び立ったメアリは魔法大学へと辿り着く。しかしその大学の校長には裏の顔があった。主題歌はSEKAI NO OWARI 「RAIN」。
監督:米林宏昌 声優: 杉咲花(メアリ)、神木隆之介(ピーター)、天海祐希(マダム・マンブルチューク)、小日向文世(ドクター・デイ)、満島ひかり(赤毛の魔女)、佐藤二朗(フラナガン)、遠藤憲一(ゼベディ)、渡辺えり(バンクス)、大竹しのぶ(シャーロット)、ほか
映画「メアリと魔女の花」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メアリと魔女の花」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
メアリと魔女の花の予告編 動画
映画「メアリと魔女の花」解説
この解説記事には映画「メアリと魔女の花」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
メアリと魔女の花のネタバレあらすじ:1.田舎
テレビも無いゲームも無い、そんな叔母の住む田舎へと越して来たメアリは退屈な日々を過ごしていた。大叔母のシャーロットはとても優しく穏やか、その家で家政婦をしているバンクスもまたおおらかで優しい人達だった。しかしメアリはどうしても暇を持て余すことになる。そしてその結果手伝いを見つけては失敗を繰り返すことになるのだ。その日も隣に住むゼベディじいさんの大切にしている花を折り、掃除をするつもりが盛大に散らかしてしまう。そしてその姿をピーターという自分と同じ年頃の少年に笑われてしまう。友達もやることもないメアリはたまたま出会った1匹の黒猫にその愚痴をぶつけるしかなかった。そんな時、その黒猫はメアリを誘うように森へと入る。黒猫を追いかける内森へと進むと気づいた時には黒猫と灰色の猫の2匹がいることに気付いた。恋人同士だろうか、そう思っていると2匹の先に青く光る美しい花を見つけた。
メアリと魔女の花のネタバレあらすじ:2.魔女の花
その花の名前は「夜間飛行」、それはゼベディじいさんが教えてくれた。7年に1度しか咲かない花でかつては魔女達も探し求めた、そう言い伝えがあるという。ついでに2匹の猫についても教えてくれた。ティブとギブという名前だそうでピーターの所に住んでいるという。その夜メアリの元に黒猫のティブが姿を現した。朝にはティブの姿が無くなっていた。メアリはその日大叔母シャーロットから届け物を頼まれた。届け先はピーター、ティブ探しのついでにピーターの元へと向かうことにした。街かどで出会ったピーターに届け物を渡すとティブの事を伝えた、すると昨夜から2匹の姿を見かけないという。ギブの行方が気になった2人は2匹を探すことに。その道中、ピーターのあまりの失礼な態度にメアリは憤慨。自分でも気にしているくしゃくしゃの赤毛をバカにされ結局2人は別々で行動することになる。
メアリと魔女の花のネタバレあらすじ:3.森の中
その日は町中が霧で覆われていた。そんな状況でもメアリは森へと入って行く。すると森の入口でティブを見つけた。口に何かを加えている。そのまま森へと入るティブを追いかけるとメアリは大きな木へと辿り着いた。そこにはツタに絡まるようにして1つの箒が隠れていた。それを手にすると同時にティブは加えていた物をメアリへと放り投げる。それは夜間飛行の花だった。1本にいくつも花をつける内の1輪、手にした瞬間思わず潰してしまう。すると花はドロドロの液体を垂れ流し始めた。気持ちが悪い、そう思うメアリだったがその時液体は激しく光りメアリを包んだ。それはメアリの手に吸収されていき持っていた箒にも吸い込まれていった。すると箒は動き出しメアリを掴んだまま空高く飛び上がった。
メアリと魔女の花のネタバレあらすじ:4.魔法大学
箒はメアリとティブを乗せみるみる上昇、森を抜け雲を抜け空の彼方まで飛び上がる。一息ついたと思った時、今度は目の前に現れた巨大な積乱雲に突っ込んだ。そして今度こそ一息ついた時メアリの目の前には空に浮かぶ大地が広がっていた。半ば強制的に箒が降り立ったのはその大地にそびえ立つ大きな建物。困惑するメアリの前に1人のある人物が現れる。まるでネズミのような恰好をした喋る生き物。慌ただしくまくしたてる彼はフラナガンという箒小屋の管理人だという。メアリを見た彼は彼女を新入生だと勘違いしそのまま校長のもとへと案内した。フラナガンの説明によるとどうやらここは魔法を学ぶ大学らしい。そしてメアリはついに校長と対面する。派手に登場したふくよかで品のある女性。マダム・マンブルチュールがここの校長らしく、彼女自らメアリを案内するという。
メアリと魔女の花のネタバレあらすじ:5.本
大学の授業を1つ1つ見学するメアリ。自分のいた世界では想像もつかないものの連続で興奮してしまう。そして上級生の授業で自身のとんでもない力を見せつけ校長に大変気に入られてしまう。そのまま願書を預かることになったメアリは校長室で1冊の本を見つけた。そこには魔法の呪文が書かれており自然とメアリの頭にも吸い込まれていった。メアリは校長に自身の力の真実を話すことにした。これはメアリではなく花の力、しかし「花」の一言を発した時校長の顔が鋭く変わった。まるで鬼のような形相になった校長にメアリは恐ろしさのあまり真実を話せなかった。そしてそのまま願書を手にし家へと帰った。咄嗟のことで本も持ち出していた。校長に気に入られたと思っているメアリ、だが校長は全てわかっていた。メアリの力の秘密、そして彼女が花のありかを知っていること。そしてそのための人質も。
メアリと魔女の花のネタバレあらすじ:6.実験
その夜興奮にはしゃぐメアリの元にある知らせが届く。ピーターがまだ家に帰っていないというのだ。もう夜も遅く町の人間総出で彼を探していると言う。そしてメアリのもとに大学の校長からも知らせが届いた。「お前の正体を知っている、花をよこせ」その知らせの最後には人質となったピーターの姿が映っていた。メアリは花を持ち再び箒へとまたがった。そして花を1つ潰し力をその手にティブと共に大学へとむかった。大学で待ち構えていた校長と科学者であるドクター・デイに花を渡した。しかしピーターを返す気配はなく、そのままメアリも捕まってしまう。メアリが閉じ込められた場所は先日校長に見せてもらったある実験の保管庫だった。そこには多数の檻があり、中には奇妙な生物達が捕らわれていた。これこそが校長とドクター・デイによる実験、変身魔法のなれの果てだった。
メアリと魔女の花のネタバレあらすじ:7.ピーター
その事実に気付いた頃メアリはティブが1つの檻の前にいることに気付いた。そこには見たこともない不思議な生物がいる。これもまた実験の失敗作なのだろう、そしてティブの相棒ギブのなれの果ての姿であった。そこにはピーターも姿もあった。彼はなんとかそこから逃げ出そうとしていたが人間の力では難しい。ピーターが無事であったことはよかったがどうするべきか。そこでメアリは思いつく。自分は今夜は魔女なのだ、そして魔法の本を持っているのだ。その本には全ての魔法を解く呪文が書かれていた、メアリは自身の手をそのページに当て念じたすると瞬く間に本は光を放ち部屋のあちこちへと飛び散った。そして光の当たった檻から生物達が飛び出し同時に本来の姿へと戻って行く。彼らはそのまま部屋の外へと飛び出し自分たちの世界へと戻って行った。しかしその光景に怒りを露わにしたのは校長のマダムとドクター・デイだった。
メアリと魔女の花のネタバレあらすじ:8.真実
その場から逃げ出すメアリ達、フラナガンが箒をメアリの元へと呼んでくれたおかげで助かった。しかし飛び立つ瞬間にピーターがマダムに捕まってしまう。ピーターはメアリの手を放し彼女を逃がした。ピーターのもとを離れる箒はそのまま大叔母の家ではない所へと飛んでいく。そこは箒の持ち主の家、家はメアリを主人だと思い優しくドアを開ける。家の中には誰もいない、しかし彼女の力に反応し姿鏡が光を放つ。するとそこに大叔母シャーロットの姿が映った。ここはどうやら彼女が昔住んでいた場所だったようだ。そして同時に過去の話を始めた。それはかつて大学でマダムの元勉強に励んでいた赤毛の少女の話。その頃のマダムとドクターは優しかった、しかし赤毛の少女が見つけた花「夜間飛行」を目にすると途端に人が変わり危険な実験を始めてしまう。人に力を注ぎ全ての魔法を操る最高の魔法使いを創造するのだ。しかし実験は失敗、赤毛の少女はその企みに反対し花の種を盗んで大学を去った。それがメアリの持つ花の正体だった。
メアリと魔女の花のネタバレあらすじ:9.最後の1つ
メアリは大叔母にピーターの居場所を告げる、そして自分で行くことを決意する。大叔母はそんなメアリに花の最後の1つを渡す。そこに突如マダムがやってきた。メアリの持つ本が必要なのだ。なんとか逃げ出したメアリだが大学に着く前にマダムに鞄を奪われてしまう。そして箒の力も尽きてしまった。メアリは森の真ん中に落ちた。箒も真っ二つに折れてしまい花も本も鞄ごと取られてしまった。しかし諦めるわけには行かない。箒とティブに先導されるようにメアリは自分の足でピーターの元へと向かった。辿りつくのは難しかった、しかしメアリには協力は助っ人がいた。それは先日メアリが救った動物達だ。彼らの力を借りて彼女はとうとう実験棟に辿り着いた。
メアリと魔女の花の結末
メアリがたどり着いた時、既に実験は始まっていた。ピーターに注がれた力は今度こそ成功するはずだった。しかしマダム達の目論見はまたもや外れ力は暴走、ピーターを取り込んだ巨大な力の塊は施設を次々を破壊していく。絶体絶命だった、しかしメアリは諦めなかった。マダムから鞄を取り返し本の魔法を解くページを開ける。もちろんメアリには使えない、だからピーターの腕を引っ張り出し自身に使わせるのだ。メアリとピーターが共に手を取り合う瞬間魔法は作動、暴走した力は消えた。気付いた時メアリの目の前は青空が広がっていた。そこにはピーターもティブもギブもいる、全ては終わったのだ。しかしここからどうやって帰ろうか、そう考えているとそこにやってきたのはフラナガン。そして元気な姿の箒だった。2人と2匹は箒に乗り大空へと飛び出した。結局使わなかった最後の1つの花はそのまま空へと放り投げた。
以上、映画「メアリと魔女の花」のあらすじと結末でした。
この映画は、他のジブリ作品と違って、主人公の性格です。
主人公が自分をよく見せたいのか、偉そうな態度を取ります。天狗になるってやつです。で、何か「不思議な力」を手に入れてしまった主人公が、
“魔法学校1の天才少女“と呼ばれてしまって、本当のことが言えなくなって。
ラストに向けて、本当の自分のと向き合っていきます。