大人ドロップの紹介:2013年日本映画。樋口直哉の同名小説を映画化した青春ドラマです。4人の男女の高校生が恋愛を経験するうちに悩みもがきながらも大人に成長していくひと夏の過程を、池松壮亮と橋本愛のダブル主演で描きます。
監督:飯塚健 出演者:池松壮亮(浅井由)、橋本愛(入江杏)、前野朋哉(岡田始)、小林涼子(野中春)、渡辺大知(辻本裕也)ほか
映画「大人ドロップ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「大人ドロップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
大人ドロップの予告編 動画
映画「大人ドロップ」解説
この解説記事には映画「大人ドロップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
大人ドロップのネタバレあらすじ:起
静岡県の高校に通う3年生の浅井由(池松壮亮)はごく普通の高校生ですが、女性に話しかけることが苦手というシャイな一面も持っていました。岡田始(前野朋哉)はクラスメートからよくパシリをさせられるなどいじめを受けていました。夏休みが近づいたある日、由は始から、憧れの女子・入江杏(橋本愛)への告白の手伝いをしてほしいと頼まれ、緊張するという始の代わりに杏を誘うことになりました。由は気兼ねなく話せる唯一の女子である親友の野中春(小林涼子)が杏と友達同士だということから、春を通じて由・始・杏・春の4人でデートをする手筈を整えてもらいました。しかし当日、些細な行き違いがきっかけでデートは失敗に終わり、由は杏に気まずい気持ちを抱えたまま夏休みに突入してしまいます。
大人ドロップのネタバレあらすじ:承
モヤモヤしたまま夏休みを過ごす由は、春から年上男性との恋愛について相談され、自分の周りの人間が少しずつ大人への階段を上っている様を見て焦りを感じ始めました。そんなある日、由は始から「杏が夏休み中に高校をやめて引っ越しするらしい」と聞かされました。驚いた由は杏に今度こそ謝ろうと手紙を書きましたが、数日後に由のもとに届いた杏からの返事の手紙には、詳細が明かされないまま別れの言葉が描かれていました。始も同じような手紙を杏からもらっており、由と始は思い切って杏が滞在しているという和歌山へ向かいました。電車を乗り継ぎ、徒歩で山道を彷徨い歩いた末にようやく由と始は杏と再会を果たしました。杏の父(河原雅彦)は浮気が元で離婚、今では末期癌で和歌山の病院に入院しており、父の面倒は愛人(香椎由宇)が見ているのです。
大人ドロップのネタバレあらすじ:転
杏と二人きりになった由は、彼女が好きな肝油ドロップを二人で食べながら話し合いました。由は早く大人になりたいと言う杏に「俺なんかより大人だよ。キレイになった」と告げました。実は由も杏にほのかな想いを抱いており、しかしその想いを伝えられないまま由は自宅へ戻ることになりました。数日後、春から縁日に誘われた由は和歌山での出来事を明かし、春から杏に好意を持っているのかを問われて適当にごまかしました。その数日後、杏の父が亡くなったことを知った由は一人で再び和歌山に向かい、そこで杏から夏休みが終わったら東京に引っ越すことを告げられました。結局、由は杏に好きだと気持ちを伝えられないまま別れを迎え、夏休みも終わりを迎えました。
大人ドロップの結末
年上男性と破局した春は、由が杏に会いにいったように、もし自分が由の前からいなくなったら彼は探してくれるだろうかという気持ちを抱き、由の前から姿を消しました。先日の杏との別れで、自分が本当に好きなのは実は春だということに気が付いた由は学校の文化祭一生懸命に春を探し、ようやく春を見つけた由は想いを告白して抱き寄せました。
10年後、社会人になっていた由は、スーパーで肝油ドロップを買おうとしたところに偶然にも杏と再会を果たしました。杏は既に結婚しており、由ももうじき結婚することを聞いた杏は「春ちゃんとなの?」と問いかけました。まさかとはぐらかす由でしたが、その顔には満面の笑みが浮かんでいました。
この映画の感想を投稿する