とある飛空士への追憶の紹介:2011年日本映画。犬村小六作ライトノベルの劇場アニメーション。レヴァーム皇国の飛空士である狩乃シャルルは、交戦国である帝政天ツ上に命を狙われているレヴァーム皇国皇子カルロの婚約者ファナ・デル・モラルを、単独飛行でカルロの元に送り届けるという困難な任務を請け負います。飛行中何度も天ツ上の部隊に発見されながらもなんとかかわして先に進むシャルルとファナは、次第に惹かれ合うようになります。しかし、目的地まであと一歩というところで、かつてシャルルを撃墜した難敵が立ちふさがります。
監督:宍戸淳 声優:狩乃シャルル(神木隆之介)、ファナ・デル・モラル(竹富聖花)、千々石(富澤たけし)、カルロ(小野大輔)、ほか
映画「とある飛空士への追憶」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「とある飛空士への追憶」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
とある飛空士への追憶の予告編 動画
映画「とある飛空士への追憶」解説
この解説記事には映画「とある飛空士への追憶」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
とある飛空士への追憶のネタバレあらすじ:起
デル・モラル家で開催された晩餐会でレヴァーム皇国皇子カルロは、デル・モラル家の令嬢ファナ・デル・モラルに求婚をし、ファナもそれを受け婚約が成立しました。しかし、レヴァーム皇国は帝政天ツ上と交戦中であり、カルロは「1年後に迎えに来る」といって本国に去っていきました。
しかし、1年を経過してもカルロは迎えに来ず、それどころか、婚約者であるファナの命を狙って帝政天ツ上はデル・モラル家の爆撃を行い、デル・モラル家は炎上してしまいました。そこで、レヴァーム皇国は、ファナを本国に連れてくるため艦隊を派遣すると発表しました。
そんな中、飛空士である狩乃シャルルは、上官から呼び出され、ファナをカルロの元に送り届けるという極秘任務を言い渡されました。ファナを迎えに来るはずの艦隊は、途中で帝政天ツ上に攻撃されて全滅し、水上偵察機による単独飛行でファナを密かに送り届けるしかなく、抜群の操縦技術を持つシャルルに白羽の矢が立ったのでした。
とある飛空士への追憶のネタバレあらすじ:承
こうして、シャルルとファナは、最新鋭水上偵察機「サンタ・クルス」に乗り込み発進しました。初日は何事もなく飛行し、夕方充電のため海面に着水しましたが、その際ファナが海に落ちてしまいました。すぐにシャルルが海に飛び込んでファナを引き上げたため無事でしたが、帝政天ツ上の部隊が近づいて来るのが見えて慌てて発進したため、ファナの着替えなどの荷物を全て落としてしまいました。
その後、岩礁に着水して一晩過ごし、次の日の朝、レヴァーム皇国に向けて発進しますが、また、帝政天ツ上の部隊を発見し、見つからないよう進路を変更しました。その夜、シャルルは、ファナから、カルロがファナを水上偵察機単独でレヴァーム皇国まで送り届けるという内容の通信を行ったと聞き、それを帝政天ツ上が傍受してシャルル達を探していることに気付き憤ります。
しかし、シャルルは、ファナが申し訳なさそうに落ち込んでいる姿を見て気を取り直します。そして、シャルルを気遣ったファナがまた海に落ちてしまい、ずぶ濡れになった2人は、ゴムボートの上で火を囲んで談笑しながら眠りにつきました。
とある飛空士への追憶のネタバレあらすじ:転
次の日もレヴァーム皇国に向けて飛び立ちますが、すぐに帝政天ツ上の大艦隊に補足されてしまいます。帝政天ツ上の艦隊から一斉に砲撃され逃げ回るサンタ・クルス。同士討ちを誘い、なんとか艦隊から逃げ切ったと思われたその時、サンタ・クルスは銃撃されシャルルは負傷してしまいます。
サンタ・クルスは、今度は、帝政天ツ上の戦闘機「真電」の大群に取り囲まれてしまいました。シャルルは、意識が朦朧とする中、サンタ・クルスを海面すれすれに飛行させ真電からの銃撃をかわします。シャルルは、この任務を引き受けたのは、人の命を救うという人に胸を張れる仕事をやり遂げたかったからだとファムに言いました。
やがて、真電は引き返し、サンタ・クルスは、無人島の海岸に着水しました。ファナは、シャルルを島まで運んでいき怪我の手当てをしました。次の日目覚めたシャルルは、長かった髪の毛を切ったファナがシャルルを手伝うといってきかないことから、サンタ・クルスの整備などを手伝ってもらうことにしました。
こうして島で二人きりの生活が始まりますが、そんな中、シャルルとファナが幼馴染であることが判明しました。そして、昔話をしているうちに、ファナは王都に行きたくないと本音を言い、シャルルに一緒にどこかに行こうと迫りますが、シャルルは、皆の願いはファナがカルロの元に行くことだ、と諭しました。ファナは、叶うことがない自分の願いを想い、シャルルの胸で涙を流すのでした。
とある飛空士への追憶の結末
サンタ・クルスの整備も終わり、合流地点に向けて出発しますが、早くも帝政天ツ上の艦隊に補足されてしまいます。なんとか帝政天ツ上の艦隊から逃げたサンタ・クルスの前に今度は、真電が1機だけで現れました。真電は、サンタ・クルスに一騎打ちを挑んできたのですが、シャルルは、その真電が、かつて自分を撃墜した戦闘機であることに気付いて表情を変え、そして一騎打ちを受ける事にしました。
2機は互角の戦いを繰り広げますが、サンタ・クルスは真電に背後を取られてしまい万事休すを思われた時、後部座席のファナが機銃を発射して真電の主翼の一部を破壊し、真電は戦闘不能となりました。こうして、帝政天ツ上の追撃を振り切ったサンタ・クルスは、迎えの艦隊との合流地点に到着しました。
ファムは、シャルルに一緒にレヴァーム皇国行こうといいますが、シャルルはそれを拒みます。二度と会えなくなっても平気なの、と涙ながらに訴えるファナに、シャルルは無言で顔を背けるだけでした。やがて、ファムは迎えの艦に乗り、シャルルには報酬として砂金の袋が渡されました。
ファムは、艦の指揮官にシャルルの処遇について抗議しますがどうにもなりません。その時、艦の上空にサンタ・クルスが飛んできました。ファムは、制止を振り切って甲板に行き、シャルルに呼びかけます。ファムの姿を見つけたサンタ・クルスは、艦の上空で曲芸飛行を披露し、それを見たファムは、シャルルが踊っていると嬉しそうにつぶやきました。
そして、サンタ・クルスから砂金がばら撒かれ、ファムに周りには黄金の花びらが舞いました。ファムはそれを受け止めると、シャルルに手を振って礼を言いました。シャルルは、それを見届けるとサンタ・クルスを旋回させていずこかに去っていきました。
以上、映画「とある飛空士への追憶」のあらすじと結末でした。
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