泣きたい私は猫をかぶるの紹介:2020年日本映画。明るく自由奔放な中学2年生の美代は、日之出に片思い中ですがなかなか振り向いてくれません。そんな美代には誰にも言えない秘密があります。美代は猫のお面をもっており、そのお面をつけている間は猫になることができます。猫の姿で日之出に会いに行くと、日之出は素直な感情を見せてくれます。それが幸せな時間だった美代。一転、人間に戻ると両親の問題、日之出になかなか思いを伝えることができないもどかしさなど、複雑な感情がうずまきます。人間でいることにうんざりした美代は、人間をやめることを選択してしまいますが・・・。『ペンギン・ハイウェイ』のスタジオコロリドが贈る長編アニメーション映画です。
監督:佐藤順一、柴山智隆 声優:笹木美代(志田未来)、日之出賢人(花江夏樹)、お面屋(山寺宏一)、深瀬頼子(寿美菜子)、美代の父(千葉進歩)、水谷薫(川澄綾子)、美代の母(大原さやか)、ほか
映画「泣きたい私は猫をかぶる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「泣きたい私は猫をかぶる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
泣きたい私は猫をかぶるの予告編 動画
映画「泣きたい私は猫をかぶる」解説
この解説記事には映画「泣きたい私は猫をかぶる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
泣きたい私は猫をかぶるのネタバレあらすじ:起
ある夏祭り、中学2年生の美代が金魚すくいをしている最中に、「一緒に暮らせるようにお父さんに説得してほしい」と母親から言われます。美代は「勝手だな」とつぶやきその場から逃げ出してしまいます。
怪しい太った猫が猫のお面を売っています。美代はそれをもらい、猫のお面を被っている間だけ本物の猫に変身します。
美代は親友の頼子と共に登校します。美代は片思い中の日之出を見つけると、「日之出サンライズアタック」と言って飛び込みます。それをされた日之出は美代に対して冷たい態度をとります。美代はそれでも日之出のことが大好きです。
好きになったきっかけは、美代が初めて猫になった夏祭りの日のことです。日之出に見つけられた”美代猫”。猫だと安心した日之出は、自分の思いを美代猫に話し続けます。その思いを聞いた美代は、その日から日之出に想いを寄せます。
泣きたい私は猫をかぶるのネタバレあらすじ:承
美代の母親は美代が小学生の時に家を出て行ってしまいます。父親は薫という女性と再婚を考えており、現在父親と薫と薫の愛猫”きなこ”と暮らしています。薫は美代にとても気を使って接してきます。美代にはそれがとても重荷でした。ほっといてくれればいいのにと思い続ける毎日。
美代はベッドの下から猫のお面を取り出し、猫の姿になって日之出の家へと向かいます。日之出はこの猫が美代であると知らずに、”太郎”と名付けてとても可愛がってくれます。それが美代の一番の幸せな時間でした。
日之出の祖父は陶芸家で、家族で工房を切り盛りしています。日之出は祖父にとても憧れており、将来祖父の跡を継ぎたいと考えています。しかし、日之出の母親は良い大学に行って良い職についてほしいと希望しています。
日之出と別れた後、美代の前にお面屋の猫が現れて、人間のお面をくれと言ってきます。人間のお面を渡してしまったら、簡単には人間の姿には戻れません。断わって美代猫は逃げます。
次の日、学校で美代は日之出に猛烈なアタックをします。猫の姿のときはあんなに素敵な笑顔を見せてくれるのに人間美代のときにはやっぱり冷たい態度を日之出はとります。
お昼休み、美代は日之出に対する陰口が耳に入ります。怒った美代はその悪口を言った男と戦い怪我をします。さすがの日之出も美代を心配し、お弁当をわけてくれるなど気にかけてくれました。少し日之出との距離が近づけたと思った美代は浮かれます。
泣きたい私は猫をかぶるのネタバレあらすじ:転
学校から帰ってすぐに猫の姿になり、日之出の家へと向かいます。しかし、経営が厳しいとの理由で日之出の家の陶芸工房はたたむことが決まってしまいました。日之出は落ち込み、その日、美代猫は日之出と会えませんでした。
一度帰宅したものの、日之出が気になった美代は、再び太郎として日之出の元へ向かいます。太郎には正直になれる日之出は、陶芸を続けたいと言えなかったことを後悔していると話してくれました。
次の日、日之出の気持ちが痛いほど伝わってきた美代は、日之出に手紙を書いてきます。それを渡そうとすると、クラスメイトからからかわれ、手紙を読みあげられてしまいます。そして、日之出に「恥ずかしいからやめてほしい」と怒られ、大嫌いと言われてしまいます。日之出からの「大嫌い」に胸を痛めた美代は涙を流して学校を後にします。
家に帰って、薫に対していつも通り気をつかった態度をとると、「私が一緒にいるの嫌?」と薫に言われ、今まで溜まっていた感情を美代は全て吐き出します。そして美代猫になって逃げ出します。
お面屋から再び人間のお面をねだられ、美代は思わず「美代はもういいや」と言ってしまい、美代から人間のお面が外れてしまいます。完全に猫になる前に人間のお面をつけないと、人間に戻ることはできません。
泣きたい私は猫をかぶるの結末
帰ってこない美代を心配して父親と薫は学校に相談に行きます。それによって、日之出も美代が家出をしたことを知ります。原因の一つは自分であると思った日之出は必死に美代を探します。そして、美代が自分の中でどれだけ大きな存在だったか日之出は気づき始めます。
美代猫はだんだん日之出の言葉がわからなくなってきて不安を覚えます。日之出が人間の美代を心配していると知った美代猫は、やっぱり人間に戻りたいとお面屋に申し出ますが、あっさりと断わられてしまいます。
翌日、美代は頼子とともに高校へ登校します。しかし頼子は美代の様子がいつもと違うと気が付きます。その人間の美代の正体は、薫の愛猫きなこでした。それを知った美代猫は顔を返してほしいときなこに頼むも、これもあっさりと断わられてしまいます。
きなこは薫に幸せになってほしいと思い、人間になることに決めました。美代猫はお面屋がどこにいるか、きなこに訊ねて、あっちの世界にいると言われます。すると、猫にしか見えない道が見え、それをたどっていくと大きな木が見えます。その中には猫の世界が広がっていました。
美代に扮したきなこが家に帰ると、元気のない薫の姿が。帰ってこないきなこを心配して落ち込んでいました。美代に扮したきなこは、きなことして愛されていると知り、猫に戻りたいと考えます。
きなこは日之出の家を訊ね、美代に起こった全てのいきさつを話します。太郎が美代だと知った日之出は驚くものの、太郎と美代から同じ太陽の臭いがしたのを思い出し、その現実をすっと受け入れます。きなこは日之出に協力してもらい猫の町がある大きな木へと向かいます。
一方その頃、美代猫は、猫の町でお面屋を探しています。ある猫についていくと、そこには元人間猫が何匹かいました。日之出たちも猫の町に着きます。きなこは適当な猫のお面を日之出に被せますが、なぜか日之出は手しか猫になりませんでした。しかし、これで猫の言葉が分かります。
美代猫を探す日之出。美代猫は日之出を見つけて2人は合流し、お面屋から人間のお面を奪おうとしますが苦戦します。そこに元人間猫たちが助けに来てくれて、お面屋を封じます。無事に美代猫は人間に戻り、日之出ときなこと共に人間界へと帰ります。
そして美代と日之出はお互いに好きと伝え合うのでした。
(エンドロール)日之出は勇気を出して、陶芸を続けたいと母親に伝えます。それを家族たちは認めてくれます。いつも美代からしていた「日之出サンライズアタック」を日之出から美代にして、この映画は幕を下ろします。
以上、映画「泣きたい私は猫をかぶる」のあらすじと結末でした。
「泣きたい私は猫をかぶる」感想・レビュー
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ムゲは元気でいい子だなと思いました。ひのでは、最後のシーンでむげを助けてあげたから優しんだなと思いました
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ムゲは、とても感情移入できました。僕は、ひのでみたな男の子だともおもいました。そして、ムゲの弁当が散らかるシーンでは勿体ないなと思いました。
そして、ムゲの手紙をクシャッとするシーンでは心が痛くなりました。
美代のとっても明るい性格が良いなと思いました