愛の渦(あいのうず)の紹介:2014年日本映画。三浦大輔が原作の戯曲を自らのメガホンで映画化した作品です。とあるマンションの一室で繰り広げられる乱交パーティーで複数の男女が交わり合う様子を描いたエロティックドラマです。R-18指定です。
監督:三浦大輔 出演者:門脇麦(女子大生)、池松壮亮(ニート)、新井浩文(フリーター)、滝藤賢一(サラリーマン)、窪塚洋介(店員)ほか
映画「愛の渦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛の渦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
愛の渦の予告編 動画
映画「愛の渦」解説
この解説記事には映画「愛の渦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛の渦のネタバレあらすじ:起
閑静な住宅街にあるマンションの一室。そこはただ「セックスがしたくてたまらない」という男女が集まる乱交パーティーを提供する店です。なけなしの2万円を手に参加を決めたニート(池松壮亮)、大人しそうな眼鏡の女子大生(門脇麦)、金髪のフリーター(新井浩文)、真面目そうなサラリーマン(滝藤賢一)、工場で働く太った童貞の男(駒木根隆介)、気の強そうな保育士(中村映里子)、今時のエロそうなOL(三津谷葉子)、常連のヤンキー女(赤澤セリ)と一見何の接点もないような様々な個性を持った人間が集っています。8人は最初のうちは恥ずかしさと緊張感から気まずい雰囲気でしたが、少しずつ打ち解けていくとそれまで秘めていた欲望が露わになっていくのです。
愛の渦のネタバレあらすじ:承
8人は好みのタイプ、そして気に入った相手を他の人に取られたくないという心理的駆け引きをしながらペアを成立させていきます。部屋にはベッドが4つ用意されており、それぞれの行為は丸見えです。まず1回戦はサラリーマンと保育士、フリーターとOL、デブの童貞とヤンキーの常連、そしてニートと女子大生という組み合わせになりました。童貞は常連女に猛アタックしていきます。女子大生は最初は恥じらいのあまり、なかなか行動に移せないのですが、ニートに促されるように眼鏡とバスタオルを取り細い裸身を露わにし、ニートのぎこちない愛撫を受けると少しずつ胸の奥に秘めていた欲望が目覚め始め、騎乗位でまたがった時は完全に豹変して自己を開放していました。
愛の渦のネタバレあらすじ:転
1回戦が終わった頃には、もはや参加者の中には恥じらいは消えており、皆がスケべな本音をさらけ出したり積極的に次の相手を誘ったりしていました。2回戦の組み合わせはフリーターと保育士、サラリーマンとOL、再び童貞とヤンキー、そしてこれも再びニートと女子大生となりました。ニートと女子大生はまだ恥じらいを残しながらもセックスを楽しめるようになっていました。しかし、3回戦の組み合わせを決めるとなると、参加者の中にもエゴが乗じるようになります。OLは股間が臭いと言われ、保育士はヤンキーの常連から大した美人ではないと罵られ、サラリーマンはヤンキーは勘弁してほしいと本心を明かし、保育士はデブがお嫌いな様子です。
愛の渦の結末
その場限りのセックスながら、女子大生が気になりだしていたニートは、女子大生にアプローチしようとするフリーターに割って入り、怒ったフリーターは店員(窪塚洋介)に金を返せと怒鳴ります。そこに新たな客として痩せた男(柄本時生)と太った女(信江勇)のカップルが入ってきます。ニートは太った女と、女子大生は痩せた男と、隣り合わせのベッドでセックスに及びます。しかし痩せた男は、カップルでここを訪れた理由はお互いの愛情を確かめ合うためで、他の誰かと本当にセックスするつもりはなかったと明かし太った女と喧嘩して帰っていきます。やがて夜は明けてパーティーはお開きとなり、参加者はそれぞれの日常に戻っていきました。そんな中、ニートの携帯電話をパーティーから去る時に知った女子大生から呼び出されたニートは、待ち合わせの店で彼女と二人きりで会いますが、女子大生はあの時の自分は本当の自分ではない、もう連絡しないでほしいと言い、連絡先を消して欲しいと頼みます。ニートはあそこにいたのが本当の自分だと思ってますと返すと、女子大生は一言「いいですね…」と言って立ち去っていきました。
この映画の感想を投稿する