無伴奏の紹介:2015年日本映画。直木賞作家である小池真理子の半自叙伝的小説を映画化。日本中で学生運動が起きていた1969年の宮城県仙台市を舞台に、ある女子高校生が喫茶店『無伴奏』で2人の大学生と出会い、恋に落ちて行くさまを描く。
監督:矢崎仁司 出演者:成海璃子(野間響子)、池松壮亮(堂本渉)、斎藤工(関祐之介)、遠藤新菜(エマ)、松本若菜(堂本勢津子)ほか
映画「無伴奏」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「無伴奏」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
無伴奏の予告編 動画
映画「無伴奏」解説
この解説記事には映画「無伴奏」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
無伴奏のネタバレあらすじ:起
1969年。世間では大学生が学生運動をしていた頃です。それに触発されて、仙台の高校に通う野間響子(成海璃子)は、自分の通う女子高校で制服廃止運動をしていました。しかし実際のところ響子はどうでもよく、打ちこめる何かが欲しかっただけです。大学生に交じって実際の学生運動に加わった響子は、自分の考えが甘いことに気づきました。制服廃止運動も、おろそかになります。そんなある日、響子は『無伴奏』という喫茶店に行きました。
無伴奏のネタバレあらすじ:承
そこで地元の大学生の堂本渉(池松壮亮)と関祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)の3人組に出会います。関とエマはカップルで、堂本はフリーでした。話しかけられた響子は彼らと親しくなり、やがて堂本に好意を持つようになります。初めてのデートで姉の勢津子(松本若菜)に紹介された響子は、姉弟が妙に親しいことに違和感を覚えました。もしかしたら姉弟は近親相姦の関係にあり、その関係をごまかすために自分は利用されているのではないかと疑います。
無伴奏のネタバレあらすじ:転
ところが響子の推理は全くの勘違いでした。姉・勢津子が失恋して仙台に戻ってきており、精神的に不安定な姉を思いやっての堂本の優しさだったと知り、響子はより惹かれていきます。やがて堂本と響子は肉体関係になりました。響子は恋愛に青春を賭けます。堂本と響子の関係を、異様なほど執着し知りたがったのは関でした。堂本は親と不仲で家を出て、関の家に身を寄せています。ある夜、堂本と関が男同士で身体を重ねているのを見た響子は、ショックを受けました。
無伴奏のネタバレあらすじ:結
堂本が愛し合っていたのは、関だったのです。しかし女性として好きなのは響子だと、堂本は言いました。堂本自身も悩んでいました。どうすればよいのか悩むうち、関の恋人・エマが妊娠しました。堂本と関の関係を知らないエマは、結婚して出産すると疑っていません。その関係につらくなった関がエマを殺し、逮捕されました。関がいなくなったことを嘆いた堂本は、自殺します。初めての失恋を味わいながら、響子は東京の大学に進学し、仙台を去りました。
制服の下にスリップなんか着てたのは残念、当時の女はブラだけだろう。それにこの時代はノーブラ旋風だぜ。ノーブラ、ノーブラ。成海の友人の女が車の中で着替えるときは、ワンピースでノーブラだったが、これが正解だ。