あずみの紹介:2003年日本映画。原作は、小山ゆうの同名漫画。2005年には、続編「あずみ2 Death or Love」が公開されました。時は戦国時代。秀吉亡き後、家康が勢力を拡大。天下取りの障害となっているのは、豊臣家の存続を図ろうとする、浅野長政や加藤清正らです。小幡月斎に育てられた孤児達の暗殺集団が、彼らの首を獲るべく密かに動き出します。
監督:北村龍平 出演者:上戸彩(あずみ)、小橋賢児(ひゅうが)、成宮寛貴(うきは)、金子貴俊(あまぎ)、石垣佑磨(ながら)、オダギリジョー(最上美女丸)、岡本綾(やえ)、北村一輝(井上勘兵衛)、竹中直人(加藤清正)、原田芳雄(小幡月斎)
映画「あずみ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「あずみ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「あずみ」解説
この解説記事には映画「あずみ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
あずみのネタバレあらすじ:起
母が路傍で息絶えたため、孤児となったあずみ。そこへ、数人の子どもを連れた男が通りかかりました。小幡月斎と孤児たちです。あずみは、母の亡骸を振り返りながらも、月斎について歩き出します。時は過ぎ・・・。山の中を自由自在に駆け回り、実戦さながらの剣の稽古をする10人の少年少女。家康の密命を受けて、月斎が育て上げた精鋭の暗殺集団です。長い年月を経て、十分な実力を身につけた10名に、月斎は言います。「山を下りて、使命を果たす時がきた。仲の良い者同士、2人ずつ組になれ」。あずみは、幼い頃よりともに育ったなち(小栗旬)とペアに。しかし、待っていたのは残酷な試練でした。お互いに斬り合って、生き残った5名だけを連れていくというのです。あずみは迷いながらも、飛び込んできたなちを斬り伏せ、形見の勾玉を受け取ります。
あずみのネタバレあらすじ:承
ある村を通りかかるあずみ達。村は盗賊に襲われており、無抵抗の村人たちが目の前で無残に殺されていきます。
「盗賊を100人斬っても世の中は変わらない。標的以外には手を出すな」との月斎に、歯がゆい思いをするあずみ達でした。最初の標的は浅野長政。お供の者達と釣りをしていたところへ、あずみ一人がゆっくりと近づきます。警戒することもなく、あずみと無邪気に話をする長政。悪人には見えません。仲間達が、待ちきれずに飛び出して、お供に斬りかかります。あずみもすかさず抜刀、一瞬で長政を葬りますが、心の中には疑問が生じてしまいました。
あずみのネタバレあらすじ:転
次の標的は、加藤清正。山中を移動しているところを襲いますが、仕留めたと思ったのは影武者。その上、あまぎが負傷。傷口から入った毒が、少しずつあまぎの体をむしばんでいきました。一方、旅芸人一座の踊り子やえに恋心を抱いたひゅうが。一座が賊に襲われたところを助け、やえを隠れ家へ連れてきます。清正を討ち損じたこと、追っ手が迫っていることを知った月斎は、あまぎを見捨てて出発。あまぎも、自分が仲間の枷にならぬよう、自害します。やえを故郷に送り届けようとしたひゅうがの願いは叶いませんでした。清正の刺客、最上美女丸との一騎打ちに敗れ、やえの目の前で息絶えます。あずみが代わりにやえを安全な場所まで送り届けました。月斎、うきは、ながらの3人は、加藤清正の屋敷に乗り込みます。大勢の敵を相手にしながら、月斎が清正に肉薄しますが、重臣の井上勘兵衛に阻まれ、生け捕りにされてしまいます。冷静沈着なうきはが、無謀にも月斎を助けようとして、討ち死にします。磔にされている月斎。油断なく周囲を守る、大勢の清正の兵たち。その中には、最上美女丸もいます。単身乗り込んできたあずみは、大砲を撃ち込み、櫓を斬り倒して敵を翻弄。手傷を負い潜んでいたながらから爆弾を受け取り、一気にたたみかけます。あれほどいた兵士らは一人残らず倒れ、最後に美女丸との一騎打ち。美女丸の首をはねたあずみは、月斎の元へ。「この後は自由に生きよ」との言葉を残し、月斎は息絶えます。初めて涙を流すあずみ。
あずみの結末
これからどうしたらよいのか、仲間たちは皆死んでいき、残されたあずみ。皆で鍛錬をした日々が思い出されます。心の中に生きている仲間たちのぶんまで「使命を果たす」ことを決意しました。「勘兵衛、よくわしを守ってくれたな」とご満悦の清正。洋上の船の中なので、警戒も緩んでいます。突如現れたあずみが、一刀のもとに清正を討ち取ります。「見事だ」との言葉を残し、絶命する清正。あずみは海の中へ。がれきの中から這い出したながらと2人。「次は真田昌幸を討つ」と誓うあずみに、もう迷いはありませんでした。
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