シェル・コレクターの紹介:2016年日本,アメリカ映画。アメリカの作家アンソニー・ドーアの小説「シェル・コレクター/貝を集める人」を題材にした作品。沖縄の離島を舞台に奇病を治癒する貝を見つけ出した貝類学者が辿る奇妙な運命をファンタジーを交えて描いていきます。盲目の貝類学者という難しい役どころをリリーフランキーが熱演しています。
監督:坪田義史 出演者:リリー・フランキー(貝類学者)、池松壮亮(光)、普久原明(弓場宗治)、新垣正弘(清吉)、ジム・スターク(ジム)、瀬名波孝子(おばあ)、城間やよい(屋敷の女)、内田周作(眼科医)、橋本愛(弓場嶌子)、寺島しのぶ(山岡いづみ)、ほか
映画「シェル・コレクター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シェル・コレクター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シェル・コレクターの予告編 動画
映画「シェル・コレクター」解説
この解説記事には映画「シェル・コレクター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シェル・コレクターのネタバレあらすじ:起
舞台は沖縄の小さな離島。貝に魅せられこの地で暮らしている盲目の貝類学者(リリー・フランキー)はある日、浜辺で倒れていた画家のいづみ(寺島しのぶ)を助けだします。貝類学者は、生活を捨ててきたと言ういづみをしばらく家に置いてやることにしました。いづみは原因不明の手のしびれに悩まされていましたが、貝類学者が拾ってきた猛毒を持つイモガイという名の巻き貝に刺されることで症状が改善します。ある夜、いづみに誘われるまま関係を持ってしまう貝類学者でしたが、次第に平穏な生活がかき乱されていきます。貝類学者はこれ以上自分を巻き込まないで欲しいといづみを追い出します。
シェル・コレクターのネタバレあらすじ:承
ある日、貝類学者の家に島の権力者、弓場宗治(普久原明)が押し入ってきます。巻き貝によって病が治癒したことをいづみから聞き出した宗治は、奇病に悩まされている愛娘・嶌子(橋本愛)を助けたいと貝類学者を頼ってきたのでした。巻き貝の持つ猛毒性を危惧する貝類学者は宗治の申し出を断ろうとしますが、協力するよう脅されていきます。貝類学者が見つけ出した巻き貝を奇病に侵された嶌子に握らせたところ、貝の力により病が治癒します。弓場達は奇跡だと歓喜しますが、貝類学者はいいようのない罪悪感に苛まれていきます。
シェル・コレクターのネタバレあらすじ:転
貝類学者の評判はたちまち世間に知れ渡り、奇病に悩まされている患者たちが貝類学者の元に押し寄せてくるようになっていきます。困り果てていた貝類学者のもとに息子の光(池松壮亮)が訪ねてきました。蔓延している奇病は環境汚染によるものだと光は患者たちに説き始め、彼らの良き相談相手になっていきます。正義感の強い光は巻き貝を使ってより多くの命を救えることができるのではないかと考えていました。しかしある朝、光は浜辺で遺体となって発見されます。光の手には巻き貝が握られていました。
シェル・コレクターの結末
息子を失った貝類学者は巻き貝を拾い上げ、その毒によって自死しようとしますが、嶌子によって救い出されます。あくる朝、嶌子は貝類学者を海へ連れ出します。海の彼方には神様が住む国があり、人間の魂は旅をつづけながらこの地に戻ってくるのだと嶌子が語ると、貝類学者は自分は何もわかっていなかったと呟きます。その夜、島の火山が突如噴火し、大きな津波が押し寄せます。朝になると貝類学者の家は無人島に押し流されていました。貝類学者は浜辺で美しい貝を拾い上げます。嶌子が貝の名前を尋ねると貝類学者は「まだない」と答えます。二人はいつまでも浜辺を歩き続けるのでした。
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