種まく旅人 みのりの茶の紹介:2011年日本映画。東京暮らしの若い女性が、病に倒れた祖父の代わりに農業を始めたことをきっかけに、有機農法のお茶の魅力に目覚めます。塩屋俊監督の故郷・大分県臼杵市が舞台となっています。
監督:塩屋俊 出演:陣内孝則(大宮金次郎)、田中麗奈(森川みのり)、吉沢悠(木村卓司)、柄本明(森川修造)、石丸謙二郎(森川修一)、寺泉憲(臼杵市長)、中村ゆり(栗原香苗)、ほか
映画「種まく旅人 みのりの茶」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「種まく旅人 みのりの茶」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
種まく旅人〜みのりの茶〜の予告編 動画
映画「種まく旅人 みのりの茶」解説
この解説記事には映画「種まく旅人 みのりの茶」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
種まく旅人 みのりの茶のネタバレあらすじ:起
大宮金次郎は農林水産省の大臣官房企画官ですが、有給を使って全国の農家を巡っては農作業を手伝ったり酒を酌み交わしたりしており、農家の人々からは金ちゃんと呼ばれて親しまれていました。
森川みのりは、東京の実家で暮らしながらデザイナーとして働いていましたが、リストラされてしまいます。ある日、友人の栗原香苗のカフェが取り上げられた雑誌を偶然目にし、香苗を訪ねて大分県へと向かいます。香苗のカフェを訪ねた後、母に言われて渋々臼杵市で一人暮らしをしている祖父・森川修造の元を訪れます。そこへ臼杵市の農政局長へと赴任して来た大宮が訪ねて来ます。
種まく旅人 みのりの茶のネタバレあらすじ:承
翌朝、修造が急に倒れます。修造は心臓の手術が必要で、しばらく農作業は無理とのことでした。実は、修造は5年前に市から融資を受け有機茶畑を手掛け始めていましたが、今年から返済を始める予定になっていました。融資を担当した市の農政課に勤める木村卓司は返済計画が滞るため途方に暮れます。その話を聞いたみのりは、仕方なく祖父の茶畑の手入れを始めます。大宮は正体を明かさないまま、そんなみのりの元へ朝と夕方だけ訪れては、農作業の指導を行うのでした。慣れない農作業や田舎の風習に疲れ果ててしまったみのりは、ある日香苗のカフェで愚痴るのですが、おしゃれでカッコいいだけの仕事なんてないとたしなめられます。その頃、卓司に青年会の部会に連れて行かれた大宮は、参加していた農家の若者達と、学校給食に地元で採れた有機野菜を使うアイデアで盛り上がります。卓司は、そのアイデアをまとめた資料を上司に見せますが、予算が無いと却下されてしまいます。
種まく旅人 みのりの茶のネタバレあらすじ:転
大宮や卓司の協力を得て茶畑の手入れに励むみのりでしたが、茶畑に病気が発生します。近所の畑にも広がる可能性もあるため、農薬を使うべきかみのりは迷います。農薬を使えば有機農法として頑張って来た祖父の5年間の努力が水の泡になってしまいます。悩むみのりに、大宮はしばらく様子を見ようと言います。大宮や卓司と共に、丹念に病気の茶葉の摘み取りを行なっていると、いつの間にか病気は治まっていました。茶摘みの時期が迫り、試しに摘んだ茶葉を炒ってみますが、正しい炒り時間が分からず、なかなか良い味になりません。みのりは修造に相談しますが、修造にもわかりません。そんな時、修造が倒れたことを知ったみのりの父・修一が病院に現れます。修一は、修造を引き取り、みのりも東京に帰ってくる様にと言いますが、みのりはお茶が出来るまでここにいる、自分と向き合いたいと答え、茶の炒り時間の研究に没頭します。そんなみのりに修一が亡くなった祖母の日記を見せます。それには、茶葉を積んだ日の天気と湿度と入り時間が記録されていました。それを参考に炒った茶葉でいれた茶を飲んだ修一は「お袋の味だ」と呟くのでした。
種まく旅人 みのりの茶の結末
近所の人々の協力で茶摘みが行われ、出来たお茶を振る舞うと、評判は上々でした。青年部の部会で、卓司は有機野菜を給食に使うプロジェクトは予算の関係で無理だと報告します。それを聞いた大宮は、市長を巻き込み、プロジェクトを承認させます。その直後、大宮は緊急呼び出しで中央に戻ることになってしまいました。
半年後、みのりの作った緑茶は、臼杵市優秀農作物表彰式で優秀賞を受賞します。表彰式に大宮が現れ、農林水産省の官僚だと知ったみのりと卓司は驚きます。退院した修造や卓司と共に、みのりは茶畑の手入れに励むのでした。
以上、映画 種まく旅人〜みのりの茶〜のあらすじと結末でした。
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