屍人荘の殺人(しじんそうのさつじん)の紹介:2019年日本映画。「このミステリーがすごい!2018年版」など国内の主要ミステリー小説ランキング4冠を達成した、今村昌弘の大ヒット小説「屍人荘の殺人」を実写映画化。ロックフェス研究会の合宿に参加した部員たちが、宿泊先のペンション“紫湛荘”で謎の連続殺人事件に巻き込まれる。事件の謎を解き明かし、生き残りのために奮闘するさまを描いた、新感覚ミステリーエンターテインメント。
監督:木村ひさし 出演:神木隆之介(葉村譲)、浜辺美波(剣崎比留子)、中村倫也(明智恭介)、葉山奨之(進藤歩)、福本莉子(星川麗花)、ふせえり(高木凛)、矢本悠馬(重本充)、大関れいか(下松孝子)、山田杏奈(静原美冬)、佐久間由衣(名張純江)、柄本時生(七宮兼光)、古川雄輝(立浪波流也)、池田鉄洋(菅野唯人)、塚地武雅(出目飛雄)、ほか
映画「屍人荘の殺人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「屍人荘の殺人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
屍人荘の殺人の予告編 動画
映画「屍人荘の殺人」解説
この解説記事には映画「屍人荘の殺人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
屍人荘の殺人のネタバレあらすじ:起
神紅大学の葉村譲(神木隆之介)は、ミステリー愛好会に所属するミステリー小説オタクです。愛好会会長の明智恭介(中村倫也)は、事件を見つけるとすぐに首を突っ込んでしまう性で、葉村はそんな明智に振り回される日々を送っていました。
ある日、2人は剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美少女から、ロックフェス同好会の合宿に参加してほしいと誘われます。ロックフェス研究会宛に謎の脅迫状が届いたこと、そして去年行方不明になった女子部員がいることを聞かされ、2人は合宿先の湖畔のベンション、紫湛荘(しじんそう)に向かいます。
実はこの合宿は、OBでペンションの持ち主である七宮(柄本時生)と立浪(古川雄輝)が、女子部員をナンパするために行っていたものでした。2人はフェス会場でも女性を物色し、スマホを落とした静原美冬(山田杏奈)にしつこく声をかけます。そんな中、ロックフェスの参加者が次々とゾンビ化して人間を襲撃し、ゾンビだらけになった会場は惨劇に見舞われます。皆必死にペンションに逃げますが、明智はゾンビの集団に引きずり込まれてしまいます。
屍人荘の殺人のネタバレあらすじ:承
ペンションには、合宿参加者のほかにも、ナンパされた美冬、フェスに参加していた出目(塚地武雅)と高木(ふせえり)が逃げ込んでいました。明智のほかにも、参加者の下松(大関れいか)や、進藤の恋人・麗花(福本莉子)もゾンビに襲われていました。
ペンションはゾンビに囲まれ、ラジオはつながるもののスマホの電波は入らず、一同はペンション内でゾンビの猛攻に耐えるしか方法がなくなります。その夜、実はすでに足をかまれていた出目がゾンビと化して名張純江(佐久間由衣)に襲い掛かりますが、仲間が頭部を攻撃して退治します。これで室内にはゾンビはいないと思った矢先、事件が起こります。
進藤(葉山奨之)が自分の部屋で惨殺死体と化していたのです。ドアは鍵がかかっていましたが、ベランダの扉は開いていました。そしてドアの隙間には「いただきます」、そして室内には「ごちそうさま」と書かれた紙が挟まれていました。遺体の様子からはゾンビの攻撃が死因とみられるものの、残された手紙や鍵を開ける手法から、犯行は人間によるものか、はたまたゾンビかという謎が残されます。
屍人荘の殺人のネタバレあらすじ:転
1階のバリケードがゾンビによって破られ、一同が2階に避難したところで、新たな事件が起きます。ゾンビが上がってこないように止めていたエレベーターの中で、立浪が遺体となって発見されたのです。比留子は葉村を従えて事件の推理にあたり、エレベーター付近の血の飛び散り方が不自然であること、ホールの銅像の位置がずれており、銅像に血が付いていること、頭部に殴られた跡があることなどを発見します。
捜査を進める中で、比留子が葉村を合宿に誘った本当の理由は、自分の助手になってほしかったからだと告げます。しかし葉村は、明智はきっと生きているから、自分は比留子の相方にはなれない、と返答します。
そしてゾンビが2階にも迫ろうとする中、ずっと部屋に閉じこもっていたはずの七宮がなぜかゾンビ化し、葉村に襲い掛かります。しかし、美冬が頭部を突き刺して退治し、葉村は難を逃れます。
屍人荘の殺人の結末
比留子によって事件の真相とトリックが明かされ、犯人は美冬であることが明らかになります。動機は、姉の復讐を果たすためでした。実は美冬の姉・沙知は、去年のロックフェス研究会の合宿に参加していたのです。そこで沙知はOBの2人からもてあそばれ、大学を辞め、実家に戻っていました。やがて妊娠が発覚しますが、2人はお金を渡して中絶を要求。沙知は自宅で首をつって自殺してしまいます。美冬は姉の復讐のために、わざとナンパされて合宿に参加できるよう仕掛けたのです。
進藤の死は美冬の犯行ではありませんでした。進藤はゾンビにかまれた麗花を部屋にかくまい、やがてゾンビ化した麗花に襲われて死亡しました。それを目撃した美冬は、手紙を使って密室殺人に仕立てることを思いついたのです。
立浪の死は、食事に睡眠薬を入れて皆を眠らせ、立浪をエレベーターに乗せてゾンビに殺害させ、銅像の重さとエレベーターの重量制限を利用して立浪だけを2階に戻したのでした。
七宮の死は、出目がゾンビ化した時に血を目薬に採取して七宮に渡し、目薬からゾンビの成分を摂取させていたのです。ゾンビ化の騒動は美冬自身も想定外でしたが、2人をゾンビ化させてから殺すことで、姉の分とお腹の子の分、2度殺せると思ったのだと語ります。
そして屋上へ逃げる途中でゾンビにかまれた美冬は、剣で喉を突き刺して自害し、屋上から落下します。その後一同は救助隊に発見されて助けられますが、そこにゾンビ化した明智が現れ、葉村に襲い掛かります。比留子は槍で明智の頭部を突き刺し、こう告げます。「葉村くんはあげない」と。
以上、映画「屍人荘の殺人」のあらすじと結末でした。
「屍人荘の殺人」感想・レビュー
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コメディ×ホラー×サバイバル×本格ミステリという異色作品。
犯人やトリックの巧妙さには思わずうなったが、俄然中村倫也の出番が少ない…
まあ美波ちゃんかわいかったしいっか -
中村倫也の無駄遣いとも思えるほど出演シーンが少ない。けど、映画自体は物凄く面白かった!
密室にする方法としてのゾンビの使い方が新しい!
中村倫也目当てで観に行ったが、全然出てこない‥。でも、話は面白かった。
中村倫也主役じゃないの!?とは思った。中盤ほとんど出演しない。
しかし、神木隆之介と浜辺美波の掛け合い部分は意気が合っていてコメディ部分も面白かった。