赤い季節の紹介:2012年日本映画。殺し屋から足を洗った健は、亡き父の知り合いである陽子のバイク修理店で働いています。しかし殺し屋仲間のアキラがバイク修理を頼みにやって来ると「仕事をしてくれ」と言い始めます。平和な暮らしをしたい健でしたが、アキラの執拗な嫌がらせに、殺し屋稼業から縁を切るために再び武器を持ちます…という内容の新井浩文主演のSNAKE ON THE BEACHことチバユウスケのロックがバックに流れる、青春ハードボイルド作品です。
監督:能野哲彦 出演者:新井浩文(健)、村上淳(アキラ)、新居延遼明(剛)、田口トモロヲ(情報屋)、永瀬正敏(父親・ゴロウ)、泉谷しげる(刑事)、風吹ジュン(陽子)ほか
映画「赤い季節」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「赤い季節」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
赤い季節の予告編 動画
映画「赤い季節」解説
この解説記事には映画「赤い季節」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
赤い季節のネタバレあらすじ:起
夜の街で暴行を受けた健(新井浩文)が倒れています。そして、その健をじっと見つめる剛(新居延遼明)という少年がいます。
陽子(風吹ジュン)のバイク修理店で務める健には過去がありました。少年時代に父親のゴロウ(永瀬正敏)に捨てられ、アキラ(村上淳)という男に拾われ殺し屋として育てられました。そんな健は、父の愛人であった陽子に面倒を見てもらっていたのです。
平穏に暮らしていた健のところへ、アキラがバイク修理を頼みに来ます。アキラは「仕事をやってくれ」と言います。健が「今まで、随分やっただろう」と言うとアキラは健を殴り「お前がやらないならオレがやる」と言って出て行きます。
健は一人考え込み、バイクで山小屋に向います。剛がバイクをいじっていました。二人のチンピラが近づき「オレのバイクに何してるんだ」と迫って来ます。剛はチンピラを突き飛ばし走って逃げます。
赤い季節のネタバレあらすじ:承
健は山小屋で武器を取り出していました。その時、1本のカセットテープを見つけ再生します。父ゴロウの声でした。ゴロウは健を見捨てたのではなく、命を狙われているためにわざとに遠ざけていたことがわかりました。
ゴロウは刑事でした。ゴロウの同僚刑事(泉谷しげる)は、今日もゴロウを殺した犯人を探し、靴磨きの情報屋(田口トモロヲ)や、陽子に会って話を聞いています。健は店に帰ると、陽子に父の事を聞きます。陽子は「もう全部話した」としか言いませんでした。
その時、剛がダイナマイトを持って店に走り込んできます。健はすぐさまとり押さえ、縛り上げます。その後、健はバーに行ってアキラに「もうオレにはかまうな」と怒鳴り散らして出て行きます。店に戻ると、剛が「昨夜、会いました」と健に言います。健は「殴られて倒れていた時か?」と言って、剛の拘束を解きます。
赤い季節のネタバレあらすじ:転
アキラがバイクを取りに来ます。アキラが仕事の話をすると「オレは一人でやっていく」と健が言います。アキラはそれを聞いて健を殴り飛ばします。怒ったアキラは拳銃を発砲しアキラを威嚇します。アキラが「昔のお前に戻ったな」と言うと、「出て行け」と健が言います。「後悔するぞ」と言ってアキラが出て行きました。
健は剛に「ついて来い」と言い、陽子には「ここから逃げた方がいい、アキラらがやってくる」と言います。陽子は「私の運命は決まっている」と言って残ります。
健がバイクに剛を乗せ、山小屋に向かって走り出すと、靴磨きの情報屋が陽子の店にやって来ます。二人はゴロウを通じての知り合いで、陽子は「健があの人と同じになってきた」と言いながらゴロウの事を回想していました。情報屋は笑顔で話を聞いています。
その後、アキラがやって来て陽子を刺殺します。アキラが「健は親父のバイクで山小屋に行った」と言うと、黒幕の男が「明日はゴロウの命日だ、健の始末は明日にしよう」と言います。
赤い季節の結末
山小屋の近くで健と剛はキャンプをします。健は剛と話をするうち、自分と同じ境遇だと分かり、剛を守ろうと決めます。そして父の復讐の為、剛を残し山小屋に向かいます。
翌朝、山小屋にアキラらが来て、銃撃を始めます。待ち伏せていた健は木の陰から応戦します。二人を射殺し、アキラを追っていると、車の中から父を殺した黒幕の男が出てきました。それは靴磨きの情報屋でした。情報屋は戻ってきた剛を捕まえます。
銃を投げ捨てた健は、隙をついて情報屋を撃ち、アキラにナイフを突き立てます。刺されたアキラが剛を撃ちます。怒った健はアキラに数発の銃弾を撃ちこみました。情報屋の元に行くと、まだ生きていました。二人は相撃ちになりますが、健は立ち上がり、剛を見に行きます。剛は目を開けてポケットからライターを取り出しました。ライターによって銃弾が止められていました。
そのころ、父の同僚刑事は、ゴロウの手紙を読んでいました。健は剛をバイクに乗せて走りだします。
以上、映画「赤い季節」のあらすじと結末でした。
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