成瀬巳喜男監督映画一覧

成瀬巳喜男監督映画のネタバレあらすじ一覧です。木下恵介監督のおすすめ映画、人気映画や最新作まで、木下恵介監督作品の一覧です。

「夫婦」のネタバレあらすじ結末

夫婦の紹介:1953年日本映画。井手俊郎と水木洋子の共同によるオリジナル脚本を巨匠成瀬巳喜男が映画化。『めし』『妻』と併せて「成瀬の夫婦もの」と称される。『妻』と同じように上原謙が覇気のない夫役を好演。クリスマスの街の様子が描かれるのが当時の邦画としては珍しい。
監督:成瀬巳喜男 出演:上原謙(中原伊作)、杉葉子(中原菊子)、三國連太郎(武村良太)、小林桂樹(早川茂吉)、藤原釜足(早川直吉)、滝花久子(早川たか)、岡田茉莉子(早川久美子)、豊島美智子(三島波子)、ほか

「妻」のネタバレあらすじ結末

妻の紹介:1953年日本映画。巨匠成瀬巳喜男が『めし』『稲妻』に続いて林芙美子の小説(『茶色の目』)を映像化。脚本は成瀬作品を多く手がけた井手俊郎が担当している。前作『夫婦』に出演した三國連太郎が再び上原謙と共演。
監督:成瀬巳喜男 出演:上原謙(中川十一)、高峰三枝子(中川美穂子)、丹阿弥谷津子(相良房子)、高杉早苗(桜井節子)、中北千枝子(松山栄子)、伊豆肇(松山浩久)、新珠三千代(新村良美)、三國連太郎(谷村忠)、ほか

「あに・いもうと」のネタバレあらすじ結末

あに・いもうとの紹介:1953年日本映画。1936年に映画化されたことのある室生犀星の短篇小説を巨匠成瀬巳喜男が再映画化。森雅之と京マチ子という『羅生門』コンビが兄と妹を演じている。キネ旬ベストテンでは5位に入選。
監督:成瀬巳喜男 出演:京マチ子(もん)、久我美子(さん)、森雅之(伊之吉)、山本礼三郎(赤座)、浦辺粂子(りき)、船越英二(小畑)、堀雄二(鯛一)、ほか

「女の座」のネタバレあらすじ結末

女の座の紹介:1962年日本映画。女性ばかりの大家族の人間模様を描いた成瀬巳喜男の佳作。当時の東宝の女性スターはもちろん、成瀬作品のレギュラーである高峰秀子と杉村春子も顔を揃え、豪華極まりないキャストとなっている。脚本は井手俊郎と松山善三。
監督:成瀬巳喜男 出演:笠智衆(石川金次郎)、高峰秀子(芳子)、杉村春子(あき)、三益愛子(田村松代)、小林桂樹(石川次郎)、草笛光子(石川梅子)、淡路恵子(橋本路子)、三橋達也(橋本正明)、司葉子(石川夏子)、星由里子(石川雪子)、宝田明(六角谷甲)、大沢健三郎(健)、ほか

「銀座化粧」のネタバレあらすじ結末

銀座化粧の紹介:1951年日本映画。銀座西のバーにママとして勤める子持ちの女性を中心に、その周辺の人々を人情味を込めて描いた佳作。井上友一郎の風俗小説をベテランの岸松雄が脚色したもので、戦後長らくスランプ状態にあった成瀬巳喜男と田中絹代にとって、キャリア復活のきっかけとなった。
監督:成瀬巳喜男 出演:田中絹代(津路雪子)、西久保好汎(津路春雄)、花井蘭子(佐山静江)、香川京子(女給京子)、小杉義男(葛西英治郎)、柳永二郎(杵屋清吉)、三島雅夫(藤村安蔵)、東野英治郎(菅野平兵衛)、津路清子(マダム幸子)、ほか

「夜ごとの夢」のネタバレあらすじ結末

夜ごとの夢の紹介:1933年日本映画。伝説の女優、栗島すみ子主演、成瀬巳喜男監督作品。当時、おなじ松竹蒲田撮影所でメガホンをとっていた小津安二郎監督の初期作品と酷似したテーマ、作風に仕上がっています。小津とおなじ撮影所で働いていたことは、成瀬を語るうえでは欠かせません。成瀬はのちに東宝の前身である映画会社PCLに移籍しますが、移籍の経緯はともかく、この映画を観る限り小津の影響は小さくありません。松竹蒲田の若き才能が小津の向こうを張る意気込みによって芽吹いています。
監督: 成瀬巳喜男 出演者:栗島すみ子(おみつ)、小島照子(子・文坊)、齋藤達雄(男)、新井淳(隣の人)、吉川満子(その妻)、坂本武(船長)、大山健二(船員)、小倉繁(船員)、飯田蝶子(女将)、沢蘭子(おみつの友達)ほか

「限りなき舗道」のネタバレあらすじ結末

限りなき舗道の紹介:1934年日本映画。家格に縛られて生きる女性の執着が、対する側の女性の人生を不幸にしてしまう物語です。前近代的なテーマのようでいて、いまだ日本社会の諸方で絶えることなく続いている確執です。女性心理の深層に根づく意識の反映なのかもしれません。映画会社のスカウトからも声がかかる美貌の杉子は銀座で女給をしています。あるきっかけで知り合った御曹司の山内弘とやがて結ばれますが、上流階級を誇る家柄を理由に、義母と義姉とが杉子をぞんざいに扱います。しかし、杉子はけっして「耐え忍ぶ女」ではありませんでした。
監督: 成瀬巳喜男 出演者:忍節子(島杉子)、香取千代子(中根袈裟子)、日守新一(山村真吉)、結城一朗(原田町夫)、笠智衆(映画会社のスカウト)、磯野秋雄(杉子の弟)、山内光(山内弘)、葛城文子(山内の母)、若葉信子(山内の姉)、ほか

「ひき逃げ」のネタバレあらすじ結末

ひき逃げの紹介:1966年日本映画。大企業の重役の妻が不倫相手と車で走行中、5歳の少年をひき逃げして殺してしまいます。重役は身代わりを立て一件落着したかに思えたものの、死んだ少年の母が、家政婦となって重役の家に潜り込み、子供の復讐を計画していました…というサスペンス映画です。
監督:成瀬巳喜男 出演者:高峰秀子(伴内国子)、小宮康弘(伴内武)、小沢栄太郎(柿沼久七郎)、司葉子(柿沼絹子)、平田郁人(柿沼健一)、中山仁(小笠原進)、黒沢年男(林弘二)、賀原夏子(ふみ江)、佐田豊(菅井清)ほか

「はたらく一家」のネタバレあらすじ結末

はたらく一家の紹介:1939年日本映画。主演の徳川夢声は、サイレント(無声)映画の活動弁士として活躍したあとに映画俳優になった人です。映画館のスクリーンに映る俳優の演技は、すでに弁士の仕事の一貫として批評の対象であったに違いありません。それだけに「演技とは何か」をよく心得ていた人です。この映画でも、じつに情感細やかな父親を好演します。映画の中で幼い子役たちがすっかり父親に馴染んでいる様子なども、成瀬巳喜男というよりは、徳川夢声その人の人柄の反映なのかもしれません。
監督: 成瀬巳喜男 出演者:徳川夢声(父親・石村)、本間 敦子(母親・ツエ)、生方明(長男・希一)、伊東薫(次男・源二)、南青吉(三男・昇)、平田武(四男・栄作)、阪東精一郎(五男・幸吉)、若葉喜世子(長女・ヒデ)、大日方傳(小川先生)、椿澄枝(喫茶店の娘・光子)ほか

「乱れ雲」のネタバレあらすじ結末

乱れ雲の紹介:1967年日本映画。夫をひき殺された人妻とその加害者の男との複雑な心理模様を描いたメロドラマで、成瀬巳喜男の遺作となった。脚本は後に山本薩夫監督作品の多くを手掛ける山田信夫のオリジナル。キネマ旬報ベストテンでは4位に入選した。
監督:成瀬巳喜男 出演:司葉子(江田由美子)、加山雄三(三島史郎)、草笛光子(石川文子)、森光子(四戸勝子)、加東大介(林田勇三)、藤木悠(石川)、土屋嘉男(江田宏)、ほか

「女が階段を上る時」のネタバレあらすじ結末

女が階段を上る時の紹介:1960年日本映画。名匠・成瀬巳喜男の代表作のひとつで、水商売の女性の生態ぶりを見事に描いている。主演は成瀬との名コンビで知られる高峰秀子。黒澤作品で有名な菊島隆三がオリジナル脚本を執筆し、プロデュースも担当した。
監督:成瀬巳喜男 出演:高峰秀子(矢代圭子)、仲代達矢(小松)、森雅之(藤崎)、淡路恵子(ユリ)、織田政雄(矢代好造)、加東大介(関根)、団令子(純子)、中村雁治郎(郷田)、ほか

「流れる」のネタバレあらすじ結末

流れるの紹介:1956年日本映画。成瀬監督の秀作のひとつで、幸田文の名作を映像化。田中絹代、山田五十鈴、杉村春子、高峰秀子といった邦画史上の大女優たちが演技を競うのが何といっても見どころ。また往年の大スターだった栗島すみ子も特別出演し、貫禄のある演技を見せている。
監督:成瀬巳喜男 出演:田中絹代(梨花)、山田五十鈴(つた奴)、杉村春子(染香)、高峰秀子(勝代)、賀原夏子(おとよ)、中北千枝子(米子)、岡田茉莉子(なな子)、栗島すみ子(お浜)、宮口精二(なみ江の伯父)、ほか

「稲妻(1952年)」のネタバレあらすじ結末

稲妻の紹介:1952年日本映画。東宝所属だった成瀬巳喜男が大映に呼ばれて作った名作。「めし」で戦後のスランプを脱した監督が再び林芙美子作品を取り上げ、その後の作風を決定づけることになった。キネ旬ベストテンでは第2位。
監督:成瀬巳喜男 出演:高峰秀子(清子)、三浦光子(光子)、村田知英子(縫子)、丸山修(嘉助)、浦辺粂子(おせい)、小沢栄(綱吉)

「妻よ薔薇のやうに」のネタバレあらすじ結末

妻よ薔薇のやうにの紹介:1935年日本映画。中野実の戯曲「二人妻」を監督自身が脚色したもので、戦前の成瀬巳喜男の代表作。優柔不断で頼りない男性を描いた点で、戦後の「浮雲」に似た内容となっている。キネ旬ベストテンで第1位に輝いた。
監督:成瀬巳喜男 出演:千葉早智子(山本君子)、丸山定夫(山本俊作)、英百合子(お雪)、伊藤智子(山本悦子)、藤原釜足(新吾)、ヘンリー大川(精二)、ほか

「山の音」のネタバレあらすじ結末

山の音(やまのおと)の紹介:1954年日本映画。夫の浮気に悩む女性と、彼女を細やかに労わる舅の姿を描いたヒューマン・ドラマ。老齢に差し掛かった尾形信吾は、嫁菊子に亡き憧れの女性の面影を重ね、いつも優しく接していた。菊子も信吾の優しさを頼りにしていたが、行き過ぎた気遣いはやがて望まぬ結果を招いてしまう。原作は川端康成の同名小説だが、結末は異なる。
監督:成瀬巳喜男 出演者:原節子(尾形菊子)、上原謙(夫・修一)、山村聡(尾形信吾)、長岡輝子(妻・保子)、杉葉子(谷崎英子)ほか

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