プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~の紹介:2017年日本映画。原作は人気漫画家いくえみ綾の「プリンシパル」を実写化したものです。いくえみ綾ではならではのキュンとした甘酸っぱい恋愛ストーリーを主演のジャニーズWESTの小滝望、黒島祐菜がW主演を勤めるとあり、豪華なキャストと内容に、世間で若者から一躍指示され、注目を浴びている作品です。
監督:篠原哲雄 出演:黒島結菜(住友糸真)、小瀧望(舘林弦)、高杉真宙(桜井和央)、川栄李奈(国重晴歌)、谷村美月(舘林弓)、市川知宏(金沢雄大)、綾野ましろ(工藤梨里)、石川志織(菅原怜英)、中村久美(舘林琴)、鈴木砂羽(三浦真智)、白石美帆(桜井由香里)、森崎博之(住友泰弘)、ほか
映画「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~の予告編 動画
映画「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」解説
この解説記事には映画「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~のネタバレあらすじ:起
両親が離婚し札幌の父の元に引っ越してきた女子高生、住友糸真は新しい学校に転校します。転校先の学校のクラスで自己紹介をすると、とりあえず空いている席に座るように担任に言われ着席すると、右隣にいた舘林弦に「そこは和央の席だ!お前の席じゃない!」と激しく怒られ、動揺する。
左隣にいた晴歌が「今日は仕方ないじゃない。転校してきたばかりの子にそんなに怒らないで」フォローするが、弦はそれでも納得がいかない様子だった。
糸真は弦に「そんなに言うなら、机と椅子を持ってきて、別の場所を用意してくれればいいでしょ!できないんだったら、私は言われた通りここに座るしかないんだから、これ以上口出しするな」と言い返す。弦と糸真の間に険悪なムードが流れるが、晴歌が場を和ませてくれて、一件落着し、糸真と晴歌は友達となる。
糸真が学校から帰宅すると、家の前で父と接す、和央と愛犬の姿があった。和央は近隣に住み、糸真の父は和央の母と近所付き合いがあり仲が良かった。糸真は和央に制服が同じ学校であることを指摘され、ここで初めて、弦が怒っていた空いていた席の人物が和央だと気付く。
翌日、晴歌にその旨を伝えると、和央は病弱で、弦とは幼稚園時代からの付き合いで、弦は和央を自分の彼女のように大切に思い、和央の面倒を見ている親友だと聞かされる。そして、学校では和央と弦は人気男子で、仲良くしすぎると、学校でシカトされ、退学に追い込まれた人がいるから、気を付けてねと忠告される。なお、学校には、弦の姉、弓が音楽の教師として存在し、働いていた。
プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~のネタバレあらすじ:承
糸真は晴歌に忠告を受けたものの、和央と弦と一緒に3人で登校する日々が続き、どんどん仲が良くなっていく。
クリスマスの日、女子会に誘われ、カラオケボックスの前に晴歌から糸真は呼び出されるが、寒空の下、長時間待っても、待ち合わせ場所に晴歌も他の友達もこなかった。実は、忠告をきかず、和央と弦と仲良くなっていく糸真の姿が晴歌は許せず、仲間外れにしようとしていたのである。糸真は、それを知り、落ち込む。実は、糸真は、転校前の学校でも言いたいことややりたいことをした結果、ハブにされた悲しい過去があり、両親の離婚だけが理由だけではなく、札幌に引っ越してきたのだった。
和央に事の詳細を話すと、優しく話を聞いてくれて、自分のマフラーを取り、糸真の首に巻いてあげ、大丈夫だよと心も身体も温めてくれるかのように抱きしめてくれるのだった。
お正月、父と糸真は、初詣に行く約束をしていたが、父の翻訳家の仕事が急遽入り、行けなくなってしまう。暇をもてあましていた糸真は和央の家にマフラーを返しにいく。するとそこには風邪を引いた和央に差し入れを持ってきた弦も来ていた。糸真は弦に、和央マフラーを借りた経緯を話す。すると、弦は和央の代わりに今日はお前で我慢してやるから付き合えと、糸真を初詣に誘う。
糸真と弦はおみくじを引き、初詣を満喫した後、札幌の景色が一望できる、雪山へ車で向かう。糸真は弦に、「今日はありがとうね。学校で晴歌たちと上手く行かなくなった私のこと励ましてくれようとして誘ってくれたんでしょ。」とお礼を言う。お礼に、糸真は、弦の前で、幼いころから習っていたバレーのステップを披露する。弦は華麗に足先や指先に器用に使い、花のように綺麗に舞う踊りをする糸真の姿に心打たれる。
踊り終わった後、糸真は弦に言う。「ねえ?プリンシパルって知ってる?バレエの世界では一番トップクラスで、最上級の段階を言うの。つまり主役ってこと。バレエは小さい時挫折しちゃったけど、私はこの町で、居場所を見つけて、成長して、最高のプリンシパルになる!!なってみせる!」
そしてお正月が明け、学校がスタートすると、晴歌に「私をハブにするなら理由を言ってくれないと分からない。私は、晴歌と仲良くしたい」と思いの丈をぶつける。晴歌は弦に恋心を持ち、糸真に嫉妬していた自分の素直な心の内をさらけ出し、2人は和解する。
プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~のネタバレあらすじ:転
糸真の母が札幌での新生活を心配し、糸真の顔を見に、東京から上京してくる。レストランで食事をしながら、糸真は母に「学校で恋とかしてる? 好きな人ができると女の子は変われるんだよ」「うーん、どうかなと」などたわいもない近況の話をしながら、親子水入らずの時を久々に楽しむ。
そのレストランに、偶然、糸真の父と和央の母がやってくるのだった。実は2人は交際していたのだった。近々結婚するつもりだと、父は糸真に報告する。糸真は突然のことで驚くが父を祝福する。
結婚式をあげ、糸真と和央の両親、糸真と和央の4人で同居生活をスタートさせることになる。和央は、弦に「もう、母さんも結婚したし、身の回りのことはひとりで大丈夫だから。」と突き放す。弦は、和央の世話をすることで自分自身をも支えていた生きがいを失ったように感じ悲しむ。弓に和央は「弦は、今まで和央を支えることで、自分の心も保ってこられたところがあり、突然和央くんから切り捨てられた気がして、心に穴があいた状態になってしまっている」と聞かされる。
和央は弦の自分への友情を再確認し、深い絆で結ばれていることを感じ、2人は仲直りする。そして晴歌が、「弦の生きがいを今度は私にしてくれないかな。ずっと好きだった」と告白し、弦と晴歌は付き合うことになる。和央も喜ぶ。実は、和央は弦の姉、弓に恋心を昔から寄せていた。しかし、弓が婚活をしていたことから、思いは伝えられないままだった。
ある日、弓のピアノコンクールに招待され、終わった後、婚活して知り合った男性から花束を渡されている弓を目撃するが、いても立ってもいられなくなりその場で花束をぐちゃぐちゃにしゴミ箱に投げ捨ててしまう。弓は驚き、どうしてこんなことするのと和央に聞くと、「ずっと弓さんが好きだった。小さい時から。年の差が10あいていることなんて関係ない。ずっと言えなかったけど、これが俺の弓さんへの正直な気持ちだ」と伝え、弓と和央は結ばれる。
こうして、弦が晴歌と付き合うことになり、和央も弓と付き合うことになり、2組のカップルが誕生する。和央は糸真だけが恋愛をしていないことに気付き、中学時代の同級生、君島を紹介する。糸真は君島と付き合うことになる。糸真と君島との初デートの現場を弦と和央は陰からひっそりと見守り、安心して微笑んでいた。
しかし、晴歌は自分のデートをすっぽかして、糸真と君島のデートを見に行った弦を信じられなくなり疑問を感じ始めていた。また、糸真も君島をいい人だとは思うが恋人として好きとは違うことを感じ始めていた。
晴歌の提案で、弦、和央、糸真、君島でトリプルデートで、バーベキューに行くことになる。糸真は、君島と森の中に散歩をしていると、偶然、晴歌と弦がキスしているシーンを目撃してしまう。晴歌が弦にキスをした瞬間に、糸真は自分が弦のことが好きで恋をしていることに気付いてしまう。混乱し、君島を突き放し、1人森の奥へ走って逃げてしまう。
迷子となり足をくじいた糸真を、弦が助けにきて、発見し、おんぶして連れて帰る。帰ってきた糸真に和央は、きれいなものを見た時、一番早く伝えたくなる人は自分は弓だけど、糸真は誰かと尋ね、その相手が弦だと思ったことを目で見破り、糸真が弦に恋をしていることに気付く。
プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~の結末
糸真は君島と別れる。君島に好きな人に告白するよう勧められるが、晴歌のことを思うと、告白できないままでいた。また、弦も晴歌から告白されて付き合ったものの、和央から晴歌のいいと思うところを上げてみてと言われて答えられない自分に気が付き、弦は晴歌に別れを切り出す。
君島から、糸真ちゃんには好きな人がいるらしいという情報を聞いた晴歌はそれは弦ではないかと疑い、呼び出す。糸真は晴歌に弦に恋をしてしまったことを素直に打ち明け、友達と同じ人を好きになったことは間違いだと自分の気持ちを封じ込めようとしていたと明かす。
晴歌は糸真が自分を大切な女友達だと思っていてくれて、弦を諦めようとするまで考えていた苦しい純粋な気持ちの内を知り、涙ぐむ。晴歌は相手が糸真ならば、弦のことを託してもいいと言う。晴歌は弦と糸真を駅に同時に呼び出し、わざと2人きりにする。
糸真は弦に思い切って、告白するが、「君島と付き合って、ダメになったから、次は俺ってこと?フラフラした女だな」と返事され、心から精一杯した告白が、弦に純粋に本当に好きなことが伝わらなかったことに傷つき、その場を去る。帰宅して、部屋でひとり泣いている糸真の声を、和央が聞いていた。
卒業式が迫り、糸真は進路の東京の日本外国語大学に入学が決まり、ひとり東京へ旅立つことが決まっていた。和央に、弦には話したかと聞かれるが、これからは自分の力で、逃げ出さないでひとりで頑張ると決めたと伝え返事する。
卒業式当日、和央と弦は、学校の女の子たちから第二ボタンを狙われ、学校中追いかけられて、疲れて帰ってくる。弦は受けた大学がひとつも受からなかったと和央に打ち明けると、和央から実は糸真が東京の大学へ進学することが決定している事実を知らされる。弦は驚き、糸真にスマホに「行くな」とLINEのメッセージを送り、バレエを見せてくれた雪山へ呼び出す。
「大学の東京へ行くって何で言わないんだよ!俺の人生はお前が居ないとつまらない。俺は全部大学落ちたから、来年東京の大学を受けて合格したらお前を迎えに行く。」と言って、次の瞬間、糸真を強く抱きしめキスをする。糸真は恥ずかしながら、「なんか私主役みたいじゃない?」と言う。弦は「もうとっくに主役になっている」と返事し、再度キスを交わし、2人は結ばれるのでした。
以上、プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~のあらすじと結末でした。
二人のイケメンに囲まれてとにかく糸真が羨ましいと思う映画でした。
私は弦派だな、でもやっぱり和央もいい!など勝手に妄想しながら楽しんでいました。この映画は糸真に恋する君島、弦に恋する晴歌、和央と弦の姉の恋、糸真の父と和央の母の恋など主役の二人以外の恋愛も多く描かれていて、上手くいかなかった切ないシーンもあったけれど、観ると恋愛したくなるような気分にさせてくれる要素が詰まった映画でした。そのためたくさん胸キュンさせてもらえました。
その他にも恋愛に付きものの女同士の対立だったり、そこからの友情だったり、身近にあり得るようなシーンがしっかりと描かれていて、観ていると青春時代に戻りたくなりました。
甘酸っぱい胸キュンのたくさん詰まった素敵な青春ラブストーリーで面白かったです。