密使と番人の紹介:2017年日本映画。鎖国下の日本の山中で密かに繰り広げられる追う者と追われる者の静かな攻防。どこまでも自然な息遣いや風景と、それに見事に馴染むリズムサウンドのコントラストも美しい新感覚時代劇。
監督:三宅唱 出演:道庵(森岡龍)、高山(渋川清彦)、サチ(石橋静河)、大二郎(井之脇海)、平蔵(足立智充)、耕助(柴田貴哉)、ほか
映画「密使と番人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「密使と番人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
密使と番人の予告編 動画
映画「密使と番人」解説
この解説記事には映画「密使と番人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
密使と番人のネタバレあらすじ:起
日本が鎖国をしていた19世紀初頭。蘭学者の一派は開国を望み、日本の情報が欲しいオランダに渡すために、密かに日本地図の写しを完成させていました。その地図を手に若い蘭学者である道庵が密使として旅立ちました。江戸幕府はそれに気づき、全国に道庵の人相書きを配りました。
密使と番人のネタバレあらすじ:承
出発から13日後、道庵は山中にて深い傷を負った己の左手を手当てしていました。険しい山道を歩き続けた為、既に息は荒く火をおこすこともままなりません。一方、高山・平蔵・耕助ら番人達は道庵の特徴が記述された人相書きを覚え、山の中に道庵の姿を探しに行くのでした。途中、番人達は大二郎に会いますが彼は酒浸りの為、話になりません。その大二郎は質素な山小屋に妻のサチと共に住んでいます。朝になり、食料が遂につきてしまった道庵は大二郎が留守中の山小屋を訪れます。そこで、サチに食べ物をわけてもらいます。
密使と番人のネタバレあらすじ:転
道庵が立ち去ろうとした時、大二郎が薪拾いから帰って来てしまい、道庵は刀をつきつけ大二郎をサチに縛らせ「追ってきたら女房を殺す」と言い残してサチを連れて山小屋から逃げます。その後、番人達は道庵が残した手がかりから山小屋にやってきます。サチの無事を思い、大二郎は必死で番人の高山を止めますが、聞く耳を持ってもらえません。大二郎が高山にしがみついたその時、銃が暴発してしまいます。
密使と番人の結末
遠くの銃声を聞き、サチが道庵の元から走り去っていきます。山小屋では銃が持てないほどに傷を負った高山が他の番人を呼びますが返事はありません。高山は一人で急斜面を道庵を追って進み、その先で道庵を捕まえます。雪の中での双方ボロボロの状態での格闘の末、こと切れたのは高山でした。遂に、道庵は地図を渡すという使命を見事に成し遂げます。誇りを胸に道庵は帰路につきます。足を怪我したものの大二郎は生きておりサチと共に旅支度を整え、新しい旅立ちを迎えようとしています。そして、残った番人、平蔵と耕助もその役目を果たそうと山に入っていくのでした。
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